見出し画像

レビヤタンシステム 雑談2

レビヤタンシステムとは直接関係はないが
ビル・ウィリアムズ考案のFractalsを使用する手法を
雑談がてら紹介する記事である。

1つ目の手法は、Chuvashov Fork という。
ロシア人トレーダー Stanislav Chuvashov  (Чувашов) が考案した。
「チュヴァーショフ」とでもカタカナ表記するのであろう。
言いにくいので 「C Fork」 と呼ばれることが多い。
フォークはフォークでも水菓子などに使うタイプの形状だ。

画像1

トレンドの転換を見定めて逆張りで仕掛ける手法である。

上昇トレンド継続中は、2つの下フラクタル(Down Fractals)を結んで
トレンドラインを引く。このトレンドラインより下でフラクラルが
形成されるのを待って、2点目のフラクタルからトレンドラインを引く。
そうすると二股フォークの形になるだろう。ローソク足が2本目の
トレンドラインをブレイクしたら、ショートでエントリーする。
SLはエントリーしたのと反対側のフラクタルの位置に置く。

下降トレンド中の場合は、上フラクタル(Up Fractals)を起点に
トレンドラインを引くということ以外は同様に考えてよい。

下図の左が、上昇トレンドからの転換狙いでショートの逆張りのとき。
右が、下降トレンドからの転換を待って逆張りでロングする場合。

画像2
画像3
画像4
画像5

これらのチャートではフラクタルのみを表示してあるが
もちろんAlligator や Awesome と合わせて使うことができる。
この手法を組み込んだEA(自動売買)も作られている。
あといくつかチャートを挙げておく。

画像6
画像7
画像8

15分足チャートで、1時間足の Chuvashov Fork を表示して
さらには、5分足の Chuvashov Fork を使いながら細かくトレードする
上級の技もあるようだ。

画像9

上掲チャートはすべてロシア語のサイトから取り出した。
考案者がロシア人ということもあって、ロシアのトレーダーに
人気の手法であるらしい。Chuvashov Fork と ウォルフ(Wolfe)波動を
組み合わせて独自のシステムを構築しているトレーダーもいるが
ロシア語が読めない私にはよく理解ができなかった。

Chuvashov Triangle
2つ目も同じロシア人トレーダー考案による手法。
高値が切り下がった2個の上フラクタル(Up Fractals)と
安値が切り上がった2個の下フラクタル(Down Fractals)で
三角形を描きそのブレイクを狙うという手法だ。
これまた言いにくいので私は勝手に「C角形」とか「C角」と呼ぶ。

画像10

いわゆる三角保合いやペナントなどのブレイクと考え方は大差ない。
が、この手法にはひとつ独自の特徴がある。それがなにかというと
三角保合いをブレイクする時間の目安があらかじめわかるのである。

上2個、下2個、合計4個のフラクタルで三角形を作るのであった。
4個のフラクタルにそれぞれが形成された順に1~4まで番号を振る。
2個目のフラクタルから、三角形の頂点(apex)までの時間を測る。
簡単に言うと、十字カーソルでローソク足何本分に相当するかを計測する。
そして、三角形の頂点から30%左のところに垂直線を引く。
だいたいにおいて、この垂直線までにブレイクが起きると考えられる。

画像12

たとえば、2つ目のフラクタルから三角形の頂点までを十字カーソルで
測ると「21」だとする。21÷3=7。三角形の頂点から左に「7」に縦線。
この縦線までには三角保合いをブレイクするだろうという目安になる。
デイトレや特に短期足トレードではさほど意味がないかもしれないが
4時間足や日足でトレードしている場合はこの目安は大いに役に立つ。

これを簡単に知ることができる、私のオリジナルの方法を伝える。
フィボナッチタイムゾーンを使うのだ。MT4には標準で入っている。
設定値を以下にする。

画像12

「0」を2個目のフラクタルに当てて「1」を三角形の頂点に当てる。
「0.7」までにはブレイクするであろうと目安にする。

画像13

EA(自動売買)を作って検証しているトレーダーがいた。
ストラテジーテスターの検証結果を添付するので
興味があれば、とくとご覧いただきたい。

画像14


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?