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#872 つい”他人や周囲のせい”にしたくなる思考からの脱却法

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

木曜日がやってまいりました。
木曜日といえば、毎週恒例、一緒にチャンネルを運営する「なつさんの質問コーナー」です。
最近、なつさんが木曜の質問コーナーに自分でもはまっていまして、どんな質問を考えるかが、なつさんにとっては企画。
自分なりに考えた企画に、皆さんのコメントというフィードバックがもらえるとめっちゃうれしいらしくて、本当に盛り上がっています。
そんな様子を見て改めて思うんですけど、コメントが持つ力ってめちゃくちゃすごいですよね。
全部でいくつかとかではなくて、その一つ一つ、この人はどんなシーンで聴いて、どんな時間を使ってこれを書いてくれたんだろう。その一個一個の手触り感がすごくて、なつさんもきっとコメントの不思議な魅力というか力に引き込まれているんだろうなと思っています。
もちろんコメントだけじゃなくて、いいねのリアクションや、この放送を今をもって聴いてくれている、その時間が本当にうれしいなと思っておりますので、いつも聴いてくださる皆さん、本当にありがとうございます。

つい他人や周囲のせいにしたくなる思考

今日のなつさんの質問はこちらです。

【今日は、エンタメきっかけで過去の自分が感じていたモヤモヤからの質問です。】
最近、なつさんのエンタメが好きというカラーが、少し分かってきましたね。

【小田木さんは、今、放送中で今週末6月25日に最終回を迎えるドラマ「だが、情熱はある」をご存じでしょうか。
お笑い芸人の南海キャンディーズ山里さんと、オードリー若林さんの半生を描いたストーリーで、私は夫が週末に見ていたのを、初めはついで見をしていたのですが、俳優のお二人の再現率の高さに引き込まれ、主題歌もリピートして聴くようになりました。
特に南海キャンディーズとオードリーの漫才をフルで再現しているところが、個人的には見所です。
番組のホームページのトップにもあるのですが、つい他人や周囲のせいにしたくなる思考、あるあるですよね。
私も過去にはまったことがありますし、自分ではその思考にはまっていることに気付けずに葛藤しているケースもよく見ます。
自分では本当に気づけないんですよね。
今日は、つい他人や周囲のせいにしたくなる思考からの脱却法について、小田木さんの所感を聞かせてください。】

という質問です。
なつさん、ありがとうございます。
まず、このドラマですが、すみません、知りませんでした。
でも、なつさんがめちゃくちゃ絶賛しているのを直接に聞きましたので、心境としては「もっと早く教えてよ」という感じでしたね。
ちなみに、わが家は今シーズンは、夫と次女ちゃんと一緒に「教場」を見ております。ザ木村拓哉さん。どの役をやっても、木村拓哉さん。あの存在感がすごいなと思いながら、ドラマにも引き込まれております。
すみません、横道にそれましたけれども、「だが、情熱はある」を皆さんは見ていらっしゃいますか?
私は、なつさんから聞いて番組ホームページを見たんですけど、すごいですね。実在するお笑い芸人さんを主役にしたドラマで、それを若手俳優が演じて、漫才まで再現し、さらにお笑いファンのなつさんまで引き込んでいる。それはすごいなと思いました。
そんなドラマを見ていない私ですけれども、なつさんがいう、つい他人や周囲のせいにしたくなる思考からの脱却法を取り上げて、私なりに思うところを放送させていただこうと思います。

つい他人や周囲のせいにしたくなる思考、これはめちゃくちゃあるあるですよね。
私もこれにはまったことは数知れず山盛りにありますし、なつさんもいうように、誰でもはまってしまう思考なんだなって思います。

ちなみに私は、社会人になって一番最初にドはまりをしたのが25歳で、新卒で入った会社を転職した時だったんですけど、その時に何を思っていたかというと、「このサービスや商品は顧客のためになっていない。だからそんな営業を私はしたくない。だから転職するんだ。」今、考えると、本当に稚拙ですけれども、こんな感じのもっともらしいことで自分を正当化して、転職を決めてしまうということをしました。
でもその時は、自分の考えが正しい、課題があるのはこの環境であり、仕組みであり、そう思って疑わないんですよね。
ところが、転職してどうなったかというと、営業以外のこともできないし、営業だって営業について語るほどに経験も積んでいないので、結局残ったのは何もない自分だった。
それに転職してから気付く。
そうなって初めて、「なるほど。相手のこととか、顧客のこととか、一番考えていなかったのは私か。」と気付く。
めっちゃ怖くないですか。もはやホラーですよね。
私の場合はそんな感じで、やっちまってから気付くことになるんですけど、この教訓を忘れないように、この出来事に私は「逃げの転職」という名前を付けて、積極的に発信するようにしております。
だって、たぶん誰でもはまりがちなケースだと思うので。

自分を正当化するために、相手や周囲を責めてしまう

こんな事例に事欠かないように、つい他人や周囲のせいにしたくなる思考というのは、私たちの身近にあるあるで、他人や周囲のせいにするというのは裏返すとどうなるかというと、もっともらしいことで自分を正当化するということなんですよね。
「正当化」というキーワードを使いましたけれども、皆さん、自分を正当化するために欠かせないものって何だと思いますか。
絶対に不可欠なピースがあるんですけど、それは何かというと、相手に非があるということなんですよ。
相手に非がないと、自分を正当化することはできないので、自分を正当化するために、相手や周囲を責めてしまう
こういう構図を作るのが、つい他人や周囲のせいにしたくなってしまう思考なんですよね。
例えば、理解のない上司とか、できない相手とか、もっと言うと、対「人」だけじゃなくて、イケてないチームとか、将来性のない組織、こんな感じで 相手に非があれば自分を正当化できるので、相手に非を押し付けてしまう。これがメカニズムですよね。

さらに、この先に怖いことがあって、相手に非があるうちは自分が正当化できるので心地が良いんですよね。
なぜならその考え方をしているうちは、自分に課題はないので。
この心地良さが本当に抜け出せないんですよ。
この中にいれば。自分は悪くない。
この状態が本当に心地良くて、実は抜け出せないんですよね。
何が怖いかというと、その思考にはまっているうちは状況が変わることは絶対になくて、本当に状況を変える大事なことに気づけない
さっきの私の転職のケースだと、実は顧客のことや相手のことを一番考えていないのは自分だった。そこを変えないと、状況は変わらないということにずっと気づけない。
本当に怖い思考ですよね。

周囲のせいにしたくなる思考からの脱却法

なつさんからは、ここから脱却する方法は小田木さん的にはどう思う?と聞いていただきましたので、私はもろ経験者としてどう考えるかなというところなんですけど、それは二つかなと思っています。
一つは、フィードバックをくれる信頼できる第三者を持つこと
二つ目は、他者の経験を疑似体験して、はまりがちな思考を知っておくこと
この二つかなと思います。

フィードバックをくれる信頼できる第三者を持つ

フィードバックをくれる信頼できる相手を持つことは、想像しやすいですよね。
ただ、つい他人や周囲のせいにしたくなる思考って結構強固で、さらに何が難しいかというと、ここにはまっている時に渦中の相手から言われても絶対に聞けないんですよね。
例えば、「パートナーが悪い、パートナーに課題がある」と思っている時にパートナーから言われても絶対に聞けないし、「上司に問題がある、上司の マネジメントのせいだと思っているときに、その上司から言われても、それがどんなに正論でも、どんなに相手が自分のことを考えていたとしても、不思議なぐらい絶対に聞けないんですよ。
むしろ反発しちゃう
なので、フィードバックをくれる信頼できる相手というのは、直接の利害関係がない第三者で、そういった信頼できる相手をどれぐらい持てるかというところが、結構大事なのかなと思います。

他者の体験を疑似体験する

もう一つは、他者の経験を疑似体験するですけど、これが何かというと、なつさんがいうところのドラマでもあるし、私的には漫画かもしれないし、人によっては小説かもしれない。
例えば、今回のこのドラマにしても、他人の人生なので客観的に見られるじゃないですか。
起こることやはまる思考に、客観的だけれども疑似体験をしながら、「あー、こういう思考にはまるよな」と気付けるし、見られる。
そうすることで、そういうことに人ははまりがちだと知っておける
これが私は、ドラマとか漫画とか小説の、人の人生を疑似体験する最大の醍醐味だと思っています。
他者の経験の疑似体験は、別にドラマや漫画や小説だけではなくて、誰かの話を聞くのもそうだと思うんですよね。
そういう意味で、外とのつながり、こういう話を話し合える、腹を割った話のできる相手や場とのつながりがあるのは、私ははまりがちな思考に気付いて脱却していく上で欠かせないピースなのかなと思っています。

自分で気付くしかない

二つを紹介させていただきましたけど、フィードバックをくれる信頼できる相手を持つ、他者の経験を疑似体験して知っておく、これを言い換えると何かというと、「私ははまっているな」と気付くには、自分で気付くしかないんですよね。
自分が気付くしか変わる方法はなくて、今、あげた二つは自分で気付くためのサポートシステム。
そんなふうに言えるんじゃないかなと思います。

まとめると、つい他人や周囲のせいにしたくなる思考からの脱却法ということで、自分で気付くためのサポートシステム「自動安全装置」をはまっていないときにいろいろ仕掛けておこうね。
そんな話になるかなと思いました。

なつさん、質問をありがとうございます。
ドラマの最終回を楽しんで見てください。どんな感じだったのかまた教えてください。
このあとは、先週の一番放送とコメントありがとうのコーナーをお届けします。

先週の一番放送は、仕事の常識の変化にフォーカスを当てたあの放送!

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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