たばこは良くないですCOPDになりますよって投稿をしてきましたが、ではCOPDってどういう病気なの？という話になります。

なんとなく、たばこ吸って肺が悪くなって、で　悪くなったら酸素とか吸うやつだろっていうイメージがあると思います。

じつはそれだけではありません。確かに肺がどんどん悪くなる進行性の疾患ですが、肺だけに留まらず全身に影響し、様々な合併症を伴ういわば全身疾患なのです。

さて、イメージしやすいのは亡き桂歌丸師匠でしょう。

痩せていますよね。なんとなくそういうイメージがあると思います。合併症の一つの低栄養を見ているのです。なぜ痩せてしまうのでしょうか？

様々な原因がありますが、お腹がそんなに空かない上に、食べてもエネルギーとしてあっという間に消費してしまいます。

息をするのに1日どのくらいエネルギーを使うかご存知でしょうか。
正解は、健康な方は、だいたい1日36～ 76 kcalです。
なんと、 COPD 患者さんは息をするだけで1日に430 ～ 720 kcal消費すると言われています。ランニングでいうと、10kmくらいに相当します。

カロリーを補うために栄養を摂りたいところですが、胃腸が動きにくくなっており、すぐお腹がいっぱいになって食欲もさほどないのです。そうすると、どんどん痩せてしまいます。一度痩せるスパイラルに陥ると、どんどん衰弱していきます。

このような低栄養だけでなく、COPDは様々な合併症を来します。
・筋力低下
・心疾患
・胃腸障害
・代謝性疾患（糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症）
・不眠症、うつ病
など

このような合併症を来す全身疾患であることを知っておくべきでしょう。