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若宮正子さん「昨日までと違う自分になる」を読んで

金曜日に社内研修があります。
今回の講師は「若宮正子」さん。
憧れの人です!

エクセルアートの創始者。58歳からパソコンを独学で習得し、2017年にゲームアプリ「hinadan」を公開。 2017年より政府主催会議の構成員を多数務め、現在は、岸田首相主催・デジタル田園都市国家構想実現会議構成員、デジタル庁デジタル社会構想会議構成員など。IT分野において広く活動していらっしゃいます。

講義に先立ち、若宮さんの書籍「昨日までと違う自分になる」を購入し拝読いたしました。Kindleもありますので、今からでもすぐに読めます!

本書は、若宮さんの子供時代のことから書かれております。

戦争によって世の中の常識がひっくり返ってしまったという内容を読み、若宮さんのバイアスに囚われない生き方の根底を垣間見た気がしました。世の中で“普通“とされてきたことが、一夜にしてひっくり返る。戦争だけでなく、世の中を見つめる目がとても冷静でフラットだと感じました。例えば、戦争が終わった際の男と女の違いについて感じられる場面なども、とても示唆的で興味深く拝読いたしました。

大卒女性が働くことが珍しい世の中で、若宮さんは銀行で働き始め責任ある仕事を任されていきます。その際にも機械化によって苦手だった事務作業から解放されていく過程が描かれており、またも世界が変化する瞬間を感じていらっしゃるのが印象的でした。
また、海外旅行を通じて異文化に触れることで、日本の常識と世界の常識の違いについて感じたエピソードも書かれ、再度“常識に振り回されず個人の意思を大切にする“ことの重要性を感じることができます。

そして最終章では、若宮さんとインターネットとの出会い、そして現在に至るまでが書かれております。
わたし自身、インターネットをパソコン通信の時代からかじってきましたので、若宮さんが書かれる内容について、当時のワクワクした気持ちを思い出しながら読ませていただきました。インターネットって楽しい、と改めて感じる瞬間でした。

本書を拝読して、常識は変わるものだから、気にせずに自分の想いの赴くままにやりたいことをやるべし、ということがとてもよくわかりました。
私も現に、この若宮さんの講義が受けられるということが決まったきっかけで、よちよち歩きでプログラミングを始めています!

ただ、自分の心に従って動くのは難しいと感じることもあります。本書の中で「今時の人達はみんな制服みたいな服を着ている」という記述がありました。自由な世の中になっているのに自ら他人と同じような服を着て、目立たないように過ごしているのではないかということです。

私もつい最近、まだ着たい服を着ていていいのかな?と悩んで、コーディネート診断に行きました。着たいものを着ればいいはずなのに、「人の目が気になる」ために、アドバイスを求めに行ったのです。(結果的に自分は自分らしくいて良いんだ、という結果を得ることができましたが)

自由で良いはずの現代においてもなぜ自由でいられないのか、は自分自身が向き合うべきテーマでもあります。何となくですが、人からの評価ではなく、自分自身の気持ちに耳を傾けることが重要なんだろうということを頭では理解しているのですが、本能レベルでうまくいかないなと感じています。

若宮さんに質問したいことをこの1週間ずっと考えていました。でも、若宮さんのメッセージってすごくシンプルです。
“常識なんて信用できない、だから自分の心に従って好きなことをやりなさい“
でもそれが難しいんだよな…というのが掛け値なき本音です。頭では理解できているんだけど、本能が順応しきれていないような感じです。

そんな私から抜け出すためにはどうしたらいいでしょうか、がお伺いしたい質問かもしれません。けれども、それって漠然とし過ぎていますよね…もっと私の聞きたいことも洗練させるべきなのだろうなと、ずっと考え中です。

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