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go!go!vanillas DREAMSツアーに行った

go!go!vanillasのワンマンライブに初めて行った。

DREAMS TOUR 2023-2024
@Zepp Osaka Bayside 

魚眼がかっけぇ

go!go!vanillasの好きなところは、カントリーっぽいメロディー。エアリーで溶け込んでくる声色。懐かしいとか、安心する。

例えるなら、心の故郷にぴったりと寄り添ってくれるような。心に故郷があるかわからないし、都会なのか田舎なのかもわからないけど。いや、想像してみよう。都会の中の公園。お互いに気遣い合うのがとても気持ちいいくらいの親友と、ベンチに座っている。空を見上げて、雲一つない青空。肌寒いくらいの秋。コンビニのホットコーヒーとか飲んでる。日差しが気持ちよくてちょっとウトウトしてて、目覚めたらすごく爽やか。地に足ついたウキウキ。そんな感じ。

仕事の関係で最初から見ることが叶わず、5曲目の「サイシンサイコウ」の途中でインした。セトリをあとから見ると聞きたかった名曲ばかりで、憎むべきは労働である。

平日夜の公演だったからか高校生や大学生くらいのお客さんが多く、自分が歳を取ったことをあらためて感じた。

このライブで、最新曲「SHAKE」の生演奏封切りとなった。大人な雰囲気の曲調。ちょっとドキっとして、でも詩的ではぐらかす感じの歌詞。リズミカルなサビ。間奏のスラップベース。全部最高だった。

ホログラムのように見えたすごく綺麗な照明や、シャボン玉が飛んでくる演出。どれもが音楽の持つ力を増幅させてくれて。あらためてvanillasとZeppのすごさをかんじた。

特に印象的だった曲が4曲あった。

1つ目は「おはようカルチャー」。「wow yeah」の最高のコーラスが聞こえた瞬間、本当に心に下ろされたカーテンが開いて、真っ白い光が差し込んでいたようだった。最高のコーラスをコール&レスポンスしてのスタート。この大好きなメロディーを、バニラズが好きな者たちで一緒に声を合わせることができた。その事実だけで胸が満たされる。「一番夢うつつ、そう思われても構わない」という歌詞通り、幸福感に満たされた。

2つ目は「デッドマンズチェイス」。「平成ペイン」からの「エマ」というボルテージが上がりきったフロアを、もっともっと滅茶苦茶にするチューン。スモークも噴射されて、証明も赤くビカビカで。スペースがあればツーステも踏みたかったくらいの狂騒。プリティさんのあっつい歌声。ライブハウス全体での「思い出せ デッドマンズチェイス!」のシャウト。ほんっっっとうに、これを最高!楽しい!と言わずして、なにがあるんだ。

3つ目は「アメイジングレース」。アンコール前ラストを堂々と飾るアンセム。等身大で生きることにイエスを言い、「僕らの未来に賭けてみよう」と背中を押してくれる。「ハレルヤ アメイジング」と声に出すことで、あらためて噛みしめる。いましばらくの自分の賛美歌を生で聞くことができて、本当にこのライブに来てよかったと思った。

4つ目、この曲でとうとう涙がこぼれてしまった。「ギフト」。一歩一歩足を踏んで前に進んでいくような刻まれるベースと、半音ずつ上がっていく進行が耳に残るコード。「太陽の子 綺麗なその目 曇らせないように僕は歌を唄ってる」。淡々と、たまに失敗も忘れられない、そんな日常にひだまりがこぼれたような気がして、眼の前がにじんでいくのをそのままに。「マイミュージック 山も海も越え あなたの住む街へ すぐ溶けて」という歌詞の通り。

自分のいつも通りの暮らしに「ギフト」を溶け込ませて、幕を閉じたライブハウスを後にし、しっかりTシャツをゲットして、帰り道を進む足取りははるかに軽く。




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