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飲み会完全割り勘制という謎の社会主義的思想

この世は矛盾だらけで、わたしの理解の範疇にはないことがまだまだたくさんあるが
社会人になって一番理解できなかったのは、飲み会の精算だ。

わたしはお酒が苦手なので、乾杯時は一杯の梅酒だけ最初に頼む。(それも水割り。ここでもいつも奇妙がられる。「不思議な飲み物を飲んでるね」(薄ら笑い)といった様子だ)
お酒をたくさん飲める人はさぞかし楽しいだろう。みんなで飲んで、酔っ払ってきて、楽しくなってきて、、
わたしは基本いつだって意識がある。だからその場所では、比較的冷静なつもりだ。
ああ、、みなさん酔っ払って、精算がおざなりになる。
なぜか、、論理的な説明もなされぬまま、割り勘になる。
おや、、?皆さんが飲んだ分も、わたしはなぜか負担している。
それに、、?酔っ払った人たちをタクシーに乗せる謎儀式までもパッケージングされてだ。

なぜ??????????????

となる。
なんなら、先輩が飲んだ分まで負担したことも何度かある。

最も許せなかった経験が2件ある。
1件目は同い年の男2人とのカラオケだ。彼らはしぬほど酒豪で、3人でカラオケした時になぜか完全割り勘で8000円くらい払った。わたしはソフトドリンク2杯+カラオケ代金で8000円だ。
2件目は、某商社マンとの合コンだ。男女=4:4で、一次会でもケチの片鱗は見えており、「クレジットカード手数料かかるからありったけの現金かき集めさせて笑」という有様の無法地帯だった。二次会の会場に入って、わたしは次の予定があり20分程で抜けた。そのあとわたし以外でしばらく飲んでいたにも関わらず、後からきた連絡によると、
「全員で40000円だから、女子4人で20000円、1人5000円ね。」
、、、は?????
である。
友人は、
「一人ほぼ飲んでないんですけど」
と直訴してくれたが、
「4人で20000円払ってくれればいいから、その中での配分は任せるよ」
とのことだった。女の子に負担させるわけにもいかないし、泣く泣く5000円支払った。その商社の印象は最低レベルに下がったし、今後絶対に一緒に仕事をしたくないと思った。会社のイメージを下げてまでケチる虚しい奴らというラベルを貼られたまま生きていくのか、かわいそうだ。

といったように、こればっかりは理解の余地がないのである。
お酒を飲んでいる量も圧倒的に違うのに、割引されないのは理不尽すぎやしないだろうか?こんなことを言って、「ケチ」なんて言われた暁にはわたしは裁判を起こすだろう。

その分好きなもの頼みなよーとかのんきに言われる。お料理は、お酒と違って胃のキャパシティに限度があることは明白ではないか?フードファイターさんならまだしも。

わたしの最もたる疑問は、

なぜ飲み会になると突然みなさん社会主義的思想を持ちかけるのか

というテーマだ。ここはソ連だろうか?
「みんなで飲んだのだから、みんなで同じだけ払おうではないか!」
といわんばかりのスローガンを笑顔で投げかけてくるのは、狂気の沙汰であった。ほぼ洗脳だ。この儀式からはどうしても足を洗いたかった。

社会人2年目の終わりに、あることがきっかけでほぼすべての飲み会を断るようになった。(※「あること」についてはまたいつか言及します)
周りからは、夜中も電話がかかってきたり、あいつはノリが悪くなったとかぐちぐち言われたが、それより何より自分自身の精神と身体の平穏を取り戻せただけで、この上なくストレスフリーだった。朝まで飲むことをやめただけで、生活サイクルも変わった。社会主義的飲み会コミュニティを吹っ切るだけでこんなにも楽になれるなら、、もっとはやく気づくことができればよかった。、、いや、ほぼ洗脳だったのでいたしかたないか。

コロナ禍で、飲み会もそんなに開催されなくなったが
地球上のお酒が飲めなくて社会主義的飲み会コミュニティに矛盾を感じている人々に言いたい。
お酒でつなぎとめる関係くらいなら、ない方が良い。
それらが淘汰されたときに初めて、自分の本当に大切な人やコミュニティがわかるのである。

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