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銀河鉄道999 (映画 1979)

機械の身体になるため、謎の美女メーテルと銀河鉄道に乗って旅をする星野鉄郎の物語。ゴダイゴの主題歌も素晴らしく、イントロが流れただけでワクワク&ジーンが止まらない。

テレビアニメをリアルタイムで見ていた世代だが、どんな結末だったのか覚えていない。ただ、毎回のエピソードには、子ども心にいろいろ考えていた気がする。

テレビの鉄郎は幼いのに、映画の鉄郎はちょっとだけカッコ良くなってるのも不思議だった。そんな事を思い出しながら、映画版を初めてちゃんと見た。

さらに、鉄郎の母があんなに綺麗なのに、なんで鉄郎はちんちくりんなのか?それは美しいメーテルとの差を際立たせるため?など、しょうもないツッコミを感じながらも、昭和のアニメ画像と素直な物語を十分楽しめた。

少年が大人になる過程で得るもの、失うもの、見つけるもの...銀河鉄道の旅は、青春の喜びと哀しみそのものを表していたんだなと、子どもの頃には解らなかったテーマに今更気づいた。ゴダイゴの主題歌、1番と2番の印象が違うのはそういうことだったのか!

この映画の凄いところは、アニメの形態をとりながらも人生、愛、アクション、そしてミステリーと、様々な要素を包括しつつ破綻していないところだろう。

永遠の命よりも、限りある生を存分に活きることが、どれほど尊いのか。かぐや姫の昔からの命題は、この映画でも継承されている。鉄郎とメーテルの存在は、そんな問いへの相対的な解答なのかもしれない。

【追伸】出番は少ないがキャプテン・ハーロックとエメラルダス、やっぱりカッコいい!

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