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言葉は、時に人生を変える力を持つ。私は私を好きになれた。

私には人生を変えてくれた詩がある。
当時は憧れるほど遠かったその生き様が、10年経った今は自分のことを言っているように感じる。
人生は望む方向に変えられる。自分の性格だって変えていける。

少し長いが読んでみてほしい。

人生をもう一度やり直すとしたら、今後はもっとたくさん失敗したい。
そして肩の力を抜いて生きる。もっと柔軟になる。
今度の旅よりももっとおかしなことをたくさんする。
あまり深刻にならない。もっとリスクを冒す。
もっと山に登って、もっと川で泳ぐ。
アイスクリームを食べる量を増やし、豆類の摂取量は減らす。
問題は増えるかもしれないが、想像上の問題は減るだろう。
というのも、私は毎日常に良識ある人生をまともに生きてきた人間だからだ。

もちろん、ばかげたことも少しはやった。
もし生まれ変わることがあったら、ばかげたことをもっとたくさんやりたい。
何年も先のことを考えて生きる代わりに、その瞬間だけを生きたい。
私はどこに行くにもいつも万全の準備を整えて出かけるのが常だった。
体温計や湯たんぽ、レインコートなしにはどこにも行かなかったものだ。
人生をやり直すとしたら、もっと身軽な旅行をしたい。

もう一度生き直すとしたら、
春はもっと早くから素足で歩き出し、秋にはもっと遅くまで素足でいる。
もっとたくさんのダンスに出かける。
もっとたくさんメリーゴーラウンドに乗る。
もっとたくさんのデイジーを摘む。
それぞれの瞬間をもっとイキイキと生きる。

ナディーン・ステア

これは85歳の女性が書いた詩だ。読んだことがある人もいるかもしれない。
私は作者と同じだった。もっとひどかったかもしれない。頭でっかちに考えすぎて石橋をたたき壊すタイプ。もちろんいろいろな物事の準備も入念。融通が利かず、優等生として真面目に生きてきた。

当時、私も彼女が望んだように生きたい!とすぐさま意識したわけではなかった。ただ、気になってときおりこの詩を見返していた。
そしてこの詩を読むたびに思った。人生の最後に振り返った時、このままで満足できるだろうか。もっとあるがまま振る舞い人生を満喫すればよかったと、彼女のように思うのではないか。リスクを過度に恐れて、人生を損なってないだろうか。
答えがすぐにでなくとも、自分の中に問いを投げかけ続けた。そうしたら、効果は抜群だった。

10年後の私は、昔より楽観的になった。
気がついたら、まさに詩に描かれていた失敗を恐れない姿勢になっていた。
望む性格になれたことはもちろん嬉しい。でもそれ以上に嬉しいのは、自分の可能性を自分で信じられるようになったことだ。自分の望む方向に変わっていける。そう信じられる自分が好きだ。

書く習慣1ヶ月チャレンジ中。
10日目の今日のお題は「自分の好きなところ」



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