子育てを楽しくする方法
子育て論というのは非常に難しい。こどもの性質、家族の状況など変数が多いので、再現性が低いから。けれども個人的観点から、子育てを楽しくするコツと思っていることがあります。
それは「相対値でなく、絶対値でこどもを見る」ことです。
こどもを育てて一番面白いと思ったことは、特に何も教えなくても見よう見真似で様々なことを習得していくことです。
大人になると成長することはほとんどなくなりますが(それはそれでどうかと思いますが)こどもは1年経てば信じられないくらい多くのことが出来るようになります。
昨日まで寝てばっかりだった我が子が、両足で立って微笑んだ瞬間に思うんです。
「うちの子、天才じゃなかろうか?」
でもわかっています。立つ事ができる人は世界に何億といて、我が子が天才でもなんでもないこと。でも何も教えていないのに成長する我が子を目の当たりにすると、天才にしか許されない成長スピード!と感動するのです。
けれど外に出て、同年代のこどもを育てている人と話すと、時にこんな話になります。
「うちの子最近歩き出して、あちこち行くからもう大変!」
あれ、うちの子この間ようやく立ったばっかり。もしかしたら他の子よりも歩くのが遅いのかな?わたしの育て方が悪いせいかも…。
他人のこどもと比較することで、天才じゃなかろうかと思った気持ちがどこかに消えてしまいます。
誰かと比べるべきじゃない。頭ではわかっていても気になってしまう。他人との成長の差が何か問題なのではという、こどもが可愛いからこその不安。
でもある時、勿体無いことしてるなぁって思ったんです。あの子が立ち上がってニコニコした時に感じた「すごい!」という感情が、相対的になった瞬間に薄れちゃうこと。
そのために意識したことが「絶対値でこどもを見る」ということです。自分のこどもが昨日よりも成長した、その事実だけを見つめる。
とはいえ比較をしてしまう理由として不安があると思うので、今の時期に出来るべきことが出来ているのか、ということについては下記のような発達の目安を見ながら適時チェックしていました。これを見ると1つの物事ができるタイミングというのにはだいぶ差があるんだなぁということにも気づけます。こどもの成長というのは科学なので、不安を煽るアフィリエイトサイトを参考とするよりも、専門家の情報にアクセスしたほうが幸せになりやすいと感じています。
子育てだけではなく自分自身の生き方としても、他人と比較せず昨日の自分と比較していきたいという思いが年々強くなっています。なぜならコントロールできるのは自分自身だけだから。人と比べて出来ないことは山のようにありますが、昨日と比べてなりたい自分に近づけているということが大切なのではと思います。立ちたいと願い、挑戦し、ニコッと微笑んだうちのこどものように。
徒然と書いてきましたが、やっぱり子育て論は難しいというのが感想です。あなたのおうちにはそぐわないかもしれませんが、どこかで生きる誰かの心を軽く出来るものであれば良いなと思います。
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