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もも×真空ジェシカ×ケビンス お笑い初参戦

お笑いは年に一度のM-1しか見ない、そんなウルトラライト層が初めてお笑いのライブに行ってみた。大阪城公園は、クールジャパンパーク大阪WWホールでの1時間のライブ。

2022の敗者復活戦で初めて見た「ケビンス」は、パワータイプのキャラ芸人が暴れ倒すタイプかな?と思ったら、「こんなにいっぱいいたら、一人くらい『キャラ芸人でトイレチャンスだ』って思ってる人いるのかな〜?」と言われて、一気に好きになった。そういうダーク過ぎない皮肉なギャグがすごく痛快で、とても気になるコンビだった。

2021, 2022の決勝戦で見て、「真空ジェシカ」は最近で一番好きなコンビになっていた。通ってきたインターネットが一緒なのかな?と思うくらい、例えとか皮肉とかナンセンスさが「わかる」。こんなちっちゃい関西弁、オレでなきゃ見逃しちゃうね。あと、川北さんが大学の軽音サークルの先輩に似すぎている。

初めて行くライブは、知らないしきたりがあって、自分がはみ出てしまったらどうしよう…という不安があった。でも、お笑い通の後輩に聞けば「積極的に笑いにいけば、いいと思います👍」と笑顔で言われた。そのとおり、杞憂にすぎた。笑うの堪えたほうがいいかな?という自我なんて保てないほど、おもろかった。

はじめに、ネタを一本ずつ披露してもらった。ケビンスと真空ジェシカによる、ももの「なんでやねん、〇〇顔やろ」構文を使ったコラボネタが見られて、めちゃくちゃ良かった。これが、ライブならではってやつか!?即興でできた同人誌みたいなおもろさがあって、めちゃめちゃ笑ってしまった。

ネタのあとは、山口コンボイVSそれ以外のスポーツ大会。「普通にやると山口コンボイが勝ってしまうので」という前置きがだんだん虚しくなるくらい、川北さんが活躍しすぎていた。言動の端々から、このひと、頭も良くて全般的に器用やねんな〜と、人間としてのスペックの高さみたいなものを目の当たりにして、その天才性にしびれた。あと、大喜利に対する真空ジェシカが強すぎて、伝説を目の当たりにした喜びに打ち震えた。一時間のライブの間、山口コンボイさんはずっと圧倒的太陽で、目が離せなくなってしまった。それを操る仁木さんの、底知れぬ謎のパワーも。もっと気になる存在になった。

テレビ以外でお笑いを初めて見た感想としては、「迂闊にも天才を目撃してもうた」。

表情の細かいところまでが見られる席じゃなかったけど、間合いや空気感がビシビシ伝わってきた。そういう「生の舞台を見てる」という感覚がテレビより俄然強くて、練りに練られた神業にみんなが引き込まれてく「魔力」「磁場」みたいな空間が立ち上がったのも、興味深い体験だった。ひとりひとりの醸し出す「おれたちゃ人間!」っていう個性やオーラは、生じゃないと感じられない。

よく「お笑いを見ると元気が出る」「明日も頑張れる」と言われる。笑うことで幸せになるからかな?と思っていたけど、それだけじゃない。

「圧倒的な才能に一定時間曝される」ことで、「人間ってめっちゃいい、人間である自分もなんかやれるかも、いや、やったる!」と思わず鼓舞されてしまうんだろう。

2023年、「お笑い」を通して、超パワフル人間になれる一年になるかも。

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