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貧者のバーチャルリアリティ,そして自給自足可能な現実,そしてポストウクライナ危機

島影の展覧会の撮影に行ってきた.現実の自給自足展.現実の自給自足性について考えることはしばしば,島影は弊ラボ(デジタルネイチャー)の2代目助教だったのでよく知っている.

島さん! 影さん! やってしまいなさい.

「そりゃ,真実は素晴らしいけれど,その真実を貧者のヴァーチャルリアリティに生きる人々に振りかざすあなたも,どこかが十分に貧しい」ということなのかも,と思いながら.寛容かつ無関心かつ対話に進むには豊かさが不可欠なんだと思い知る冬の日.

貧者のバーチャルリアリティ

貧者のバーチャルリアリティがどちらかというと後ろ向きだった言葉なのに対して島影の「現実の自給自足」は前向きなのがいい言葉だ.ファブビオトープ.展示の方はまた他の連載で書くことにして,ポストコロナプレウクライナ危機からポストウクライナ危機への変化がなかなかパワフルだと思った週末,ぼんやりと色々なことを考えていた.

ひょっとしたらまた身体性の話に戻ってしまうのかもしれないけれど,ただWar is convivial, っていう結論に至るのは避けたい.ちょっと考えよう.


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落合陽一が「今」考えていることや「今」見ているものを生の言葉と写真で伝えていくことを第一に考えています.「書籍や他のメディアで伝えきれないものを届けたい」という思いを持って落合陽一が一人で頑張って撮って書いています.マガジン開始から2年以上経ち,購読すると読める過去記事も800本を越え(1記事あたり5円以下とお得です),マガジンの内容も充実してきました.

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