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新年度から新しく始まること

2024年4月2日(火)。公園で多くの人がお花見を楽しんでいます。

さて昨日から新年度が始まりました。例年そうですが、2024年度はいつにも増して新しく始まることが多い気がします。

相続登記の義務化もそのひとつ。法務省のホームページに詳しく掲載されています。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00435.html

相続登記されないまま放置されるケースが多いのが義務化の背景とのこと。まあ理由というか気持ちはわかります。相続登記は「面倒」ですから。

ただし、何が面倒かを具体的に押さえておくことで、意外とそれほどでもない、ということもありますので、以下に整理してみたいと思います。

・非相続人の戸籍関係
非相続人(死亡した人)の配偶者、子供、両親、兄弟など。つまり、誰が相続人かを戸籍を取り寄せて明確にすることです。これは登記以前に、遺産を相続するに際しては必要なことですね。

・相続遺産の分割協議
最終的には「遺産分割協議書」の作成が目的です。例えば、遺産が現金で1億円と不動産が1件あったとします。相続人が配偶者と子供2人だとすると、1億円をどういう割合で分け合うのか、また不動産は誰がどういう形で相続するのか、などの「相続方針」を相続人同士で話し合って、その内容を明確に文書の形で残す、これが遺産分割協議書になります。

・相続登記
以上が決まったら、いよいよ相続登記です。詳しくは上記法務省のホームページ参照ですが、例えば上の例のように相続人が配偶者と子供2人、のように比較的シンプルなケースでは、この相続登記はそれほど難しくなく、面倒でもありません。司法書士あるいは弁護士に依頼するのが安心ではありますが、自分でやってみるというのも全然ありです。

ちなみに私の場合は、上のようなシンプルなケースではなく、非相続人の配偶者はすでに他界しており、もともと子供もいない。兄弟姉妹もこれまたすでに他界しており、その子供たちが相続人、つまり代襲相続の案件を上の流れで相続登記までやったことがあります。

このくらい複雑になると、たしかに専門家にやってもらった方がいいと思います。今思い返すととても大変で、よく一人でやったなと、今になっては思います。

この機会に相続について少し考えてみるきっかけになれば幸いです。