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#891 共感は大事だけど、共感だけに頼らない方がいい

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

あっという間に一週間が過ぎさり、金曜日がやってまいりました。
早いですよね。
そして、毎日、暑いですよね。

共感だけに頼ると共感できないことのほうが多い

今日の放送は、「共感」というキーワードを取り上げたいと思います。
共感を取り上げるというと、「もっと共感しあっていこうよ」というメッセージかな?と想像するかもしれないですけど、今日の共感はちょっと違います。
共感って、言うまでもなく、めちゃくちゃ大事じゃないですか。
何よりも共感されると、超うれしいですよね。
私も共感してもらった時は、めちゃくちゃうれしいです。
なので共感は大事。
そして、共感はうれしい。
この前提は何も変わらないんですけれども、今日の放送は、相手のことを理解するのに共感は大事だけれども、共感だけに頼ると共感できないことのほうが多い
この事実にどう向き合うかという話を切り取っていきたいなと思います。

皆さん、最近共感できないなと思ったことはありませんか。
頭にいくつか思い浮かぶことはあると思うんですよ。
例えば、職場において、上司と部下の立場の違い、そして価値観の違い。もっと言うと、歩いてきた道の違いから、一方の考え方だとか主張が違うな、共感できないなということがたくさんあると思うんです。
もっと言うと、家族だってタイプの性格も違いますので、「そこをそう考えるだ、なるほど、共感できないな」もしくは、「なんでこういうときにそうしちゃうの?共感できないわ」こういうことも日常生活の中でたくさんあると思うんです。
なので、今日の放送は、共感は本当にめちゃくちゃ大事、そしてうれしい。でも、相手のことを理解するのに、共感だけに頼っちゃうと共感できないことが多いよね。これ、どうする?そんなテーマの切り方になります。

共感できなければ、まずは理解しよう、理解もできなければ、いったん知ろう

今日の放送は小田木所感ですので、ここからは私の所感を皆さんと共有したいなと思います。
私もある時、「世の中って共感できないことのほうが多いんだな、当然だよな、相手も違う他者だもんな」と思いました。
そう思った時に、何が大事になってくるかというと、共感できなかった時の選択肢の広さだなと思っています。

共感できなかった時の選択肢は、どんなものがあると思いますか。
共感への依存度が高ければ高いほど、例えば、共感できなかったことによる拒絶とか、反発とか、否定とか、もしくは、距離を取っちゃう、こういうことがありますよね。
でも、共感に頼って、共感できないからと拒絶しちゃったり、反発したり、相手を否定したり、距離を取ったりしていたら、もはや仕事はできないですよね。そもそも他者と付き合えないというか。
いろんな人がいる中で仕事をしたり、他者と付き合うというのが、本当にしんどいことになっちゃうなと思うんです。

じゃあ、共感できなかった時に他にどんな選択肢が取れればいいかなというと、私は理解するだと思います。
理解もできなければ、いったん知る
相手がどういう考え方をどういう背景でしているのか、理解もできないけれども、まず知る。
これでいいんじゃないかなと思うんです。
そうすると、共感できないというのは、相手に対するNOじゃなくなるんですよね。
「私はその感覚はちょっと分からないけれども、この人はこういう感覚なんだな」「そういう背景があるんだな」と、理解ができればいいと思いますし、ちょっと理解するのも難しいなと思う場合は、とりあえず「なるほど、そう考えるんですね」「ほうほう、そうなんだ」と、知るだけでいい
こうすると、共感できない、すなわち、反発・否定・拒絶みたいな世界観よりも、ぐっと相手との付き合い方の幅が広がるし、人と人との関わりにおもしろさみたいなものが増すなと感じています。

これは、親子関係なんかも特にそうじゃないかなと思います。
たくさんたくさん経験してきた親は、いろんなことを知っていて、自分なりの成功体験も失敗体験もたくさん持っている親という生き物と、まだ数年、もしくは、10年ちょいしか生きてなくて、今まさに、いろんな経験を積んでいる真っ最中の子ども(しかも、性格が違う、タイプも違う子ども)は、血はつながっていても、完全に別の他者なんですよね。
ここでコミュニケーションを取るにしても、共感に頼っちゃうと、圧倒的に共感できないことのほうが多くて、「なんでそう考えるの?」「なんであれをしないの?」「普通こうじゃないの?」「信じられない」そういう感じになっちゃうので、特に近い関係こそ、共感だけに頼ってはいけないなと私は思っています。
相手は違う他者。だから共感できなければ、まずは理解しよう。 理解もできなければ、とりあえずどんなふうな背景からどう考えるのか知っておこう。
この選択肢が、めちゃくちゃ助けてくれるなと思っています。

「評価モード」と「探求モード」を切り替えて使っていこう

共感できなかった時の選択肢として理解する、もしくは、知る。これを発動させるために何がポイントになるかなというところですけど、私はこれを知っておくだけで大違いだなと思っていまして、何かというと、評価モードと探求モードの切り替え
ガチャンという、大きめの切り替えレバーを頭の中に想像していただければと思うんですけど、この切り替えなんですよ。
評価モードの状態を、探求モードにガチャンと切り替える。
評価モードから探求モードへの切り替えが、認知しておくだけですごく使い勝手が良いなと思っています。
超おすすめ。

評価モードと探求モードとはそれぞれ何かというと、評価モードというのは、自分の経験とか、価値観に照らし合わせて、相手の言うこととか、やることを評価しちゃうモードですね。
「うわ、信じられない、なんでそうするんだろう、こうしてほしかったのに」基本的にこの感情というのは、自分の経験とか、価値観とか、考え方にもとづいて、湧き上がるものじゃないですか。
平たく言うと、自分の物差しで相手の話を聞くとか、自分の物差しで相手の行動を評価する
その名の通り、評価モードですよね。 名前が付くと分かりやすい。

評価モードから探究モードに切り替える、ガチャンの先はどうかというと、平たく言うと、自分の物差し、自分自身の経験とか、価値観をいったん脇に置いて、相手の話を聞く。相手の背景を知ろうとする
これが探求モードになると思います。
分かりやすくいうと、「なんでそう思うんだろう?なんでそう感じるんだろう?その背景にこの人のどんな考え方や価値観があるんだろう?この人は一体どんな景色を見てるんだろう?」こんな感じですね。
自分の物差しを脇に置いて、相手の景色を見に行く。そんなイメージです。

ちなみに、これは物差しを手放すのではなくて、脇に置くと言ったじゃないですか。
これは結構なポイントだと思うんですね。
やっぱり自分の物差しは絶対に手放せないんですよ。
なので、手放そうとすると手放せないので、探求モードになっている間だけ、ちょっと脇に置いておければいい
このぐらいが、私は普通の私たちが探求モードに切り替える上での具体的な手段になるんじゃないかなと思います。

モードを意識して切り替えると生きやすくなる

ここまでを聴いて、「なんだ、そんなの簡単」と思いますか。
私たちは、評価モードと探求モードのどっちがデフォルトかというと、日常生活のデフォルトは評価モードなんですよね。
おはようからおやすみまで、評価をしまくって生きていますというのが、私も含めて私たち。
例えば、朝に起きて、「今日は天気が良いな、グッド」「すっきり起きられて、グッド」朝食になって、「今日はパンが食べたかったな、ご飯か、バッド」いろいろ支度して、「時間通りに出られた、グッド」「でも、道が混んでいた、すごく混雑にぶつかってしまった、バッド」「予定よりも10分遅れて到着してしまった、バッド」こんな感じですよね。
デフォルトが評価モード。
なので、探究モードというのは、常に探求モードでいるのはぶっちゃけ難しくて、「ここはいったん探求モードに切り替えよう」そういう時に意識して、その時だけでも一瞬、ガチャンと切り替えることができるといいんじゃないかなと思います。

私も探究モードへの切り替えというモード切り替えを意識して実践するようになって、めちゃくちゃ生きやすくなったなと思います。
仕事もしやすい。
どういうことかというと、違うということがストレスじゃなくなるんですよね。
むしろおもしろい。仕事も生活も広がる。
それが、ともすれば、凝り固まった自分の考え方というものに気づかせてくれたりだとか、仲間とちゃんと景色を合わせて、集中すべきことに集中するということも、探究モードのたまものかなと思っています。
相手と何かを一緒に作っていきたい、相手と良い関係を築いていきたいといった時に、共感できない時に、即反発や否定という感じじゃなくて、共感できなくても、理解はできる。理解ができなくても、相手のことを知れる。
これが本当にコミュニケーションの幅を広げて、さらに深めてくれるなと思っています。

ということで、つらつらと所感を聴いていただきましたが、皆さん、ありがとうございます。
今日の放送は、共感はめちゃくちゃ大事だし、うれしい。でも、共感だけに依存しないとコミュニケーションの幅ってもっともっと広がるよ。 そんな話をさせていただきました。

スクラ9月開校期までカウントダウン

今日は最後にお知らせをさせてください。
私たちが運営するオンラインスクールスクラの9月の開校に向けたオンライン説明会が、いよいよ残りの開催回数が4回となりました。
プラス来週はオープンスクールが一回ありますので、こちらを加えても、残すところ全5回になります。
「もう5回しかないの?」なのか「まだ5回もあるの?」なのか、反応は人によって違うと思うんですけれども、私たちにとってはオンラインスクールスクラの開校期は年に2回しかない。
今回の9月開校期の次は半年後になりますので、少しでも興味を持ってくださっている方がいれば、まずは、どんな場所なのか、何が学べるのか、どんな雰囲気なのか、情報をキャッチしに来ていただきたいなと思っています。

今週は、水曜日に私の原点放送をさせていただきまして、皆さん、コメントやリアクションをどうもありがとうございました。
ここでも出てきた、仕事の景色を変えるための自分の仕事のやり方、成果の出し方の変革、これって言葉で言っちゃうと一言なんですけれども、具体的にそれってどんなのか、やっぱり気になりますよね。
これを体系化して、汎用化して、再現性を持たしているのが、これからのチームワーキングを手に入れようというオンラインスクールスクラのコンセプトともつながりますので、気合い・根性・長時間労働じゃない頑張り方を手に入れたいという方に、一人でも多くの情報や機会を届けていきたいなと思っています。
ということで、残り開催のイベント一覧のリンクを貼っておきます。
ぜひチェックしてください。
ちなみに、来週開催の夏のオープンスクールは、この一回のみの開催になりますので、体験的な交流機会がおもしろそうだなという方、ぜひお越しください。お待ちしています。

では、最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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