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#755 「目指せ!問いマスター」良い問いの立て方とは?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、育休中にこれからのチームワーキングを学ぶリスキリングを後押し、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

リクエスト「問いの力」について話してほしい

今日の放送は、リクエストをいただきましたので、こちらを取り上げたいと思います。
リクエストは、『「問いの力」について話してほしい』です。
こんなリクエストを送ってくるのは誰かというと、私たちNOKIOOの社長の小川さんです。
小川さんがポンと投げてきたボールではありますが、「問いの力」が私もすごく大事だと思っていますので、今日は「問い」について放送させていただこうと思います。

考えるべきことに時間が使えているか

まず、どこからいくかですか、私が常々思っていることがありまして、それは何かというと、仕事の質を上げたり、限られた時間で成果をちゃんと出そうとすると、何よりも大事なのは、考えるべきことを考える考えるべきことに時間が使えているということだなと思うんですよね。
なので、最も避けたいのは、本質的じゃないことで時間が過ぎていくことだとか、一見考えているようで、頭の中は「どうしよう、どうしよう、ぐるぐる」と、悩むことで時間が過ぎている。
これは、避けたいことだなと思っています。
そういったことを避けて、仕事の質を上げたり、限られた時間で成果をあげるのに必要なのが、考えるべきことを考えていること。
言い換えると、それって本当に解くべき問いなの?
ここをちゃんと見極めることだなと思っています。

「考えるべきことを考える」、 これに欠かせない道具が「問い」。
そんなわけで最近は、答えが出せること以上に、良い問いがちゃんと設計できることがすごい大事なんじゃないかなと思うに至っています。
この問いが、自分への問いかけであり、仲間とともに考える仕事のテーマだったりしますよね。
なので、良い問いを立てられるようになる、すなわち、良い仕事ができるようになることだと思いますし、自分も仲間もハッピーなことだと思いますし、究極は、良い問いが立てられることが、良い人生を歩めることに欠かせないと私は考えていまして、なので目指す方向として「目指せ!問いかけ力アップ」「目指せ!問いマスター」そんなふうに考えているのが、問いに対して私が思っていることです。

良い問いとは良い答えが出せる問い

では、ここで大事なのが、問いはいろいろあるけれども、良い問いとは何か?
ここですよね。
残念な問いではなくて、良い問いが立てられることで、仕事が前に進むとか、限られた時間でちゃんと成果が出していける。
では、良い問いとは何か。
ここですが、一言で言うと、良い答えが出せる問い
これが良い問いだと思います。
ここだけを聞くと、「ええ?」って感じですよね。
良い問いが何かと聞いているのに、良い答えが出せる問いです。何も答えになっていない気がすると感じるかもしませんが、良い問いが感覚的に分かるというのは、結構誰でもクリアできると思うんですよね。

例えばの妄想で頭に思い描いていただいてもいいでしょうか?
例えば、何か企画を立てている中で、なかなか人が集まらない状況があったとするじゃないですか。
こういった状況は、普通に考えると、「じゃあ、どうやって集客を増やそうか?」こういった問いがまず立てられると思うのですが、「どうやって集客を増やそうか?」これでは、たぶんまだシャープな問いではないんですね。
例えば、「どうやって集客を増やそうか?」という問いが、「もう一度参加したくなるために必要な打ち手は何か?」お客さんとかユーザーが、「もう一回使いたい」「もう一回体験したい」と思うために、必要な打ち手は何かと問いかけられたら、「どうやって集客を増やすか?」「うーん、どうする?」と言っていた話が、ちょっと違う感じで膨らむような感覚を持ちませんか?
新しく来てくれる人を増やしまくるよりも、一度来てくれた人が支持してもう一回来てくれる、そういった企画を作ったほうが、結果的に新規の集客も増えるんじゃないか?
こうした着眼点を置いて、問いを一段ブラッシュアップした感じですよね。

問いかけによって、答えが変わる

またさらに、例えば問いが、「最高の顧客体験を提供するためのプロモーションをどう設計するか?」みたいな感じで立てられた場合に、感覚としてはどうですか?
スタートは「どうやって集客を増やすか?」打ち手も限られる中で「うーん、どうする?」そんな感じの沈みがちな議論になりそうだったところが、「最高の顧客体験を提供するためのプロモーションをどう設計するか?」という問いが立てられた場合に、例えば、集客という狭い範囲の中でどうするかという考え方ではなくて、「そもそも企画はいけているのか?」とか、「その企画によって何をなし得たいのか?」もしくは、「企画して来てもらって、体験してもらって、また来てもらう、この一連のサイクルをどうやって最適化するか?」というところに考えの範囲が広がって、いろんな建設的なアイデアだとか、改善案が出てくるような感覚を持ちませんか?
こういうことじゃないかなと思います。
問いかけによって、答えが変わるという感覚。
「集客をどう増やしますかね?」「うーん、どうする?」という段階から、「最高の顧客体験を提供するために、どうやって一連のプロモーションを設計していきましょうか?」「そもそもどんな企画を顧客が求めているのか?
」「そういった顧客を集めるために、どういった集客を設計したらいいのか?」こんな感じで、議論がそもそも活性化して、最終的に出てくる答えの質が全然変わっていく。
こういう感覚が持てるのが、たぶん良い問いじゃないかなと思います。

チームの考え方で想像してもそうですし、例えば個人のキャリアみたいなところでも、良い問いが立てられることが、結果的に自分にとって良い解が出していけるんじゃないかなと思います。
これも例えばですが、「育休中に何をやろうかな?」みたいな問いを立てたとして、「いや、待てよ」と。
「復職に向けて、どんな備えが必要か?」という問いを立て直すと、そこに向けてシャープに頭が回りだしたり、必要な情報を選別するようになると思いますし、さらにその問いを、「復職後に仕事が楽しいと思えるために、どんな備えが必要か?」にすると、たぶん集める情報だとか、自分の判断軸が変わっていく。
こんな感じのイメージですよね。

まとめると、良い問いとは何かというと、良い解が出せる問い。
つまり、問いによって答えが変わる。
なので、良い答えを編み出していきたいと思うと、良い問いを立てる。
こういった関係性になっているのかなと思います。

良い問いがある時点で考えたくなっちゃう

「いや、難しいな」と思うよりも、今のいくつかの問いのパターンを聞いていただいて、たぶんみんな、「良い問いのほうが頭が回る」とか、「そっちのほうが考えたい問いだな」こういう感覚をすぐにジャッジができたんじゃないかなと思うんですよね。
ここだと思います。可能性は。
良い問いを立てるには、練習だったり、トレーニングが必要かもしれないですが、私たちはすでに今の段階で、それが良い問いかどうかのジャッジはできるんですよね。
ここにすごい可能性があって、まず、良い問いを立てられるというところをゴールにしながらも、「これは良い問いか?」「ちょっといけてなくないか?」もしくは、「もうちょっと良い問いの立て方があるような気がするな」こういう感覚を大事にして、「じゃあ、ちょっと変えてみようか」とか、「こういう問いの立て方をしてみたらどうだろうか?」とか、この「いや、ちょっと待ってよ」がすごく大事だと思うんですよね。
「いや、ちょっと待ってよ」なしに、問いが出てきた時に、「分かれました、集客策ですね、うーん、どうしましょう」みたいな感じで時間を使ってしまったり、やみくもにすでにある問いの答えを出そうとしてしまうと、どうしても仕事の質が上げにくかったり、自分として満足のいくゴールにたどり着かない。
こういうことがたくさんあるんじゃないかなと思います。

良い問いは、良い解が出せる問いであり、良い問いというのは、それがある時点で考えたくなっちゃうとか、勝手に頭が回りだしちゃう問いで、良い問いは、良いアイデアとか、多様な視点をたくさん引き出してくれるし、さらに、みんなで考えたくなっちゃうわけなので、良い仲間が良い巻き込まれ方をしていく、そんな問いじゃないかなと思います。

ということで、今日は小川社長からお題をいただいた「問いの力について話してみる」ということをしてみましたが、良い問いを立てることを目標にしながらも、まず目の前にあるいろんな問いを、「これは本当に良い問いだろうか?」「もっと良い問いの立て方があるんじゃないか?」こういう目で見ていく、目を肥やしていく、もしくは、今ある目の前の問いに飛びついて答えを出すことよりも、この問いを磨きあげることに、ちょっと時間を使ってみる、目を向けてみる、これが良い問いへの道の第一歩じゃないかなと思っています。
私もそこを大事にしていますし、「目指せ!問いマスター」としてやっていますので、一緒に頑張りましょう。

今日もお聴きいただき、ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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