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#884 弱みだと感じていることは、本当に弱みなのか?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

木曜日です。
毎週木曜日恒例、一緒にチャンネルを運営しているなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今日のなつさん質問は、こちらでございます。

弱みだと感じる部分にどう対処するか

【今日のテーマは、強みと弱み
特に弱みだと感じる部分にどう対処するかです。
私の場合は、日々コツコツと積み上げる系のものが苦手で、発散系のため、決まりや仕組みに沿って継続する業務が抜けてしまうことがよくあります。
だから、仕事が立て込んできた時など、そうした業務が自分の中での優先度が下がらないように意識をしています。
小田木さんの過去の経験を含め、自分の足を引っ張ってしまう弱みと、その対処の仕方について教えてください。
よろしければ、リスナーの皆さんが工夫している自分の弱みと対策もコメントをいただけるとうれしいです。】

今日は、なつさんからこんなテーマをいただきました。
テーマは、強みと弱み。
特に弱みだと感じる部分にどう対処するか。
ここについて考えたいということですね。
出た!強みと弱みの話って感じですよね。
そしてなつさんには、なつさんの強みと個性を生かしていい仕事をしてもらっているし、貢献してくれているという前提と、感謝をきちんと伝えた上で、一緒に考えたいと思います。
一般的には、弱みの話って大きく、弱みとどう付き合うかという観点と、弱みに着目するんじゃなくて、強みをいかに伸ばすかという、二つの観点が多いと思うんですけど、私は弱みに関しては常日頃に思うことがありまして、今日はそれを取り上げて話をさせていただきたいと思います。

「弱みとどう付き合うかとか、強みをいかに伸ばすかとか、そういう話じゃないんですか?」とがっかりされた方、ごめんなさい。
それについては、過去に『#602 弱みを弱みにしない「サポートシステム」』という放送させていただきました。
こちらをチャプターにリンクを貼っておきますので、そちらのテーマにも関心のある方は、ぜひこの放送を聴いてみてください。

自分が弱みだと感じていることは、本当に弱みなのか?

じゃあ、今日は何を話すのかですけれども、弱みというテーマに関して、私が常日頃に思っていることがありまして、いつもの小田木所感なんですけれども、それは何かというと、自分が弱みだと感じていることは、本当に弱みなのか?
ここをまず考える必要があるんじゃないかなって思います。
繰り返しますよ。
弱みだと自分で感じていることは、本当に弱みなのか?ここから考えようよという観点ですね。
安易に弱みだと決めつけちゃわなくていいんじゃない?そんな観点なんですけれども、「おいおい、そこからかよ」と思うかもしれないですけど、弱みだと感じていることが弱みじゃないとしたら何なのかというと、私はそれは「くせ」か「傾向」か「習慣」か「パターン」じゃないかなと思います。
自分が弱みだと感じていることは、本当の弱みである可能性もあるけれども、実は「くせ」「傾向」「習慣」「パターン」こっちのケースもあるんじゃない?ということですね。

弱みじゃなくて、「くせ」とか「パターン」なのかもしれない

例えば、どういうケースかというと、「朝に起きられない。だから私は朝に弱い。」こう思っているとするじゃないですか。
そうすると、「私は、ちょっと朝は弱いんですよね。そういう人間なんですよね。」と思いがちですけれども、実は早く寝れば早く起きられるかもしれないじゃないですか。
必要とする睡眠時間と、実際の睡眠時間や生活パターンが合っていないだけかもしれないですよね。
弱みだと感じていたけれども、実は自分の傾向やパターンと実態が合っていないだけ。かみ合ってないだけ。
そういうケースだと考えられると思いますし、もしくは、もっと身近なところで、「私は、子どもにすぐに怒っちゃうな。 家庭でイライラしやすいな。」そう感じていたとしても、これもパターンがあるかもしれないですよね。
自分の特性としてイライラしやすいだけではなくて、イライラするパターンというのは、例えば、自分が疲れている時とか、もしくは、特に子どもがスマホにかじり付いているのを見るとイライラしてしまうというパターンがあるかもしれないし、もしくは、子どもうんぬんではなくて、パートナーの帰りが遅い、一人で頑張っている。そういう所感を持つときに、いつもよりもイライラする傾向にある。
パターンがあって、傾向にはまっているだけかもしれない。
あとは、例えば、「人前で話すのが苦手だ。緊張してしまう。自分はそういうのが得意ではない。」そう思っているけれども、例えば、準備がなく話すのが苦手なだけで、きちんと準備ができれば、自分の考えていることを人に伝えるとか、そういった発信に対して人からリアクションをもらうのは大変に好きだというケースもあるわけじゃないですか。
そういう意味で、弱みだと感じていることは本当に弱みなのか考えると、ちょっと違った見え方がするかもしれないよ。
そんなふうに思うわけです。
それはもしかしたら弱みじゃなくて、「くせ」とか「傾向」とか「習慣」とか「パターン」なだけかもしれないよ。

そこから考えると、今回のなつさんのケースはどんなふうに考えられるかなというところですけど、「私はこんなふうに思うんだけど、どう?」というところを共有させていただきますね、なつさん。
私は、今回のなつさんのケースはやっぱり弱みではなくて、なつさんのくせとか、思考習慣とか、パターンの一つじゃないかなと思っています。
なつさんの質問では、「コツコツ積み上げる系の業務が苦手で、決まりや仕組みに沿って継続する業務が抜けてしまうことがある」と書いてありますけれども、じゃあ、なつさんはそもそもルールを守らなかったり、忘れっぽいかというと、全然違うんですよね。
ルールだったり、これを大事にしようねと合意したものは、それに即してきちんと行動ができるどころか、周りにもいい影響を発揮できますし、大事なことは基本的に絶対に忘れないじゃないですか。
決まったスケジュールは、準備をしてちゃんと動かし、もっと言うと、先回ってフォローするという行動もとれる。
なので、「決まりや仕組みに沿って継続する業務が苦手だったり、それができないという弱みがある」というのは、ちょっとそうは思えないな。
今の話で、「大事なことは絶対に忘れない」ここにポイントがあって、なつさんが大事にしていること、なつさんにとって大事なこととは何かというと、影響が大きいとか、意味があるとか、そして、相手があって相手に影響を及ぼすものは、ことさら大事にしているなと思います。

自分の中での優先順位が低いだけかもしれない

ということはですよ、おそらく私の見立てですけれども、決まりや仕組みに沿って継続する業務が抜けてしまう、忙しいと優先順位が下がってしまうということは、忙しいから優先順位が下がってしまうのではなくて、自分の中でのその業務の優先順位が低いだけじゃないかなと思います。
影響があって、意味があって、相手があることはめちゃくちゃ大事にするなつさんなので、おそらく「まあ、大丈夫かな?影響は少ないかな。それによって困る人がいないしな。」こんな感じで、対象の業務の自分の中での優先順位が低いだけじゃないかなと思います。
これはおそらく、くせとか、思考習慣とか、パターンというやつですよね。

じゃあ、今回のケースはどうしたらいいかですけれども、大事なことは絶対に忘れない、影響が大きくて意味があって、相手があることはきっちりやり遂げるという、なつさんの強みだとか、価値観を生かして、今、つい優先順位が自分の中で下がってしまっている業務の、重要度だとか、影響を見積もりし直すというところが、第一歩なんじゃないかなと思います。
本当に影響がなければ、別に優先度は低くていいと思うんですけれども、でも、その業務の優先順位が下がってしまったり、もしくは、抜けてしまうということに課題を感じていたり、実は影響をじわじわと感じているのであれば、改めてその業務の影響はどの程度のものなのか?仲間にとっての重要度だとか、自分がそれをやる意味は何なのか?ここを自分の中で置き直すという感じですかね。
例えば、自分がそれをやらないことで、コツコツやる人への影響はどの程度あるだろうか?とか、自分がそれを欠くことで、チームに対してどんなインパクトがあるだろうか?一方で、それをやることで、自分にとっての手ごたえだとか、パフォーマンスがどのように変わっていくのか?これを見積もりし直す。
なぜならば、私は(なつさんですよ)大事なことはきっちりとできる人間だからだ。
大事なことなら、予定してやる。
そして、大事だけれども、自分一人でどうにかならない場合は、仲間にヘルプを求める。
こういったことができると思いますので、弱みだととらえずに、くせとか、思考習慣とか、パターンの一つだととらえて、それを良いパターンのほうに乗っけていけたらいいんじゃないかなと思います。

いいかがでしょうか。
こうやって考える目は、私は子どもにも結構大事だなと思っていまして、私もつい、自分に対しても、相手に対しても、「おいおい、そこ、弱いな」と思っちゃうことがありますけれども、いったん立ち止まって、「いや、待てよ。それは本当に弱みなのか、くせとか、傾向とか、習慣とか、パターンが出ているだけじゃないのかな?」そんなふうに考えようよと、私も自分に言い聞かせております。

ということで、今日は木曜日のなつさんの質問として、自分の弱みと対策について質問をいただきましたが、弱みだと感じていることは本当に弱みなのか?こんな観点でひも解いてみました。
本チャンの弱みを取り上げた放送を聴きたい方は、チャプターにリンクを貼っておきますので、『#602 弱みを弱みにしない「サポートシステム」』も参考までに聴いてみてください。

なつさん、今週もありがとうございます。
それでは、次のチャプターで「先週の一番放送と、コメントありがとうございます」のコーナーをお届けします。

先週の一番放送は、仕事がデキる人を「予測する力」に着目して考えたあの放送

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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