気管支喘息ってどういう病気?

喘息っていうと、ぜーぜーと息苦しそうにしている病気とイメージをする人が多いと思いますが、本当のところはどういった病気なのでしょうか。

日本アレルギー学会の「喘息予防・管理ガイドライン2018」では喘息の定義がされています。

「気道の慢性炎症を本体とし、変動性を持った気道炎症(喘鳴、呼吸困難)や咳などの臨床症状で特徴づけられる疾患である」

ざっくりいうと、
症状に波があってなんともないときもあるけど(変動性)
ひどくなったらゼーゼー(喘鳴)したり苦しくなったり(呼吸困難)
咳がでたりする、
慢性的に気管が腫れている病気(慢性気道炎症)です。

Global Initiative in Asthma(GINA)というガイドラインで "a heterogeneous disease" と表現されるように様々な病態や入り混じった疾患ですが、結果としては上記のような特徴を示します。

よくわかんないので絵を描いてみました。喘息のひとの肺の中のこまかいパイプ状になった気管は下図のようになっていると言われています。

画像1

(P.Barnes,  Mechanisms in COPD compared with asthma, 2008 5: 134-144 より改変)

喘息の人の気管は、いつもちょっと腫れてて
風邪引いたりアレルゲンを吸ったりすると、むくんでキュッと狭くなる
狭いときに息をするとゼーゼー言いますよね。

ということで、気管が「腫れてて、むくむと狭くなる」病気と認識することにしましょう。

細かく考えると沼そのものですが、喘息ってそんな病気なんだなって理解していただければ幸いです。

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