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太陽の塔

去年、子供と一緒に「びじゅチューン」という番組に爆ハマりしました。古今東西の美術品や建築物などを題材に、井上涼さんという方が、作詞・作曲・編曲・演奏・歌・アニメーションの全てを担当して映像作品に仕上げるNHKで放送されている番組です。

一番有名なのはフェルメールの絵画を題材にした「何にでも牛乳を注ぐ女」です。女と社食のおばさんの仁義なき戦いが描かれます。

子供がこの番組にハマったことをきっかけに美術の図鑑も買い、どんどん詳しくなっていきます。恐るべき、子供の記憶力!

せっかくなので、びじゅチューンに出てくる「太陽の塔」を見に行こうかという話になりました。生まれて初めて見る岡本太郎作品!

ほ、本物だ!

しばらく中には入れなかったようなのですが、このたび耐震工事が終了したということで下から上まで登れるようになってました。ちなみに入場料とは別に500円払うと館内撮影し放題!色んな展示会に見に行ってますけどこのパターンは初だった気がします。

中は、中心部に、上まで伸びる巨大なオブジェがあり、下部から上部に行くに従って生物の進化が描かれています。具体的には、アメーバやサンヨウチュウのような生き物が徐々に恐竜などやマンモス、猿からクロマニヨン人を経て人間になっていく流れです。

公式サイトより

館内にあった制作過程を見たら、岡本太郎に依頼してから施工完了まで2年9ヶ月程で仕上げたらしいです。短くない!?めっちゃ驚愕です。岡本太郎の作品を間近で初めて見たのですが、表現が難しいような迫力を感じて圧倒されました。音楽や照明などの演出もあって子供はビビってましたが。

どういうコンセプトで作ったのかなと思って調べていたらこんな記述を見つけました。

岡本太郎はこの太陽の塔に、どのようなメッセージを込めていたのか。 大阪万博の「人類の進歩と調和」というテーマに対し、太郎は「人類は進歩なんかしていないし、調和もしていない。 本当の調和はぶつかりあうことだ」と考えていた。

佐々木俊尚 ドキュメンタリーの時代 - 第65回

ロックすぎない!?
当時の政府、なんで頼んだん!?って思うくらいのロックさ!

出る杭は打たれるとか言いますけど、どう考えても出る杭に見えるのになんでこんなに重用されていたんだ?芸術家だから?こういう芸術家に対して寛容でいることが度量だみたいな空気があったのか?わからん、岡本太郎、面白い。もっと知りたい!

と思ったら太陽の塔の映画があるんですね。これを見ればもっと岡本太郎のことがわかりますかね?もっと知りたい!と思わせるような魅力がいまだに岡本太郎が支持され続ける理由なのかもしれませんね。

壁は、自分自身だ。

お土産コーナーで含蓄深いマグネットを購入してまいりましたので、これを眺めながら今日からまた仕事頑張りたいと思います!

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