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パーティーに僧侶が加入

今朝、近所の公園を散歩中に久々に蝉の抜け殻に触れました。
若かりし頃は虫取り少年だった、あの感覺が手に蘇ってきます。

さて、今日は「山の日」と云う旗日でありますが、祝日を増やせば庶民は幸福だろうと云う偉い人の安易な考えがその内「湖の日」とか「草原の日」とか「森の日」と云った具合の旗日を乱發しはせぬかと、いさゝか氣になるところであります。

〽氣に~なるでしょう~~♪

そんな山の日でありますが、前回自作のゲームでも主人公達は山に入って行きました。その續きでございます。

ーこれまでのあらすじー


或る日、主人公達の前にヒロインそっくりの女性が現れ、それを追って侍がやって來ました。
件の女性は忽然と姿を消し、人違いからヒロインは侍達に狙われる事になります。
この事件の眞相を探りヒロインを守るべく、まずは手掛かりがあると思しき土気の裏山へ向かう事となりました。

その山道で謎のお坊さんと遭遇します。

お坊さんと接触

話しかけると何やら物騒な事を言い出します。

怖~いのです

ヒロインが怯えていると、このお坊さんの名前を入力する画面になります。
どうやら敵ではない様です。

「ふじ」と命名

そして主人公一行に對して引き返す様に言ってきます。
しかしこちらにも事情があり、容易に引き返す訳にはいきません。

このお坊さんの話では、どうやらこの山の深部には城跡が在り、そこへよそ者が入り込んだ為に城を守る霊が顕れ始めたと言うのです。
そのよそ者とは村人の話から推理すると、恐らくヒロインを附け狙っている侍の仲間と思われます。

お坊さんが仲間に

斯くして「僧侶」が仲間に加わったのでありました。
能力價は「素早さ」を除き3人より優れております。
やはり年長者キャラクターが加入すると心強いのです。

余談ですがRPGに於いて「僧侶」と云うと、十字架の附いているシャッポを被っている女性ばかりが目立つ今日ですが、これは『かの有名な國民的RPG』が聖職者である「プリースト」の事を「僧侶」と訳してしまった為に生じた解釈と思われます。
しかし我が國では歴史的にも僧侶とは「お坊さん」の事なのです。

切り立った崖に幾つもの横穴

新たな仲間を加えて更に山道を進み、遂に城跡と思われる谷に辿り着きました。
切り立った崖が迷路の様に入り組んでおり、所々にこうした横穴が開いています。

實は現實の土気の森の奥には「土気城跡」が實在するのです。
外房線の土気~大網驛間のほゞ中間地点にその遺構を見る事が出來、私も昔現地を訪れて空堀跡となっている切通しの坂道等を見學しておりました。
(画像を多数納めたガラケーが死んでしまったのが残念でなりませんが…)

このダンジョンが崖に囲まれているのも、その空堀が謂わば「元ネタ」となっております。
そしてこの地域の崖には横穴式の墓群が点在している様でありまして、それもダンジョン作成の要素に組み込ませて戴きました。

他にもこの土地ならではの特徴があり、それがこのダンジョンの謎を解き明かす秘密でもあるのですが兎に角、實地を色々と取材するとゲームに利用出來る面白い發見があるものです。

RPG作りとは頭の中だけの狭い世界でやるものではないと個人的に思っております。

この部分は流石にフィクションですが…

横穴墓に入ると石碑があり、何やら傳えております。
どうやら、このダンジョンの最奥には「燃える気」とやらが眠っている様です。
村人の話に出てきた「地面の底から湧いて出る、火を呼ぶ何か」らしいのですが、それが山に眠っていると云うのであれば山に入り込んだ侍の狙いもその「燃える気」と云う事になるのかもしれません。
そして侍がヒロイン(…のソックリさん)を狙っていると云う事はその目的を達成するのに邪魔な存在だからだと推測出來ます。

ツタを登っていく主人公

空堀は右へ左へうねる様に續いており、まともに歩いていたのではかなり遠廻りになってしまいます。
しかし岩肌をよく見るとツタが絡まっており、それを登るとあっという間に堀を脱出して高台に出る事が出來ます。謂わば「ショートカット」です。

しかし城跡とは言っても長年の歳月によって構造物はすっかり無くなり、僅かな地形のみが往時を傳えております。
よくRPGで見かける「朽ち果てた廃城」と云う訳ではないのです。
安易にそう云うありきたりの物を出さないのが私のヒネクレたところなのであります。

城跡の全軆圖

これは村の名主の家の納戸で見附かる古文書の地圖で、スクリーンショットを使って残しておいた画像です。
こうした繪圖が至る所で出てくるのがこのゲームの特徴であり、メモを取るなりしないと謎が解けない箇所が澤山あります。

折角パソコンで遊んでいるゲームなので、その機能を巧く活用するのが攻略の鍵になってきます。
(中にはエクセルでゲーム内で出てくる数字と關数を用いて解く様な謎もあります…)

昔は紙に書かれた圖やマップを見乍らゲームを進めるのは當たり前の事でした。

さて、この粗雑な繪圖を見乍ら現在位置の目安を附けます。
そしてダンジョン最奥の「本丸」へ續く道を探すのです。
画像右側の文章によると三の丸から本丸へ續く通路がある様ですので、まずはそこを見附ける事に致します。

ミカンの木を發見

途中、實の生っている木を發見。
もぎって食べると体力と気力を回復出來ます。

木の實を食べる時は充分に注意して

尚、こうした木の實の全てが役に立つ訳ではなく、中にはマイナスの効果がある物も存在します。
村の本棚にある圖鑑を讀めば判るのですが、これは「ノブドウ」の實で食べると不味くて気力が下がってしまいます。

現實では言う迄も無い事ですがアウトドアを甘く見てはいけないのです。
そして木の實を自動で判別してくれる親切な機能なんてありません。
主人公はプレイヤーの分身なので、木の實を見分けるにはプレイヤー自身の記憶力が問われるのです。
探險とはそう云うものです。

そうこうしている内に三の丸の在った場所へやって來ました。
そこには洞窟が口を開けております。
どうやらこれが本丸へ續く地下道の入口の様ですので早速入ってみます。
すると…

主人公、ダメージを受ける之圖

画面が赤く光って炎が上がり、このメッセージが出ます。
うっかりしていた事に、洞窟に入る前に火種を処分しておかなかったのです。主人公達は火傷をしてダメージを受けてしまいます。

人の話は憶えておきましょう

氣を取り直してこの洞窟を探檢していきますが、すぐに行き止まりになってしまいます。
しかし、ここ以外で進めそうな箇所はありません。

どこか怪しい所は無いか…?

さあ、どうする主人公…?

續く…


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