Free the summer!
夏も愈々終わりを迎えんとしている時期に差し掛かりました。
蝉の声は日毎に小さく、そして秋を唄う虫の声は今や盛りと色とりどりの音色を愉しませるのでありました。
秋風に吹かれる風鈴は涼しくも少し寂しげな音色を奏でるものです。
この夕暮れ時の時間になると夏の虫の声が終わり、秋の虫の音が始まろうかとする移り変わりの頃合いでございます。
時にこの1週間は一足遅い「ぼくのなつやすみ」を満喫しており、丁度お誂え向きにハンドソープも「キレイキレイ」を購入したところでありました。
最終日となり遂に「ぼくのなつやすみ」も終わりを迎えんとしている今日この頃でありますが、夏の終わりに相応しく少々蒸し暑い一日でございました。
私は日本の四季はどれもその風情を樂しむべく心掛けているつもりでありますが、とりわけ夏が一番好きなのです。
この夏は遂に数年の沈黙を破り貯めに貯めた貯金を使い、傳染病に對する激しい怒りで憚り乍らも超サイヤ級の旅行に出掛けてしまったのでありますが、それはいづれ適當な時期に記録させて戴ければと思っております。
さて斯くは名残惜しき夏の暑い日でありますが、今日はおニューの作務衣を着てイソイソと「アイスクリーム屋さん」と云うハイカラな所に出掛けてこの時期しかない「紫色のアイス」を購入してきました。
明らかに天然色ではないその毒々しいアイスの色合いは私が考案したオリジナルカクテルの材料に無くてはならない存在なのであります。
この様にカルピスサワーに件の紫色のアイスをフロートします。
この呑み方は「BAR Duck」と呼ばれている我がホームバーの常聯さんから「フリーザ様」と呼ばれており、それがいつの間にか夏季限定メニューである事から「Free the summer」と呼ばれる様になりました。
お店でアイスを賈うと保冷劑としてドライアイスが附いてくるので、こうして水を入れたお皿を用意してやるとフインキが出ます。
尚、カルピスサワーは市販品ではなく昔乍らの方法で原液を甲類焼酎と炭酸で割るやり方で作っております。
こう見えても大學時代最初に呑んだ酒がカルピスサワーだったのです。
あの頃はそれだけでへべれけでした。今では考えられない事です。
あの思い出の味は自分で作らないと出ないのです。
アイスが少し溶けた頃合いが呑み頃です。
もう蒸し暑い日が何日續くか解りませんが、いつの間にか空は高くなり吹き行く風の匂いも変わってきました。
巡り行く日本の季節を肌で感じる事が出來るのは、とても幸せな事です。
オリジナルカクテルの味を樂しみつゝ、過ぎ行かんとする夏の日々を思い出すのであります。
夏の最後に漸く訪れた夏休み。
嗚呼、樂しかったと思いつゝ、私は眠りに就くのでありました。
映画一巻の終わり……。
――追伸
10年程前に當時やっていたミクシィに載せていた漫画が見附かったので一部を載せてみます。
多分描いていたのが夏の時期と思われるこの作品も繪が随分下手糞だなぁと思える様になってきました…。
(え?今もあまり変わっていないって?それを言っちゃぁ御仕舞よ!)
嗚呼、愛しき夏の日よ。
まだ少しばかり早い様ではありますが、また來年お會いしましょう…。
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