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ライト修復日記

両親からもらった、割と大きなフロアライトがぶち折れた
全体が真鍮で、ライト部分はシェル型という相当にかわいいライトが、全長の3分の1のところでぶち折れた
自分の怠惰によるものだった
寝ながらライトを消したいと言う私の怠惰な性格のせいだ
寝っ転がりながら腕をギリギリに伸ばし、スイッチの紐を掴めたと思った瞬間、スローモーションのように私の方に倒れてきた 普通に痛かったし、何よりお気に入りのライトを私の手でぶっ壊してしまった事実に本気で悲しんだ なぜ寝ながらライトを消したいだなんておもったんだ どう考えても無理だろう 私はバカだ

私はやらないといけないことを全て後回しにする性格な為、可哀想なフロアライトはぶち折れたまま、一年を過ごした
電気回路は生きており、折れたままでもスイッチを引っ張ると点灯する健気なライト
直さないと、直さないと、と思いながらも一年すぎ、なんと引越しの日まで何も手をつけないという最悪な状況になってしまった

引越しの際、この折れたライトをどう運ぶか?いや今直すべきか、アロンアルファでやってみよう、と自力で修復に挑んでみるが、折れているのが下から3分1のところのため、そりゃそうだ 上部分が重すぎるのでどうやっても自立しない

引っ越した後の自分に託してみることにした
とりあえず引越し業者さんが運んでくれるように、折れている部分にほうきを当てがって、ガムテープで止めてみた ほうきは添木のように折れた部分を支え、私がぶっ壊した思い出のライトは一年ぶりに自立した

楽しい新生活
引っ越して2ヶ月、ライトはほうきに支えられたままだった
引越し後、流石に直さなきゃ、直さなきゃ、と毎日思っていたはずなのに、なんと2ヶ月もほうきの働きによってギリギリ自立しているだけだった 私は何も学んでいない

部屋の隅でいまだに折れているライトを見続け、引っ越して3ヶ月後、ついに、ついに私は動いた
物理的に動いてみることにする
とりあえずホームセンターに行ってみよう 
みんな大好きホームセンター、いらないものまで買ってしまう夢のホームセンター、ここに行けば流石になんかあるだろうと思っていた私は、バカだった

何もない 直せるような器具は何もない いろんな金具、ポール・アンテナの接続器、くまなく探したが、我が家のライトを自立させられるような器具は何もなかった こんなに広い店内なのにどうして どんな用途で使うのか全くわからない部品は死ぬほどあるのに、折れたライトを直すものは何一つない 簡単だろう?こう、折れた部分にフィットする円柱型のこういう・・・

ない

私の頭の中では欲しいものは明確に浮かんでいるよ?ないわけないだろう、棒を補強する部品なんて腐るほどあるだろう?

ない
なんでだ



「折れた棒 直す方法」

帰宅後、ネットで調べてみると速攻で出てきた「濡らして巻くだけ!!超硬補修・補強テープ!数分で驚愕の硬化!」。

そのまんま、補強テープを濡らし、折れた部分に巻き付けるだけで即効で固まるという代物
パッケージに「全米が震えた・・・!」とデカデカと書いてあるそれは、私にとってはあまりにも胡散臭く思えたが、もうこれしかない、これしか私のライトは直せない、とその場でAmazonにて購入

数日後届いた補強テープは、面白いほどに即効で固まり、見事ライトを自立させることに成功した
想像していたよりも簡単に、それも安価で直ってしまった事実に、一年以上対策に動かなかった私に対し、少し恥ずかしさが出てきたが、「全米が震えた・・・!」を信じて良かったと心の底から思っている 

補強時、少し斜めになってしまったので、やり直そ!とテープを剥がそうとしてみたら、もうすでに固まっており、あまりの有能さに涙しました






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