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夫の暴言、虚言に加え20年以上のセックスレスというネグレクトに深く傷付き、重度の鬱病を…

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夫の暴言、虚言に加え20年以上のセックスレスというネグレクトに深く傷付き、重度の鬱病を発症。アメリカ在住中、警察から2度、精神病院に強制入院させられた。イギリスでは1ヶ月の入院を経験。現在はイギリスでひとり暮らし。仕事が大好き。

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妻を助手席に乗せた車を、繰り返し衝突させた夫

わたしたちの夫婦関係は、20年以上かけて、どんどんこじれていった。 その間、何度も話し合って、やり直そうとした。 正確に言うと、わたしが「もう無理」というたびに、夫が「諦めるのは早い。もう一度やってみよう」というから、そうしてきた。 ところが、夫は、関係修復に向けて努力すると言いながら、相反する行動をやめない。ひどい時には、「今度こそ、2人で再出発しよう」と誓った数日後に、見事にわたしを裏切る。 これを何度も繰り返すうちに、わたしの精神はすり切れ、ボロボロになった。 性

    • 2か月の間に3人の患者が死亡した精神科病院

      精神科の先生に、入院するよう言われてから数日間、迷った。 迷うという選択肢は無い状況と思いつつも、迷った。 でも決心して、保険会社に手続きを進めてくださいとお願いし、手配先の病院はどこかと聞いたら…… 2か月の間に3人もの患者が亡くなって問題になっている病院グループだった。 これでは入院前から不安が募る。 事件が起きた施設ではないが、わざわざこういう安全基準で運営されているところに入りたくない。 しかも自宅から遠い。 もっと近くに、格段によい病院があるので、そこに

      • 入院しなさい、と精神科医に言われた。どうしよう…

        もう限界。 そう思いながら、もう少しだけ、もう一度だけ、頑張ってみる。 毎回何とか乗り切った。 そうやって何年も綱渡りを続けてきた。 でも心は確実に壊れていった。 これ以上、誤魔化せない。 誰かに止めて欲しい。 小さい頃から頑張り屋さんの癖が抜けない。 だから苦しくても努力を続けてしまう。 誰かに止めてもらわないと、多分そのうち、錯乱状態で命を絶つだろう。 全てを終わりにしたいのだから、それでいい。 そう思ってはいるものの、積極的に死にたいわけではないし、医者の友

        • 自力で救急病院へ

          昨日の夜遅く、自分で運転して救急病院へ行った。 自殺願望が高まり過ぎて、暴発しそうになったから。 夫は、自宅から、部屋着のまま車を出そうとしているわたしを見送った。 わたしは我を失って泣き叫びながら「ひとりでいい」と言ったらしく、それを尊重した、という。 病院に着いて待合室で号泣していたら 「病院の対応が悪かったら迎えに行くよ」 とメッセージが来た。 メンタル危機で、急患にいる妻を迎えに行くかどうかの判断基準が、なぜ「病院次第」なんだ? なぜ「妻が心配だから」じゃないん

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        記事

          君は「お母さん」になりすぎた、だから、もうセックスはできない(後編)

          <前編はこちら> 子供が9歳の時、わたしは子供と2人で、当時住んでいたアメリカを離れ、イギリスに戻ることにした。子供の進学を考えてのことだった。 夫はアメリカに残るので、わたしたちは別居をすることになった。 この時点で、レス歴10年、別室で寝始めて3年以上経っていたので、夫婦関係において大きな変化というわけではなかった。 子育てがひと段落、夫婦関係の再構築を目指す 子供の学校は、コットヒルハウスという全寮制男子校で、オクスフォード郊外にある。 この学校を選んだ主な

          君は「お母さん」になりすぎた、だから、もうセックスはできない(後編)

          涙が止まらない

          悲しくて悲しくて毎日泣いても涙が止まらない。 夫にとって、伴侶の危機は最優先事項ではないと、分かっていた。 分かっていたけど、念押しになるような出来事は、やっぱり辛かった。 どんなに苦しみを訴えても、彼の心には響かない。

          涙が止まらない

          君は「お母さん」になりすぎた、だから、もうセックスはできない(前編)

          わたしはロンドンに引っ越して2年目で子供を産んだ。 馴染みのない土地、初めての妊娠、出産、助けを頼める実家も親しい友人もおらず、孤軍奮闘。よく泣く、よく吐く乳児を必死で育てた。 育児と家事に疲れて、とにかく眠りたかった 夫は夜泣き対応以外は、よく育児を手伝ってくれたと思う。わたしも日々「今日もヘルプありがとう」と、文字通り頭を下げて感謝していた。 ただ、子供が朝まで眠るようになった3歳半までは、育児と家事で疲れ切ってしまい、夜はとにかく眠りたかった。 だから、セックス

          君は「お母さん」になりすぎた、だから、もうセックスはできない(前編)

          自傷行為に対して夫は……

          夫に対する怨恨が、何らかのきっかけで暴発すると、それを自分に向け、体のどこかを傷付けたくなる。 他に怒りを持っていく場所が無い。 今日はどこを痛めつけようかと考えている、と夫に言ったら「痛めつけないにこしたことはない」「そうせずに済めばいいのに」と言われた。 そうせざるを得ない状況にわたしを追い込んだのは、誰なのか、彼は充分、分かっているそうだ。 それでいて、こんな軽々しい発言が出来る、そういう人だ。 わたしが自殺したら、夫が何というか、今から想像できる。 「死な

          自傷行為に対して夫は……

          「襲われたら、感謝した方がいい」

          30代半ばの頃、変質者のような男から、後をつけられて怖い思いをしたことがある。 何とか逃げ切って帰宅し、夫に「怖かった」と涙ながらに訴えると、想像もしなかった言葉が返ってきた。 「あ、そう。もし襲われたんだったら、まだ女として見られてるってことだから、感謝した方がいい」。 妻に向かって、こういう発言をする感覚は、どうやっても理解できない。でも、こんなことをさらっと普通に言うのが、わたしの夫だ。 隣人からのセクハラに「酔っ払ってただけでしょ」 変質者に追われても、無事帰

          「襲われたら、感謝した方がいい」

          台湾お持ち帰りバー

          セックスレス歴20余年、単身赴任の夫の部屋で見つけた精力剤とコンドーム。 夫の部屋から見つかった不審なものは、他にもあった。台湾のお持ち帰りバーと吉原ソープのカード。 わたしは決して「家探し」をしていたわけではない。 夫が「見つけてくれ」と言わんばかりに、その辺に、そういうものを置きっぱなしにしているから、いやでも目に入ってくるのだ。 証拠を「証拠」として認めない夫 精力剤やコンドームのように、夫が隠してしまうと証拠が無くなる。 だから、わたしは台湾と吉原のカードを手

          台湾お持ち帰りバー

          単身赴任の夫の部屋で見つけたもの

          単身赴任中の夫の寝室に、精力剤とコンドームが置いてあった。開封済みだった。 わたしたち夫婦は20年以上セックスしていない。 だから、この2つのものが、何を意味するかは明確だ。少なくともわたしはそう思った。 リビングでテレビを見ていた夫に聞いた。 「なぜ、あんなものが、ここにあるの?」 「ん?何の話?」 「精力剤とコンドーム。引き出しに入ってた」 状況を察した夫は、寝室へ行き、少したってから、わたしを呼んだ。 「君が悲しむことはしない」 夫は、ベッドのそばに立ってい

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