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#261 同じ失敗は二度としたくない!振り返りの精度を上げるコツ

今日は、また”振り返り”を取り上げたいと思うのですけれども、おそらくこのチャンネルをしばらく聴いてくださっている方は「またですか?」と思うと思うんですよね。
「また振り返り?」こんな感じの感触じゃないかなと思います。
今日はまた違うんですよ。
先週、「これは凄い大発見だわ」って思った経験がありまして、それを皆さんにシェアさせていただきたいなと思います。

まず、何をそんなに大発見したのかというところなのですけれども、先週私は、とある期待通りの結果が出なかった事態に遭遇しました。
この件について壁打ちで振り返りをしたんですね。
”壁打ち”、要は、相手を立てて、問いかけてもらったり、それに答えることで振り返っていく。
この時の壁打ち相手が、Voicy「book cafe」の荒木マスターだったんですよ。
なぜ荒木マスターかというと、荒木マスターは私たちの育休スクラ事業の”戦略アドバイザー”という役割を引き受けていただいてまして、定期的に荒木マスターと私たちNOKIOOの小川さんと3人で戦略ミーティングをやっているのですが、その場で結果について振り返ることに協力をいただきました。
改めて思ったのですけれども、まず「相手がいる」ということは、一人で振り返るよりも何倍も振り返り結果が変わるなと思いました。
また荒木マスターが、振り返らせるのがめちゃくちゃ上手なんですよね。
この違いは何か?と聞いてみたのですけれども、マスター曰く、自分にとっては呼吸するようにやっていることなので、要は、エラ呼吸をする私から「マスター、どうやって肺で呼吸するんですか?」って聞かれたとしても、「いや、俺はどうやって肺で呼吸してるんだろう?これを説明するのは難しい感覚なんだよね」そんなふうに言われておりました。
ただ、ここがすごく大事なことなので、皆さんにこの感動をどう伝えようかな?というところで、その場でやり取りしながら、こんなところが違うんじゃないか?というのを掴みましたので(私の個人的見解ですけれども)、こちらを今日はシェアさせていただきたいと思います。

到達しようと思うゴールイメージで振り返りの精度が変わる

何が違うのか?っていう話ですよね。
私自身もこれまで繰り返し繰り返し振り返ってきて、今回は荒木マスターとの壁打ちで、何が結局大きな違いにつながったのかな?
これを私なりに解釈すると、ゴールイメージだったなって思います。
振り返りで、到達しようと思うゴールイメージ、どんなゴールを描いて、そこに向かうかによって精度が変わる。
この仮説を考えていきたいと思います。

まず何のために振り返るか?というと、経験とか失敗とかを次に活かしたいので、私たちは振り返るじゃないですか。
なので、振り返った結果としては、「次はこうしよう」こんな行動が明らかになって、振り返りは完了するかと思います。
でも、ここに漠然とした落とし穴があったんだなと思います。
「次はこうしよう」ここが完成形ではなくて、もっとクリアにイメージすると、時計の針を戻して、その経験をする前に戻った時に、やろうと思ったその行動ができて、かつ結果を変えるもの、ここまでクリアにできると、振り返りの精度が格段に上がるんだな。
言い換えると、ここを目指してやるかどうかで、振り返りの効果が大きく変わる。そんなふうに受け止めました。

本当にそれできる?」疑問の目を持つ

例えば、コンペで負けてしまった、期待していた受注ができなかった。こういったケースがあるとするじゃないですか。
それで考えますよね。
なぜ負けた?
これはWHYなので、これをHOWに置き換えて、どうしたら勝てた?
こんな感じで考えると思います。
そこから導き出された「次にこうしよう」というのが、例えば、ヒアリングのタイミングでキーマン(上位職者)に話を直接聞く、これが大事だよね。こんなふうに行動に落とし込んだとするじゃないですか。
これって、一見それっぽいちゃんとした振り返りにみえると思うのですけれども、ここに「本当にそれできる?」この疑問の目を持つんですよね。
「本当にそれできる?」って確認した時に、「実現できない時があるな」とか、「いや、でもケースバイケースかな?」そのふうにちょっとでも感じると、その行動設計って間違っているといえるんじゃないか。
ぶっちゃけありそうですよね。
キーマンに話を聞けたらそれが一番いいのだけれども、その担当者と誠実に向き合う中で、「あなたじゃなくて、上司に合わせてください」ってお願いするのは、なかなか難しいですよね。
むしろ、相手との信頼関係を損なって、結果に悪い影響を及ぼすことだってあるかもしれない。
ということは、この振り返りだとちょっと不十分、こんなふうにいえるんじゃないかと思います。

もしくは、例えばですけれども、パートナーと掃除をめぐって、売り言葉に買い言葉で喧嘩になってしまった。
こういったケースがあって、振り返えるじゃないですか。
「いや、あんなことで腹を立てるべきじゃなかったな」とか、「言われたからって言い返しちゃだめだよね」こんな感じで振り返ったとしても、同じシチュエーションになって、そこでぐっとこらえる、自分だけがなんか我慢しているという感触の中で耐える、それができないのであれば、たぶんその振り返りからの行動設計は間違っている。
そんなふうにいえるんじゃないかなと思います。
なので、一見振り返っている、そして一見もっともらしい行動設計ができた。つまり振り返りをHOWで考えて行動に落とし込む、こんな感じが振り返りだよね、これだと精度がこれ以上あがらない可能性がある。
型だけ真似てもだめ。
そういうことなんですね。

振り返りのゴールイメージをどうやって持てばいいか?

なので、振り返りのゴールイメージをどうやって持てばいいかというと、3つぐらいに言葉としてまとめられそうだなって思いました。
まず、制約条件を織り込んで、かつ実現・実行できて、かつ結果を変えるもの
この3つの条件をクリアする行動設計までするんだ。
このゴールイメージを持って振り返りをするというのが、精度を変えるんだなと理解しました。
イメージできましたかね。
もう一度いうと、制約条件を織り込んで、かつ実現・実行できて、かつ結果を変えるもの。
例えば、行動設計したとしても「いや、それってケースバイケースでできない時があるよね」という場合は、だめですよね。
行動設計したとしても、「それ本当に出来る?」「ちょっとできないかもしれない」というと、まただめですよね。
最後に、「やれることはやれるだろうけれども、それで結果って確実に変わるのかな?、うーん…」ってなると、それもだめですよね。
この3つをきちんと満たすというところまで振り返るぞ。
この姿勢で臨むというのが、すごく大事なんだなって思いました。
なので、さっきのコンペの受注の話で、「キーマンにできる限り話を聞く」これがだめだとすると、じゃあどんな形であればゴールに至るのか?
例えば、キーマンと会えたらいいけれども、会えないケースの方が圧倒的に多い。
一対一で相手が本当に言いたいこと、懸念していることを拾いあげられなかったり、自分が「こうじゃないか?」と思ったことに固執しちゃって、提案のストーリーを間違える可能性があるってことであれば、例えば、ヒアリングは二人以上、企画提案の前の企画書評価は三人以上で客観的にする。
こういったプロセスを設けましょうっていうと、キーマンに会えないかもしれないっていう制約条件を織り込んで、自分たちのコントロールの範疇で実現・実行できて、かつ担当者が発信する小さなサインを見逃さず、かつ自分で「これでいけるに違いない」と思ったストーリーに固執せずに客観的に評価することができて、結果、企画の精度が上がって、受注確率が高まるっていうことがいえそうだな。
そんな形の行動設計の精度を上げることができるのかなって思いました。

どうでしたかね?
今日は、振り返りの方法ではなくて、振り返りの精度の上げ方という着眼点で、どうやって精度を上げるのかというと、どこまで振り返ればゴールなのか?というゴールイメージ、ゴールに求められる要件を変える
こんな感じの発見をみなさんにシェアさせていただきました。
今、私も「こうじゃないか?」という仮説を立てながら試していく段階になるので、またこの振り返りについて新たな発見があれば、このVoicyでシェアさせていただきたいなと思います。
目指せ”振り返りマスター”。
振り返りマスターになれば、日常の経験からいくらでも学べるし、いくらでも成長できる、結果をどんどん良く変えていくことができる。
そんなイメージを持つことができるんじゃないかなと思いますので、私は粛々と振り返りマスターを目指していきたいなと思っております。

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そして、来週7月8日木曜日は、「復職後につながる「育休」をデザインする方法」。ランチタイムのオンラインセミナーになっております。
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それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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