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絶望に挟まれてミルフィーユになっている

身近な絶望が2回重なり、絶望のミルフィーユが完成してしまった。もうさすがにつらい。
絶望と絶望に挟まれた結果、今、もう目がほとんど開かない。
暗くなった画面に映る我が顔面は、もはやゾンビヅラだ。
それでもこの気持ちは書かねばと思った。
絶望のミルフィーユを作り上げた、1つめの絶望についてお話しする。

絶望①
急性胃腸炎になった。
人類はあんなカビだらけのチーズやら、食べ物をわざわざ腐らせて発酵食品を食べたりするような
変な生き物なのだからちょっとくらい賞味期限切れたっていいだろと信じてやまず
無闇矢鱈になんでも食べていたら、信じられない腹痛がわたしを襲った。
最近打ち合わせ中に焦点が会わなくなることが度々あった。
疲労がすごかったので、ヘッドスパに行ったら若いのに眼精疲労が凄いことになってると言われた。若白髪が多いのも、眼精疲労により頭皮が凝り固まっているかららしい。
ストレスとたべものと免疫の低下が見事にマッチングし、この腹痛を召喚してしまったようだ。
まず、何も食べられない。いや、嘔吐と腹痛で食欲とはもはや無縁だ。
病院に行き、急性胃腸炎と診断された。
しかし発熱していたため、調剤薬局では中に入るなと言われ
今にも倒れそうな中、外で10分ほど待った。
この吐き気に集中すると今にもマーライオンになりそうなので、家族にLINEして気を紛らわせた。
薬局からタメ口のお姉さんが登場して、薬の説明をしてくれたが、意識が朦朧としていたため内容は覚えていない。が、わたしが去る前に「お大事にどうぞ」と言い捨てて立ち去ったことは覚えている。
帰り道。家までは徒歩6分なのに、シルクロードばりに遠い。
家に帰って7粒の錠剤を飲んだ。吐き気がしたが、今吐くと7粒の錠剤が再登場してしまうと思い、なんとか透明な唾液だけ吐いて我慢した。
ヤク漬けになり、とにかく眠り姫の如く寝た。
翌日には熱も下がった。腹痛もすこしは軽減した。食欲はない。
本のしおりにしていた、Uberで頼んだバーミヤンのチラシが
ベッドサイドテーブルにある。
それをひたすら眺める。
ああ、バーミヤンの炒飯がたべたい。

気づいたことがある。

「食」はわたしの唯一無二の生き甲斐であることだ。

食欲がないので、基本的にポカリスエットで1日生き延びる。
まあ、ゼリー状の食べ物もちょっと食べたりする。
食べたいものはたくさんあるのに、何も食べられない。食べたくない。
飲み込んで胃の中に入れるのは怖いのだ。
この気持ちは、前代未聞のジレンマだ。
「食」という人生の愉しみを失った今、
わたしはただひたすらPCと向き合い資料作成や提案、打ち合わせに参加し続け、カタカタキーボードを叩き続けるロボットのようになり果てている。
朝、昼、夜。ポカリをメインに、ゼリー飲料をたまに取り入れる。その間に大量の薬。
まるでディストピアに生きる感性を失った生き物のようだ。

愉しみを失ってそれでも生き続けるというのはこんなにも辛いことなのか、
絶望的哀しみに暮れるわたしを、さらなる絶望が襲う。

~②に続く~

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