風俗嬢に人生を救われた話(8)

<潮時>

9月末の休日。いつものように、重たい体を引き摺りながら、店へ向かっていた。
それにしても、この日の重さは格別だった。

理由は単純明快だ。
決別を宣言するためである。2度と、店に来ることはないと。

きっかけは、思わぬ形で訪れた。贖罪を理由に、今後も通い続けるのは責務ではないか、と考えていたところを、別の事情で、それができなくなった。

かねてより交流があった女性の1人と、正式に交際が

もっとみる

風俗嬢に人生を救われた話(7)

<冷笑>

約束を取り付けてから数日、何度かLINEのやり取りを繰り返した後。
一通の連絡で、状況は一変した。

「この間は思わず外で会う、なんて言っちゃいましたけど、すみません。
やっぱり、お店に来られないなんて辛すぎます」

――さもありなん、である。
当然、落ち込んだ。だが、彼女の気持ちはおおいにわかった。

ロングタイムで入るものの、行為はスローで摩擦・消耗が少なく、そのくせ月辺りで入る回

もっとみる

贖罪

中島みゆきの古い歌に「孤独が怖けりゃ誰にも会わないことね。いい人に見えるのは他人だからよね」という歌詞があった。

「自己中心的なわからずやから受けるストレスが怖けりゃ、そんな変な人と関わらないことね」と歌うとかなりの字余りなんだが、字余りで受けるストレスのほうが、彼らから受けるストレスに比べると随分マシだ。

これまでにおかした罪に対する罰が降りかかってきているのかなあ、とも思ったりして、今まで

もっとみる

映画「ショーシャンクの空に」

無実の罪でショーシャンク刑務所に投獄されるが、苦難を乗り越えそこで出会った仲間たちと生きる意義を見つけていく。

 アンディは裁判では無実を主張したが、物的証拠も無しに無期懲役の刑となる。
 刑務所で知り合い親しくなる年配の男「レッド」はその事を聞くと、「ここにいる皆が無実だ」と言う。

 その事は冗談か、本当かは分からない。ただ、多くの囚人はここでの辛く厳しい服役の中にあって、本当に辛そうな表情

もっとみる
猫ちゃん好きなら「幸せと涙と」「幸せと涙と2」見てね
27

ヨーグルトしか無い食卓

私、ずっと朝はヨーグルトひとくち、それとインスタントコーヒーです。

 それも表題の明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン、400gをコンビニで確か168円ぐらいで買って、それを二週間ぐらいかけて消化している。とっても安上がりでしょ。

 2年ぐらい前から続けてる。それまではお腹の具合がたびたび悪くなって原因も分からず困っていたのが、毎日ヨーグルトにしてからその症状は皆無となってきた。

 他に

もっとみる
猫ちゃん好きなら「幸せと涙と」「幸せと涙と2」見てね
30

【友よ】
現代詩弾き語り(オリジナル原曲より1オクターブ下げ)作詞/作曲/演奏 千葉貴史|千葉貴史|note(ノート)https://note.mu/takashi_chiba/n/na366b147d781

【友よ】

作詞/作曲/演奏 千葉貴史

「友よ」



染まるだろう一縷の報いの四季に
掴めぬは僅かな砂と

刃に占われた丘の記憶が
降り出さぬ為 その為

項を流れ落ち狂歌と青葉を視た
逝けぬ未だと疑心は豊かと羨望を滅し

喰わぬ飯で目覚める数えられた傷
抽出し音を孕んだは昔

嗄れ落ちの欲も飽く定かさ

もっとみる

【激動の高校時代#1】  高1のクラス

今回から定期的に、僕の高校時代について書いていこうと思う。

簡単に言うと、僕は高校時代、頭が狂っていた。笑

今思い出しても、いろいろ恥ずかしい過去の連続。

しかし、こんなに感情が揺れ動き、人が環境に変えられることを感じたのは人生において初めてのことだった。だから書く。高校時代を赤裸々に。

今日はまず、高校1年のクラスでの思い出を書く。

僕を知っている人は、あの時こう感じていたのかと楽しん

もっとみる

キュア天狗、参上!

するしかないのだ!

「男性でもプリキュアになれたぞ!」

「でもそれは彼が美青年だったからじゃないか! 賞味期限のとっくに過ぎた、醜い中年男性に希望をくれ!」

その時であった!BRATATATATATATA! CRAAAAAASH! 銃声が響き、無残にも窓ガラスが破片となって周囲に飛び散る! ゴウランガ! そこに現れた男は……

「ドーモ、キュア天狗です」

プリキュア・オメーンを

もっとみる

殺害

ああ生命よ!
そんな簡単に逝ってしまうのか。
そんな簡単に殺せてしまうのか。

--

長くうちに棲みついていたらしい、
長老の蜘蛛を、踏んだ。

それは、あまりに呆気なく、
くしゃり、と潰えた。
例えるなら、そう。プチシューだ。

蜘蛛なんて触ったこともなかった。
だって地獄から救えるくらいの力を持つのだ。
ただ害さぬように生きてきた。
よりによって、お前を。
そして初めて知った。
こんなに、柔

もっとみる