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#479「褒めて伸ばす」頭では理解していてもできない理由

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、とにかく頑張るスタイルの両立から卒業したいあなたのためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

褒めて伸ばす

今日は木曜日ですので、一緒にVoicyチャンネルを運営しているリナちゃんが、今日もお題を考えてくれたのですが、「小田木さん、今週もVoicyのハッシュタグ企画でいきましょう」と。
「どんなハッシュタグ?」と言ったら、「#褒めて伸ばすです。」
ということで、今日は”褒めて伸ばす”を取り上げたいと思うのですけれども、私はぶっちゃけ、このテーマは難しいなと思うんですよね。

私の正直な感想を言うと、”褒めて伸ばす”って、頭ではめちゃくちゃ理解してるんですよね。必要か必要でないかというと、私はすごく大事なことだし、必要だなと思っています。
でも一方で、”褒めて伸ばす”が、これだけ大事だよねとみんなが認知しているし、私も当然頭では分かっているのですけれども、自信を持って「できています」と言えない自分がいます。
こんなに頭では理解してるし、必要だと思っているのに、こんなに実践が難しいテーマって、なかなかないんじゃないかなと、ぶっちゃけ思っています。
そういう意味で、”褒めて伸ばす”が、なんで私には難しいんだろう。
もし、他にも難しいですよねという方がいたら、なんで難しいのか?ぜひ一緒に考えてみたいという切り口で放送をしたいなと思います。
この時点で、褒めて伸ばすための超絶テクニックは聴けないだろうなというのが、よく理解できたと思うのですけれども、すみません。

”褒めて伸ばす”が、なんで難しいのだろう

”褒めて伸ばす”というキーワードを考えてみたのですけれども、考えれば考えるほど、私は”褒めて伸ばす”というのは、相手に対するテクニックじゃないんじゃないかなという気がしてきています。
実は相手に対するテクニックではないので、たぶん子育て方でもないし、コミュニケーションテクニックでもないし、言葉の魔法のようなものでもないんじゃないかな。
そうなるとたぶん、相手がどうか?という、相手の話でもないと思うんですよね。

じゃあ何か?というと、私はたぶん自分の話なんだと思います。
自分の話というか、自分のあり方みたいな感じが、実は”褒めて伸ばす”というテーマの本質なのかなと思いました。
だって頭では、「褒めて伸ばしたい」とか、「否定じゃダメだ、自分も相手も」と、分かっているじゃないですか。パートナーに対してとか、子どもに対して、会社の仲間に対して、自分自身に対して。
例えば、メンバーという立場だったり、子どもの立場だったり、たぶんそういう立場の上下の関係でもないと思うんですよね。

頭では理解してるけれども、できない、難しいと思う時に、何がハードルになるのかなというと、心の中に芽生えてくる、「褒めちゃったら、甘えになるんじゃない?」とか、「褒めることで、これでいいと思われたらどうしよう?本当はもっと頑張ってほしいのに。」最後には、「むしろ褒めてほしいのは、こっちじゃい!」こういう感じの気持ちが、たぶん去来するのかなと思います。
この時点で、もはや相手がどうのこうのの話じゃないですよね。
こんなモヤツキを抱えたままやろうとしたって、そりゃうまくいくはずもないし、継続できるはずもないんじゃないかなと思います。

あと、もしかしたら”褒める”という言葉が、すごく曖昧なので、ここに対していろんなイメージが交錯しちゃって、うまく理解できないのかなという可能性もあるので、一旦私は、”褒める”という言葉を、言葉でどうこうする以前に、相手を尊重することかなという理解をしながら、考えを進めてみました。
考えた結果行き着いたのが、この辺じゃないかな?と思ったところがありますので、ちょっと共有したいなと思います。

自分に厳しすぎていませんか?

なぜ褒められないか?
その一は、たぶん自分に厳しすぎる。あると思います。
実は私も、とある信頼する方からアドバイスをもらって、ハッとしたんですよね。
自分に厳しすぎる可能性がある。
皆さん、心当たりはありますか?
例えば、自分に対して「甘い」、「まだまだだ」、「全然できてない」、「こんなんじゃイマイチ」、「もっと頑張れるはずなのに、頑張っていない」こんなふうに思っちゃうことはないでしょうか?
自分に対する「もっと、もっと」の状態が、もっともっとに達成しないイコールだめな自分という自己評価につながって、自己肯定感が下がるとか、そもそも自分自身を受け入れられないという状況があるんじゃないかなと思います。

これとセットにして、もしかしたら起こりがちなのが、厳しい反面、自分の弱い部分が見えていなかったり、そういった自分をちゃんと受け止められていないケース。例えば、「できないこともある自分」、「場合によっては逃げたいと思う自分」、「いろいろあって疲れちゃっている自分」、「そんな中で甘えたいと思う自分」、「相手の事を考えられなかった自分」、「あの時勇気を出せなかった自分」自分に厳しいので、こういった弱い自分をちゃんと認めてあげるということができなくなっちゃっていることが、もしかしたら根底にあるかもしれないなと思いました。
自分に厳しいと、翻って、人にも同じ厳しさを求めてしまう
もしくは、同じような目で、相手を評価したり、見たりしてしまう
そうしてしまうことで、夫や子どもや仲間や上司、相手にもいろいろ弱い部分があって、できないこともある、そこをちゃんと見れない、受け止められないという構図って、起こりがちなのかなと思いました。

”べき論”を手放してみよう

もう一つは、”べき論”にとらわれちゃっているケース。
”べき論”、例えば、子どもに対して「宿題は帰ってきたら先にやるべきじゃない?」とか、自分に対しても「良い母であるべき、良い妻であるべき」、パートナーに対しては「夫はもっと家事や育児に関わるべき」、会社に行けば、「上司たるもの、もっとこういうふうに行動すべき」この”べき論”にとらわれちゃうと、”べき論”から外れた状態、コンディション、結果、相手を受け入れられなくなっちゃうんじゃないかなと思います。

こういった傾向があったり、強かったりすればするほど、”褒めて伸ばす”って、良いところを見つけて褒めるって単純には見えるかもしれないのですけれども、当然、良いところだけな相手なんていないわけなので、そうじゃない部分も含めて、まるっと受け止めることができるかどうか?という話でいくと、翻って、自分に厳しすぎたり、自分自身が”べき論”にとらわれちゃっていると、弱い部分も含めて、相手のありのままを尊重するということが、難しくなっちゃうのかなと思いました。

そんなわけで、”褒めて伸ばす”を考えたときに、実はまず、自分自身が”べき論”を手放して、自分の弱い部分とか醜い部分も含めて、ちゃんとありのまま受け止めるということが大事だなと思った次第です。

実は、おすすめ歌が思い浮かんだのですけれども、皆さん、『贖罪』という歌を知っていますか?
原曲が誰の歌か、正直分からないんですよね。
YouTubeミュージックなんかで検索していただくと、「歌ってみた」バージョンも含めていくつか出てきますので、今日の放送を聴いて、「そっかそっか、まず自分に対して優しくならなきゃな」と思った方は、ぜひこの『贖罪』という歌を聴いていただきたいと思います。
こういうことあるよね、あったよね、というものをひたすら読み上げていく歌なのですけれども、この歌を聴いていくと、こういった一面もあっていいし、まずそんな自分の一面も、自分が受け入れていこうって思える、そんな歌です。
面白そうだなって思ったら、ぜひお聴きいただきたいです。
それでは、お聴きいただきありがとうございます。

90分腹落ちセミナーのご紹介

今日も放送に関連したイベント、オープンセミナーを一つご紹介したいと思います。
3月17日木曜日、14時から15時半にオープンセミナーを開催させていただきます。
お馴染み沢渡あまねさんと毎月開催している、90分腹落ちセミナーの3月回になるのですけれども、今回は、【これからの時代に求められるマネージャー・管理職の要件~管理職研修再設計のヒント~】というオープンセミナーです。
先週の土曜対談に登場くださった、株式会社EVeMの長村さんにもゲストに来ていただいてのイベントになります。
#475 ベンチャーマネージャーの型を作った理由 株式会社EVeM代表取締役・長村禎庸さん対談)

このイベントのどこが今日の放送とつながるのかというと、今日の放送は、”褒めて伸ばす”だったじゃないですか。
そして、自分の弱い部分も受け止めて、”べき論”を手放してみよう、こういうテーマだったかなと思います。
今回の3月17日のオープンセミナーは、『マネジメント』このテーマに対しての弱い部分を理解して、”べき論”を手放して、マネジメントというものをアップデートしていこう、そういうコンセプトになりますので、つながるかなと思いました。
ビジネスセミナーですので、仕事の一環としてご参加できる方も、ぜひお越しいただければなと思います。
『マネジメント』というテーマも、トライしたときに自分の弱い部分を受け入れられなくて、さらに、マネージャーとは、管理職とはこうあるべきだという”べき論”にとらわれちゃう時が、やっぱり一番苦しいなと思いますので、そういったものを手放していきましょうという、つながりがあるかと勝手に思っております。
放送にリンクを貼っておきますので、興味のある方、ぜひ遊びに来てください。

それでは、以上になります。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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