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Bugsy Method 2

その1はこちら。


TDI Hook

Price Line(緑のライン)が Volatility Band(青のバンド)を上に抜けたのちに折り返して Volatility Band 内に戻った場合は、デイトレレベルの時間軸における逆張りのシグナルと捉える。

その形状から「Shark Fin」(サメの背ヒレ、フカヒレ)とも呼ばれる。逆張りである以上はいくつかの確証がほしい。ダイバージェンスやフィボナッチなどが有効だ。

逆張りのロングも要領は同様。これは「Shark Fin」とは言わない。

SP Reversals

TDI Hook はデイトレレベルの逆張りだが、これはスイングレベルの逆張りとなる。「SP」は「Swing/Position」のこと。「Position」とは長期保有することをいう。チャートは4時間足以上を使う。

Market Base Line(黄のライン)が、68レベルまで上昇し折返したら、Price Line(緑)、Signal Line(赤)、Market Base Line(黃)がクロスするのを待ってエントリー。

ダイバージェンスを確認する

逆張りロングの場合は、32レベルまで下がってから折り返してきたMarket Base Line を探す。

Bugsy Scalping Method

TDI 開発者の Dean Malone は、15分足での優位性を検証している。その他トレーダーによる1時間足や4時間足の検証データがネット上に公開されている。15分足以下では使えないのかというと、決してそんなことはない。検証データが充分でないというだけのことだ。

Bugsy Method を簡略化し素早い判断が求められるスキャルピングに対応したバージョンを紹介する。

  • TDI のRSI は「13」に設定。Market Base Line と Volatility Band は使わない。Price Line と Signal Line のみ表示。

  • PAC は使わない。5 SMAを一本だけ表示。オプション的に50 SMAを表示させてもよい。SMAに代えてEMAも可。

  • 平均足を使う。

  • 設定は以下参照。

Price Line(緑)と Signal Line(赤)がクロスしたら、平均足が 5 SMA(黄)を上抜けるのを待ってエントリー。

1分足や5分足で数pips~数十pipsを取る超短期スキャルである。利を伸ばすことは考えない。Price Line がフラットになったり折り返し始めたら即利確する。

応用として、平均足の代わりに練行足を使うことも優位性がある。

平均足をカウントする

時間軸によらない。同色の平均足が5本から8本連続すると逆色の平均足が出現するという統計的データがある。平均的にというわけだから、当然5本以下のこともあれば8本以上のこともある。あくまでも目安だ。

たとえば、エントリーの条件が揃ったものの同色の平均足がすでに3本続いていたら、見送るという判断ができる。エントリーした途端に逆行する確率が高いからだ。

余談ながら、練行足にも似たような特徴がみられる。統計的データによると、練行足の色が変わったらその後その色が5~6個は連続する。練行足の色変わりだけでスキャルピングするトレーダーがいるが、50%以上のエッジがあることは統計的に裏付けられている。

【追記】

TDIをサブ窓ではなくメインのチャートに描画するインジケーターというのがある。Volatility Band は平均足から算出しているのではないから意味をなさないが、それを非表示にすればなにか使い道があるかもしれない。諸兄姉の検証報告を待つ。

【追記2】TDI早見表

◆短期トレンド
Price Line(緑)がSignal Line(赤)より上=上昇トレンド
Price Line(緑)がSignal Line(赤)より下=下降トレンド
◆大局トレンド
Market Base Line(黄)が右肩上がり=上昇トレンド
Market Base Line(黄)が右肩下がり=下降トレンド
Market Base Line(黄)がレベル68または32に到達し折り返したらトレンド転換を示唆する。
◆相場の勢い
Price Lineが鋭角で右肩上がり=買いの勢いが強い
Signal LineがMarket Base Lineより上=買いの勢いが強い
Price Lineが鋭角で右肩下がり=売りの勢いが強い
Signal LineがMarket Base Lineより下=売りの勢いが強い
◆ボラティリティ
Volatility Band(青)が拡大(expansion)=ボラティリティが大きくトレンドがある。
Volatility Band(青)が収縮(squeeze)=ボラティリティが小さくトレンドがない。収縮状態が長くつづときはその後に大きな値動きが期待できる。
◆エントリー条件
1. 弱い根拠のエントリー(スキャルピングなど)
Price LineとSignal LineのGC(ゴールデンクロス)=ロング
Price LineとSignal LineのDC(デッドクロス)=ショート
2. 中くらいの根拠のエントリー
ロングの場合
Price Line > Signal Line > Market Base Line
ショートの場合
Price Line < Signal Line < Market Base Line
3. 強い根拠のエントリー
ロングの場合
Price Line > Signal Line > Market Base Line > Level 50 < Level 68
ショートの場合
Price Line < Signal Line < Market Base Line < Level 50 > Level 32
◆エグジットの条件
ロングを保有している場合
Price LineとSignal LineのDC(デッドクロス)
ショートを保有している場合
Price LineとSignal LineのGC(ゴールデンクロス)
Price LineがVolatility Bandを突き出てすぐに折り返したときは手仕舞う(TDI Hook)

【追記3】

【追記4】

Bugsy Method」の記事中で解説した「N4_TF_HAS_Bar (4 Time Frame Heikin Ashi Bar)」をフィルターとして活用することでスキャルピング手法の勝率がよくなるだろう。長期足の平均足の色が揃って買いのときにだけ、買いでスキャルピングする。長期足の色が売りのときにだけ、売り方向にスキャルピングする。買いであれ売りであれ色が全て「揃っているときにだけ」というのが重要。エントリー回数を減らし勝率を高めるためのフィルターである。


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