深圳の街でフォトンを捕まえながら考えるデジタルの輪廻転生(後編)

国政選挙があったり,SDGsの本の執筆をしたりしていて更新が微妙に滞っていたけれど,いくつか書き溜めてたものもあり,まとめていこうかと思う.深圳を巡っていた.スマホがバラバラに分解されてモジュールに戻っていく一方,新たな製品に組み上がったピカピカの形もよく見る.前回の記事ではスマホを三枚おろしにする老婆と電光掲示板の光る廊下がボルタンスキー展のような妖艶さを醸し出していた.ここから外に輸出されていったスマホが再び返ってきて部品に戻る.輪廻転生だ.そういえば僕の盗まれたスマホが最後にGPSシグナルを発信したのもこの街だったっけかな.

埃っぽい街を歩きながら考えると,人口動態的に若者の街である深圳が垣間見えるし,中国のシリコンバレー的な企業が乱立しながらも,アジアのゆるい連帯の中で子育てをしたり生活をしたりするところも垣間見える.そんなデジタルと人の関係性を後編ではもう少し考えていく.

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落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集

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落合陽一

メディアアーティストで光や音や物性や計算機メディアの研究をしているような感覚的物書きで博士持ちのスナップシューターです.多様性社会を目指す波動使いの准教授.プロフ写真は©︎TAKAY

落合陽一の見ている風景と考えていること

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コメント2件

生命感と「いつでも発展途上」の活気ある深圳の雰囲気をいいなと思いました。たぶん、軽やかで自由な心持ちを想像したからです。若い人々だけでなく、スマホを三枚おろしをする老婆も?おもしろおかしく生きてそうです。やなぎみわの作品に出てくる老婆みたい!それに比して日本のムードや自らを考えると、ちょっとだけため息が出ましたが、いやいやそうではなくて、人はどう生きれば幸せかというヒントを得たのだ、と前向きな朗らかな心地に(笑)
スマホのGPSが!何とも妖しいお話でありながら、それも呑んでしまわれるのですね。若いエネルギーは迷わず行動、高速回転で新しいものが生まれていく可能性を持っているのかな。一族の結束が強い印象の中国の家庭では、小さい子供は祖父母が見ていたり、兄弟夫婦で面倒見ることが割と一般的なのかと思っていました。恐らく、若い夫婦が生活していくのにいい場所という情報をキャッチして遠方から出てきている人も大勢いるのだろうなと想像できます。これも迷わず、即行動なのでしょう。強いな。
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