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#266 リモートワークの生産性を上げる!「業務起点」の仕事術

今日の放送は、あなたの仕事スタイルは「人間起点」ですか?それとも「業務起点」ですか?こんな問いかけにも近いタイトルをのせてみたのですけれども、私たちが運営するオンラインスクール育休スクラ、2021年の5月期入学のメンバーが一緒になって勉強してるのですが、入り口から出口までの体系だったカリキュラムの中で今扱っているのが、オンライン仕事術という科目なんですね。
この科目はタイトルからすると、グループウェアの使い方とか、オンライン会議のやり方ですか?そんなイメージがあるかもしれないのですけれども、全然違うんですよ。
リモートで働くか、働かないかに関わらず、今、組織の中やチームの中でデジタルワークシフトが進んでいるじゃないですか。
デジタルワークシフトが進む中で、本当に磨くべき仕事力とは?
これがオンライン仕事術のテーマであり、内容なのですけれども、この科目の中の重要で起点になるクエスチョンが、「あなたの仕事スタイルは人間起点ですか?それとも業務起点ですか?」こういうクエスチョンなんです。

あなたの仕事スタイルは人間起点?それとも業務起点?

そもそもそれぞれがどんなものですか?と思われると思いますので、この「人間起点」の仕事スタイル、そして「業務起点」の仕事スタイルを対比で説明しますので、自分の仕事スタイルってどっちにより近いかな?というところをイメージしながら聴いていただければと思います。

まず、「人間起点」の仕事スタイル。
こっちはまず人間関係を作って、その関係性の中で仕事を進めるというスタイルになります。
この中で大事なのは、空気が読めること、そして察する力が高いこと
要は、相手とのやり取りの中で進めながら、ゴールイメージを共有して掴んでいくスタイルになりますし、着手時点で明確に言語化されてなくても、これまでの相手との経験の中に情報と答えがある。
これが「人間起点」の仕事スタイルになります。

じゃあ、「業務起点」の仕事スタイルは?ということですが、これは、相手との関係性に依存せずに、役割とタスク、業務をベースに合意形成しながら仕事を進めるスタイル。
大事なのは、要件定義と合意形成になるんですね。
こっちは、着手前に要件を洗い出して、合意するまで詰める
これが非常に大事なプロセスになりまして、経験だとか、相手との関係性というのを過信せずに、具体的に要件を言語化していえるか擦り合わせていく。
こういう仕事スタイルになります。

「業務起点」の仕事スタイルに移行した転機

あくまで概念的な話になりますし、折衷スタイルだわっていうこともあるかもしれないのですが、私自身はどうかというと、新卒スタートで30歳ぐらいまで仕事をしていく中では、圧倒的に「人間起点」の仕事スタイルでした。
その時までの会社の風土もそうだったし、自分もこれが仕事のやり方だと信じて疑わなかった節があります。
ただ、今は真逆にふれまして、かなり「業務起点」の仕事スタイルに移行してます。
何が起こったかというと、私の場合は、人間起点の仕事スタイルで、ほころびというか、行き詰まりが出たタイミングがあったんですね。
それが何かというと、出産を2回経て、仕事時間に時間的制約が生まれたこと。
リモートで仕事をすることが増えてきて、一緒に仕事をする仲間とずっと一緒にいない中で仕事をするようになっていった。
かつ自分も含めて、多様なメンバーで仕事をするようになった
多様なメンバーで仕事をするとは、どんなイメージかというと、まず抱えている事情が一人一人違うんですよね。
私の場合は、それが子育てとの両立ですし、病気だという人もいれば、親を看ながらというケースもあるかもしれない。
雇用形態もバラバラということは、働く時間もバラバラ。
そして一緒に働く相手が、社内のメンバーなのか、それとも社外のパートナーなのか、ここも非常にバラバラで多様性あり。
こういった中で仕事をしていこうと思うと、まず人間関係を作って、その関係性の中で仕事を進めるというのが非常に難しくなるんですね。
もちろん相手との関係性というのは、めちゃくちゃ大事なのですけれども、その関係性ありき、これだと仕事のスピードも落ちるし、手戻りも増えるし、翻って相手との関係性がなかなか築けない。
こういうことになっちゃうわけなんですね。
それが、私が仕事スタイルを大転換した契機になったかなって思います。

「業務起点」の仕事スタイルが加速していく

この2つのスタイルって、どちらが良くて、どちらが悪いという話ではなくて、まず大事なのは、冷静に客観的に自分自身、及び自分のチームは、どっちの仕事スタイルが近いのかな?
これをつかむことってすごく大事だなって思ってます。

ここからは私自身の私見になりますけれども、これから先は、おそらく「業務起点」の仕事スタイルというのが、かなり急加速していくんじゃないかなと思ってます。
リモートワーク併用での仕事スタイルが当たり前になって、今までと同じ仕事のやり方の中に答えがないということで、たぶん社内外のコラボレーションをしながらの仕事って、加速していくと思うんですよね。
社内でもいろんな部門やチームと横断的にプロジェクトで仕事をするとか、あと自分たちだけのノウハウには限界があるので、社外のパートナーと組みながら仕事をするだとか、その中で副業みたいな流れもありますし、こういったことを鑑みると、業務起点の仕事スタイルが加速していく求められていくんじゃないかなと思います。

「あなたのことをよく知っている。だから仕事が進む。」
これが通用しなくなると、まず業務ベースで仕事が進められることが前提で、その中で相互理解が深まったり、仕事のやり方や質によって信頼関係が後からできていく。
こういう流れになるんじゃないかと踏んでおります。

そして、「人間起点」スタイルか?「業務起点」スタイルか?というところを、リモートワークで生産性が上がらない問題に当てはめると、ちょっと違う見方ができるんじゃないかなと思います。
コロナの進展で一気にリモートワークが加速した時に、リモートだと生産性が下がるとか、孤立することでモチベーションを低下させてしまう、こういった問題が出てきたと思うのですけれども、これってリモートワークそのものの弊害ではなくて、一方で生産性を上げたチームもあることを考えると、ベースにあるスタイルとのフィット感の違いではないかなと思います。
あくまで一つの見方ですが、人間起点の仕事スタイルのまま、リモートでやろうとしたら不具合が出た
こんな感じのイメージではないかと思います。

業務起点の仕事スタイルに適応させていく

そして、今日はこんな話から何が一言いえたら良かったかなって思うと、業務起点の仕事スタイルに自分を適応させていく、これは両立期の私たちのような人材にとって、めちゃくちゃ大きな可能性を持っているんじゃないかなと思います。
いろんな事情を抱える人がチームの中にいて、自分もその中の一人で、雇用形態も様々だったり、社内であるか社外であるか、立場がバラバラのメンバーで仕事をしていく、自分自身もその中の一人だといった場合に、業務起点の仕事スタイルでちゃんと成果が出せる力が身に付くと、仕事のやりやすさが断然変わると思います。
そのために心がけたいのが、改めて自分の今の仕事のやり方だとか、コミュニケーションの取り方を謙虚に振り返りつつ、脱個人依存、脱空気依存、すなわち曖昧さをなくしていく仕事のやり方ですよね。
特に精度を上げなきゃいけないのは、着手時点の合意形成だと思います。
これまでの仕事のやり方、自分自身の勝ちパターンに固執せずに、かつ自分のやり方を過信せずに、適切なアップデートをしていきたいと思う今日この頃です。

最後にですね、私が尊敬する経営者の方がこんな言葉を使ってました。
「白い猫でも黒い猫でもいいんだよね。仕事のできる猫がいいんだよね。」
面白いですよね。
これからの「仕事ができる」ってどういうことなのか?
ここをよく考えて、私自身も選ばれる猫でありたいな、そんなふうに思った今日この頃です。

イベントのご紹介!『自分価値』を高める育休の活用方法とは

そして最後にまたアナウンスです。
「選ばれる猫でありたい」、ここと無理やりくっつけていきますけれども、来週7月14日水曜日午後1時から2時半の90分、オンラインイベントがあります。
あなたと働きたいと言われるスキルありますか?
こんな問いかけをベースに、これからの自分価値を高める育休の活用方法、このテーマについてオンライントークイベントを開催します。
イベントパートナーは、キャリアチェンジのプロフェッショナル株式会社QOOLキャリアの酒井 陽大さん。
酒井さんと二人でのトークライブになります。
どうやって選ばれる猫であり続けるか?
こんな観点でぜひイベントを楽しんでいただければと思いますので、よろしくお願いします。

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それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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