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五行の強弱による体調の変化について

漢方では、五行(木火土金水)五臓(肝心脾肺腎)に置きかえて、その機能や働き方を見ながら、体質や体調を調べていきます。

人の体においては、五行が強すぎても弱すぎても、体に不調が出やすくなります。なので、自分自身の五行のバランスを中庸(真ん中)の状態に持っていくことが、健康な状態でいるためのポイントになります。


自分自身の五行のバランスとは、自分が生まれ持っている「元々の五行バランス(体質)」と、生まれてから今までの生活や環境によってできた「現在の五行バランス(体調)」の2つがあります。

どちらも五行のバランスは、なるべく中庸の状態であるのが良いのですが、人によっては生まれ持っている元々の五行バランスがそもそも偏っている人もいるので、そういう方は特にその自分の元々の体質に沿った生活スタイルを取っていくことが一番大事で、それが無理のない自分に一番合った健康法であり、自分らしい生き方ということになります。



五行の強弱による体調の変化

五行がそれぞれ「強いとき」「弱いとき」で、どういった体調の変化が起こりやすいのかをまとめてみました。

「木」の五行は、漢方では「肝」といって「自律神経系」にあたり、その機能が強すぎると、イライラして落ち着かなくなったり、目や肩のこりなどが起きやすくなります。

逆にその機能が弱すぎると、自律神経の働きがうまくいきづらくなって、気分が落ち込んだり、ストレスを感じてお腹の調子がうまくいかなくなったりします。


また、五行にはそれぞれのつながりにおいて、「生み出す力(生)」「抑えこむ力(剋)」という2つの力の関係を持っています。

ある五行が強まりすぎると、それを全体でカバーしてバランスを取ろうとする働きのことで、それによっても五行の力が変わってきたりします。


五行は「木→火→土→金→水」の順に運行していくのですが、例えば「木」の五行が強まると、その「生み出す力」によって、木は火を生み出すように、次の「火」の五行が強められます。

同時に、その「抑えこむ力」によって「土」が抑えこまれるので、木が土の養分を吸うように、次の次にあたる「土」の五行が弱まります。

その力は、強まる五行の程度によって変わり、他の五行も、例えば火が土を生み、火が金を溶かすといったように、どの五行にもその関係が存在しています。



五行が強まる時とは、どんな時?

木の五行が強い例

五行が強まる時とはどんな時かというと、

  • 生まれ持っている元々の五行が強いとき(2か3以上)

  • これまでや今現在受けている五行の影響が強いとき

の2パターンがあります。


「生まれ持っている元々の五行が強いとき」というのは、五行バランス鑑定で調べることができますが、自分の生まれ持っている五行が、例えば上の図のように「木3、火1、土1、金1、水0」というバランスだった場合、この方は元々「木」の五行が強い体質ということになります。

「これまでや今現在受けている五行の影響が強いとき」というのは、天気や季節の変化などの外から受ける影響(外因)と、感情の変化による内から受ける影響(内因)の2つがあって、その影響によってそれぞれにあたる五行が一時的に強まる時のことを言います。


「木」の五行でいうと、外から来る要因「風」で、おもに春先など風の強い時期に、風が花粉症やウイルスなどを運んできて、体の表面や鼻やのどから侵入して体に影響を与えます。また、内から起こる要因「怒」で、イライラして怒りやすいような状態が続いてしまうと、それにあたる体の機能である「肝(自律神経)」に影響を与えます。

「元々の五行バランス(体質)」は、生まれ持っているものなので一生変わらないものですが、「今現在受けている五行の影響」は、その時や季節によって変化していくものなので、この2つを合わせて考えながら今の体調を導き出していきます。



五行が弱まる時とは、どんな時?

水と土の五行が弱い例

五行が弱まる時とはどんな時かというと、

  • 生まれ持っている元々の五行が弱いとき(0の時)

  • 他の五行によって抑えこまれているとき(剋される関係)

の2パターンがあります。


「生まれ持っている元々の五行が弱いとき」というのは、上の図だとこの方は「水」の五行が0なので、元々「水」の五行が弱い体質ということになります。

「他の五行によって抑えこまれているとき」というのは、上の図だと「土」が「木」に抑えこまれている形なので、元々この方は「土」の五行を1つ持っていますが、強すぎる「木」によって、通常よりも「土」が弱められていると考えます。


この例の方の五行バランスを総合してみると、

元々「木」の五行が3つと強いので、自律神経の働きが過剰になりやすく、イライラしたり落ち着かなかったりしやすい体質です。

またそれによって「土」の五行が弱められるので、ストレスで胃腸の調子が悪くなったり、食欲がなくなりやすいといったこともあります。

さらに「水」の五行を持っていないので、全体的に乾燥しやすく、のどが渇いたり、熱を持ちやすい体質であるとも言えます。

といった感じの体質ではないかな?ということが想像できます。



これはあくまでも生年月日から考えられる「体質」であって、実際の「体調」は違うように出ているかもしれません。

ただ、この「体質」はその人が生まれ持っているもので一生変わらないので、実際これと違う体調に今なっているというのであれば、それは一体どうしてそうなってしまったのか、これまでや今現在受けている影響をしっかり調べて、その原因をまず見つけてあげる必要があります。

そのためにも、この「体質」をチェックするというのは、今起きている不調を明らかにするための大事なステップであり、自分の本当の体質というものを知るヒントになるのではないかと思います。



今自分の体調や体質で気になっている方や、原因が分からなくて悩んでいる方がいたら、ぜひ一度「五行バランス鑑定」でチェックしてみてはいかがでしょうか。

鑑定後には、LINEでちょっとしたことでしたらいつでも無料でご相談もお受けしていますので、よかったら何でも気軽にメッセージしてみてくださいね。お待ちしています。



それでは次回もお楽しみに。ごきげんよう。

いつも見ていただきありがとうございます!「漢方茶」を広げていけるような活動をいろいろとやっていきたいと思います。