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#370 「社内副業」制度に手を挙げるべきか?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、過去の自分を認めて未来の自分に期待する、今の私が大好きになれるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週がスタートしました。11月もスタートですね。
新しいタイトルコールは、きたちゃんが考えてくれました。
過去の自分を認めて未来の自分に期待する、今の自分が大好きになれる。
最高の場じゃないですか、これだけ聴くとね。
ありがとうございます。
きたちゃんのタイトルコールを今週は使わせていただきます。

「社内副業」制度に手を挙げるべきか?

そして今日は、質問ボックスにいただいたご質問を取り上げながら放送させていただきたいと思います。
質問ボックスをフル活用して、一緒に放送を作っていただきありがとうございます。
のむヨーグルトさんからの質問です。

【私の最近の興味関心ごとについて両立サプリのネタとしてご相談させてください。】
ネタ提供ありがとうございます。

【最近、社内で「社内副業」という制度を試験運用するという通達がありました。
世間では副業解禁する会社が増えている中で、この会社はまずやらなそうだなと思っていたら、こんな形で導入するようです。
社内副業は、一般的にイメージするような、収入を増やすための副業ではなく、個人の成長機会や能力開発、人材交流といった目的の副業です。
なので、仕組みは単なる他部署兼務。
客観的に見ると、社内副業は収入は増えずに業務量だけ増えてしまうものです。
ですが、勤務先次第では面白そうだなと。
そう思っても、時短勤務の自分のような立場だと、他部署に切り盛りできる時間的余裕はあまりない。
チャレンジしてみたい気持ちと、厳しいと思いとどまる気持ちが交錯します。
時間的リソース提供以外で価値を提供する、そんな方法ができないかなと考えたりします。
そして、もしチャレンジする場合は、エントリーシート作成と、部長の推薦状と、面接と、それなりのハードルがあります。
小田木さんがもし同じ立場だったらどう考えますか?】

という質問です。リアルですね。ありがとうございます。
整理すると、まず会社で社内副業の試験運用が始まった。
推進者にも現場にもまだ経験がない。ここから始まる段階ですね。
そして目的は、個人の成長能力開発と人材交流です。
他部署を兼務するので、仕事量だけ増えそうな心配もあります。
チャレンジしてみたい気持ちがある中で、どうしようかな?
こんな、のむヨーグルトさんのクエスチョンでした。

私なりにちょっと考えてみまして、まず、興味があってチャレンジしたい気持ちがある。これはグッドですよね。
こういう情報が流れてきても、「いや、仕事が増えるだけでしょう。勘弁勘弁」というリアクションもできる中で、のむヨーグルトさんは、「面白そうだな。違う部署で経験を積んだり、新しいネットワークができるのって面白いかもしれない。チャレンジしてみたいな。」こういうリアクションというか、受け止めをした。これはすごくグッドだと思います。

まずは情報収集!

ただ、いろいろ心配もある中で、どうしよう。
ここについては、リサーチあるのみだと思います。
今の「社内副業を始めるよ」という案内だけでは、たぶん何も判断できないですよね。
今、興味があるという自分の事実があるだけ。
なので、判断がつくための情報を集めていく。
自分なりの判断軸を集めていくということが必要かなと思います。
例えば、まず募集がかかると思いますので、どんな案件があるのか、どんな仕事があるのか、確認する。
でも、だいたいそういう募集要項って、よく書いてあったり、ちょっと抽象度が高いことが書いてあるので、イメージがつかないと思うんですよね。
その背景にどんな人たちがいて、どういった期待があったり、どんなコラボレーションが想定されているのか?
なので、聞きに行くみたいなことも私は必要じゃないかなと思います。

併せて、今のチームの仕事をしながら、新しいことに手を挙げるということは、上司が応援してくれるか、味方になってくれるかどうかというのも結構大きなテーマだと思います。
なので、「こういった制度に興味を持っている」、もしくは「手を挙げたいと考えている」に対しての上司の応援だとか、上司の見解を見に行くということも必要かと思います。

組織の熱量も要チェック

更にもっと言うと、人事の腹もぜひ聞いてみたいですよね。
のむヨーグルトさん、人事界隈にお知り合いとか同期とかいらっしゃらないですかね。
社内副業を試験運用を介して展開していきたい会社の趣旨とか、推進部門としての熱意ってあるのかな?
何が言いたいかというと、もしもですよ、社長が「そろそろ社内副業とかやってみた方がいいんじゃない?」って言われたので、ちょっと制度を始めてみたんですよね。もしもこんな温度感であれば、現場も混乱必須だし、連携だとか、熱意のある案件が現場から上がってくることもないですよね。
推進者がどれぐらいの想いだとか、熱量だとか、課題感だとか、期待を持っているか、これってすごい重要な情報だと思いますので、この辺を聞きに行くということも必要かなと思います。

私は最近、とある企業様の社外留職制度というものに少し関わらせていただくことがあったのですけれども、本当に人事の方の熱量がすごいんですよ。
これを絶対に良い機会にしたい。これに手を挙げてくれる人は心から応援したいという熱量で、その制度を推進されてましたので、こういう熱量があるかどうかというのは、大きな判断基準になるかなと思います。

試験運用で誰も経験がないという事自体は、あまりネガティブではないと思います。
最初ならではの難しさもあるかもしれないですけれども、逆を言えば、調整次第。
なので、試験運用であるということよりも、この制度にどのぐらいの熱量だとか、期待がかかっているか?
どういった成果を目指されているのか?
この辺が結構大事なポイントかと思いました。

なぜやりたいのか目的を明確にする

のむヨーグルトさんも時短勤務の中でチャレンジしたい気持ちがあるけれども、どうしよう。
間違いなくチャレンジですよね。
「今より何かが楽になること」というテーマではないですもんね。
間違いなくチャレンジ。
ということは、「なんで私はこれがしたいんだろう?」ここをちゃんと考えておけるといいのかなと思います。
例えば、違う仕事をしたい、違う景色が見たいのか、それとも今後異動だとか、社内で違う部署にチャレンジしたいということが頭の中にあって、そのための情報収集やネットワーキングをしたいと思っているのか、それともステップアップを視野に入れながらのチャレンジなのか、単純に腕を磨きたいのか、新しいことに興味があるのか、違う人とつながりたいのか、どういった目的なのかな?というところを整理できるといいかなと思いました。

そして最後に、リソースの心配。
ここもやっぱり考えておきたいテーマだなと思います。
少なくとも時間の切り売りだと結構厳しいですよね。
のむヨーグルトさんも言っていらっしゃる通り。
行く先の仕事の内容だとか期待値だとかボリュームも把握し、かつ今の部署の仕事の棚卸しや整理が可能なのか、そして周囲の理解やサポートが得られるのか、こういったこともひっくるめて、双方と合意形成して進める必要がありますよね。
これだけでも半端ない力がつきそうですけれども。

期待役割を明確にする

ここで最後に一つアドバイスしておきたいのが、プロジェクト型の仕事、もしくは複数のプロジェクトにまたがって仕事をしていく上で欠かせない必須スキルが、私は期待役割を明確にする、こういうスキルだと考えております。
期待役割というのは、チームが追っている成果と、その成果の実現要因を明らかにして、その中で自分が何を担うのか、どのレベルで担うのか、どのぐらいのリソースを割くのか、もしくは何に最も力を注ぐのかを明らかにして、チームや上司と合意形成するというスキルなのですけれども。
例えば、我々のチームはシステム運用が仕事です。止まらないことが絶対の成果要因です。では、止まらないために何が大事ですか?最も重要なのは、精度の高い業務監視です。次に大事なのは、止まったら短時間で復旧することで、そのためにはこれまでのトラブル事例をチーム全員が共有して、その対処スキルを磨くことです。
なんていう感じの成果に対して、じゃあ私はどれを担いますか?どのレベルで担いますか?これを明らかにしていくのが、期待役割を明確にすることです。

こちらは、今日は説明しきれないですけれども、過去放送で取り上げてますので、Voicyの中で「期待役割」と検索していただくと、放送に行き着きます。
良かったら聴いてください。
#61 リモートワークでも自律的に仕事を進められる仕組み大公開~期待役割の明確化~)

ということで、のむヨーグルトさんの「社内副業にチャレンジしたい」お題を一緒に考えてみました。
応援しております。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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