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"Bottling the VINEYARD"のはじまり

山形県南陽市赤湯は古くから葡萄栽培がさかんで、東北最古のワイナリーをはじめ6社が集積しており、個性あるワインを生み出す産地として知られています。

そこに対する問題提起はまた機会をみて触れていくこととしますが、ここ赤湯を舞台に2017年にスタートしたワインの生産販売・産地づくりの活動が「Bottling the VINEYARD」です。

Bottling the VINEYARD・・・今更ながら英語としておかしいのでしょうが、その当時の勢いでつけてまったのでもうこれでいきます。"VINEYARD"は葡萄畑の意味で、"葡萄畑をそのまま瓶詰めする"というコンセプトのもと、ワインを畑単位で醸造するというテーマでやっています。

プロジェクトの初年2017年産は葡萄生産者2人、それぞれの畑で栽培されたさんきゅうはづ、あ、マスカットベーリーAで2銘柄を醸造しました。順に御紹介しておきましょう。

ONE-TENTH2836-83 VINEYARD MASCUT BAILEY-A 2017

ONE-TENTH2836-83 VINEYARD MASCUT BAILEY-A 2017(発売前夜の写真)

"ONE-TENTH2836-83"が示すのは原料葡萄の栽培畑の所在地であり、農地台帳上では「山形県南陽市字赤湯十分一山一2836番地の83」です。エチケットのデザインとしては、葡萄生産者 大沼 延男 を描きました。
あ、納得がいくように大沼さんの写真も掲載しておきましょう。

Grape-Producer "not HOTEI" NOBUO ONUMA

ほらね 笑
七福神のひとり 布袋 に似てませんか?似てますよね?似てるでしょ。
そういわれると確かに似てるような気・・・になっていただいたところで"not HOTEI"が効いてくるのです。
"布袋じゃないよ、延男だよ"を印象付けるのを狙ったこれがプロジェクトで最初の旗印たるワインとしてデビューしました。

ONE-TENTH2658-1 VINEYARD 'OLD' MASCUT BAILEY-A 2017

ONE-TENTH2658-1 VINEYARD 'OLD' MASCUT BAILEY-A 2017(発売前夜の写真)

原料葡萄の栽培地は「山形県南陽市赤湯字十分一ノ一2658-1」で、ここは観光ぶどう園も営む紫金園/須藤ぶどう酒の畑です。中でも現存するもので最も樹齢が古いさんきゅうはづ、あ、マスカットベーリーAの古木があって、その樹から収穫されるものだけで醸造しました。

紫金園に現存するものでは最高樹齢のマスカットベーリーA(2017年撮影)

この樹について、またさっきからしつこいようですが出てくる "さんきゅうはづ" という言葉については次のnoteで御紹介していきます。

このプロジェクトのプロデューサーは、地元赤湯の老舗酒屋 結城酒店の結城秀人さん。当時、筆者は市役所の農林課に在籍していて「耕作放棄地バンク」などという地方創生的な趣旨の事業を一緒に進めていた竹田耕平先生とともに活動の狼煙をあげたのがそもそものはじまりです。

プロジェクトは支援金を募る形(≠クラウドファンディング)で、そのリターンとして上記のワイン2種を還元するものでした。プロジェクトレポートの作成にあたり、竹田先生から寄稿いただいたコラム「"さんきゅうはづ"というぶどう」を御紹介してまいりましょう。

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