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レビヤタンシステム 秘訣 4 Stochastics

はじめに

長期足のストキャスティクスのシグナルを参考に
短期足のレビヤタンの条件に合うところでだけトレードする。
回数は大いに減じるがトレードの勝率は格段に向上するだろう。

この手法の利点は
1.4時間ごとあるいは1時間に一度チャートをチェックすればいい。
2.損切りまでの値幅は15分足や5分足に準じるので
  「資金の2%」ルールを厳守する場合でも大きいロット数で入れる。
3.損切りは短期足で、利確は長期足で、という戦略を取るのであれば
  理想的な損益比(リスクリワードレシオ)が実現できる。
4.長期足では読み取れないより小さな値動きを短期足で読むことが
  できるので、増し玉(追加エントリー)がわかりやすい。

4時間足と15分足
1時間足と5分足
15分足と1分足などの組み合わせで検証してみることをお勧めする。

取引時間が短い個別株のスイングでは
日足と2時間足
個別株のデイトレでは
30分足と3分足
20分足と2分足などで検証してみるのがお勧めだ。

ストキャスはサイクルを計るインジケーター

ストキャスの数値は
5-3-2
8-3-2
13-3-2
21-3-2 など。

数値が大きくなるほどゆったりしたトレードになる。
つまりはトレード回数が少ないことと同義である。
1時間足に5-3-2で、24時間で2~3回ほどのエントリーチャンスか。

世間一般では、ストキャスは「買われすぎ」「売られすぎ」指標と
理解されている。レビヤタンシステムには「買われすぎ」や「売られすぎ」
という概念はない。同様に「ベア」「ブル」といった考え方もしない。

では、ストキャスはなにを可視化するのか?
それは、「波」つまり「サイクル」である。
その意味で、ストキャスはフラクタルやAOと相性がよい。
0付近から100付近まで上昇し再び0付近に戻る動きを
「サイクル」と呼ぶ。0から100までの上げおよび
100から0に至る下げを「半サイクル」(half cycle)という。
ストキャスは基本的にこの半サイクルを取りに行く。

さらに用語を整理ておくと、0付近を「cycle low」
100付近を「 cycle high」と呼ぶ。
繰り返すが「売られすぎ」「買われすぎ」ではない。
先に言ったことをこう言い換えることができるだろう。
cycle lowからcycle highを経てcycle lowに戻る一連の動きがcycle。
cycle lowからcycle highまでの動きがhalf cycle。
同じく、cycle highからcycle lowまでの動きがhalf cycle。

長期足におけるストキャスの半サイクルは
短期足においてはエリオット波動の5波を形成しているはずだ。
半サイクルをローソク足何本で完成するかによって違うが
1時間足の半サイクルの値動きは、5分足、場合によっては3分足で
エリオット波動の1波から5波をカウントできるであろう。
また、ストキャスのフルサイクルに関して言えば
短期足で推進5波と調整3波になるのが基本である。
もっとも先刻ご承知の通りエリオット波動は曲者で
後付できれいにカウントできるケース以外をすべて
「例外」で片付ける世界だから、特別に重要視する必要はない。

チャート設定と売買ルール

長期足チャートに表示させるのは
ストキャス(5-3-2)
13、21、55、200 SMA
いつもながらの、日のピボット

短期足チャートの設定は通常のレビヤタンシステムのそれで。

1.移動平均線やピボット各線などレジスタンス付近で
2.長期足チャートのストキャスが80以上でクロスしたら
3.短期足に落としてレビヤタンの売り条件が揃うのを待ってショート。
4.揃わなければ、見送る。

1.移動平均線やピボット各線などサポート付近で
2.長期足チャートのストキャスが20以下でクロスしたら
3.短期足に落としてレビヤタンの買い条件が揃うのを待ってロング。
4.揃わなければ、見送る。

今回の例では、1時間足と5分足を使っている。

トレード実例

2022年6月29日 EURUSD ユーロドル
トレードその1

この1時間足が確定したときの5分足チャートがこちら。

1時間に一度チャートを確認するという方法を取ったので
大陰線を取りこぼしたが、もしリアルでチャートを監視していれば
1時間足の大陰線の3分の2ほどを5分足で取れていたであろう。
大陰線が確定後の5分足チャートの動きはこちら。

1時間足ストキャスの半サイクルで利確する。
この場合は、ストキャスが20を下回って確定したので手仕舞い。

その時の5分足チャートは

トレードその2
ピボットや移動平均線からこの日はショート目線と知れるので
1時間足のストキャスが半サイクルを描いて20から80まで上昇し
80付近から折り返してくるのを1時間ごとにチャートをチェックする。
数時間後・・・

2本のMAがレジスタンスとして機能している。

4時間後に1時間足のストキャスの半サイクルが完成。利確。

2022年6月30日 EURUSD ユーロドル
トレードその1

トレードその2

1時間足のストキャスが半サイクル完成。さらにピボット到達で利確。

トレードその3
1時間足のストキャスが20以下でクロス。
ピボットがレジスタンスとして機能するかに注目。
移動平均線的には下降トレンド継続なので
ここでのロングは逆張りとなるが、MAから乖離している。
レビヤタンシステムでいうところの「上級エントリー」局面。

逆張りを懸念するならロット数を控えてエントリーしてみるのもあり。
5分足で試し玉を検討する。

1時間足ストキャスの半サイクル完成とピボット到達で手仕舞い。

5分足では・・・

2022年7月1日 EURUSD ユロドル
トレードその1

1時間足
ストキャス ⇒ 80以上でのクロスではない。
MAの並びも理想的とはいえない。
ピボットを下にブレイクできずにずっとウロウロしている。
ここでピボットを下抜けたら下方向に大きく動く可能性がある。

5分足
レビヤタンで売りの条件が出揃ったら試し玉を入れてみる。

1時間足でピボット到達&ストキャス半サイクル完成。手仕舞い。

トレードその2
MA乖離、ピボット到達、ピンバーと
レビヤタンの「上級エントリー」ができていて
さらに1時間足のストキャスが20以下でクロスしているのでロング。
少ないロットで試してもよい。

1時間氏ストキャス半サイクル完成で利確。

この間5分足では2度の増し玉を経て利確。

上の例では1時間足のシグナルで利確をしたが
エントリーした5分足チャートで利確するのでも構わない。
具体的には、上の一度目の追加エントリーの箇所で一旦利確して
上の二度目の追加エントリーの箇所で再びエントリーするということ。

各自この要領で、検証を重ねていただきたい。
そして、フィードバックを積極的にツイートしてもらいたい。

なお、長期足のストキャスをセットアップとしてトレードする方法
以外にも執行足チャートにストキャスを表示して、いま見ている
チャートの小さなサイクルを可視化する方法も優位性がある。

執行足に表示するストキャスをMTF対応にするのも効果的だ。

【追記その1】

Trading View用のMTF(マルチタイムフレーム)に対応したストキャスティックを自作し公開した。

緑のラインは、今見ている時間足の%K
赤のラインは、それより3倍上の時間足の%K
青のラインは、さらにそれより3倍上の時間足の%K

例えば、5分足チャートならば
緑のラインは、5分足の%K
赤のラインは、15分足の%K
青のラインは、45分足の%K

MT4の場合は、
5-3-2
15-9-6
45-27-18
3本のストキャスティクを同一サブ窓に導入して
%Kのみを表示させれば同じことができる。

Trading Viewにおいても同じ手順で使えるのだが
BasicとPROでは使用可能なインジケーターの数に制限が
設けられている。これを回避するために自作した次第だ。

【追記その2】

  • 4時間足において、赤青の線がゴールドの線と乖離している。

  • 赤青の線がクロスして、ゴールドの線の方向に向かい始める。

  • 15分足において、レビヤタンシステムのエントリー条件でエントリー。

  • 1時間足と5分足、5分足と1分足などの組み合わせでもよい。

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