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#551 変化に抵抗する人にどう向き合いますか?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、時間で成果を出す仕事のやり方にさよならするためのオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

沢渡あまねさんと考えるテーマコーナー

今日は木曜日ですので、質問を取り上げさせていただいたり、Voicyを一緒に運営しているVoicyマネージャーリナちゃんの企画や質問を取り上げたりさせていただいているのですけれども、今日はなんと趣向を変えまして、タイトルをつけるとすると、『沢渡あまねさんと考えるテーマコーナー』こんな感じの企画をやってみたいなと思っております。
このチャンネルではお馴染み、作家で、企業の組織開発やDX推進なんかを手掛ける、沢渡あまねさんですよね。
沢渡さんとの対談放送もたくさんありますので、良かったらバックナンバーもお聴きいただければと思います。
ちなみに、今日はこの場にはいらっしゃいませんので、すみません、そこはご容赦ください。

変化に抵抗する人にどう向き合いますか?

そんな沢渡さんと、昨日ワイワイ話をする中で、沢渡さんがいろんな方からいただく質問の上位に、「仕事のやり方を変えたりしたいけれども、変化に抵抗する人がいて困っています。」こういう質問があるという話を聞きました。
例えば、「職場に新しいITツールを導入して、仕事のやり方を変える推進役をしていますが、変化に抵抗する人がいて困っています。何かアドバイスをください。」こんな感じですね。
皆さんは、こういうシーンありますかね?
やり方を変えたいとか、もしくは、問題解決を図っていきたいと思うけれども、チームで進めようという中で、乗り気じゃない人、関心を示してくれない人、協力的でない人、抵抗する人、こういう方がいた時に、どう向き合いますか?そういうテーマだなと思います。

今日は、昨日沢渡さんと交わしたこのテーマに対する会話をもとに、放送させていただきたいなと思ってます。
沢渡さん、企画の提供ありがとうございます。

まず沢渡さんは、いただくご相談に対してどんな観点で教養しているか?こちらを紹介したいと思います。
「この観点かな」とさくさくと三つ出してくれたのですけれども、通常”マイルドアプローチ”と呼んでいるそうです。
平和的解決のアプローチですね。
今から紹介させていただきます。

3つのマイルドアプローチ

まず一つ目の観点は、相手と対話して、相手の興味関心を引き出す
興味関心を引き出しながら、一緒にやってみようと後押しする。
こういう観点ですね。
例えば、相手が仕事の手戻りが多くて、イライラしているケースが多い。
じゃあ、そのやり方を変えると、今悩ましい手戻りがなくなるよということを説明しながら、「一緒にやってみましょう。」こういう声をかけている。
言い換えると、今相手が困っていること、仕事の中で問題に思っていることを知ることで、その解決につながるから一緒にやってみよう。
こういうアプローチをしていくのが、マイルドアプローチその一。
略すると、対話から興味を引き出す。こういう感じですかね。

二つ目のアプローチは、相手を巻き込む
沢渡さんが言っていた表現が、「”相手の懐(得意分野)に飛び込む”これ、いいですよ。」と。
どういうことですか?というと、例えば、ちょっと抵抗感を示しているAさんが、マニュアルを作成するとか、情報を整理するのが得意で、とても分かりやすいと。そしたら、「Aさんのその力をぜひ貸りたい。」と、こういう巻き込み方を、”相手の懐に飛び込む”と表現していたのですけど、めっちゃいい表現ですよね。
沢渡さんが言ってたのが、自分が輪の外にいる人ではなくて、取り組みの中にいる人になると、意外なほどに協力者になるケースもあるよと言っていて、妙に腹落ちしたのは私だけでしょうかと。

そして、三つ目のアプローチが、その先の未来の期待を示す
こんな観点でした。
人って未来がよく分からなくて、見えなくて、モヤモヤすると、不安になる。不安が恐怖に代わって、それが抵抗行動を生むという、こういうメカニズムですね。
なので、仕事のやり方が変わることに対して、変わってどうなるのか見えないとか、もっと言うと、変わることで自分の仕事がなくなってしまうのではないか?こういった不安を解消していく
じゃあ、どう解消するのか?
その先に明るい未来や期待を見せていくこと。
こういうアプローチですね。
なので、「この変化の先には、○○さんにはこういうことをお願いしたいと思っている。」先をクリアにして一緒に期待を醸成していく。
こんなアプローチでしょうか。

対話作戦、巻き込み作戦、そして未来の期待を示す作戦。
こういうのが、さらっと出てきちゃうところがすごいなと思ったのですけれども、私たちもこういった着眼点を知っておいて、カードとして持っておいて、いざその時に切れるようになりたいな、本当にそう思いますよね。

問題の方に目が向くことを自覚する

テーマについて一緒に考えようと思ったのですけれども、沢渡さんの網羅性あるアプローチに、「これはもう付け加えることないな。」そんなふうに思っているのですけれども、どうする?というソリューションとは違う観点で私も考えてみましたので、それを共有させていただきたいなと思います。

私が日常生活でめっちゃ意識して注意しているというか、自覚をしていることがあるのですけれども、人って何か問題があると、めちゃくちゃ問題の方に目が向くんですよね。
私もそういう傾向があるので、それを自覚して、ちょっとフラットに考えられるように、いつも意識しているのですけれども、どういうことかというと、例えば、長所よりも欠点に目がいっちゃうとか、ちゃんとやっている人、普通の人よりも、問題行動をとる人の方が気になってしまうとか、商品別の売上が月次で実績出てくるじゃないですか。そうすると、予算をクリアしている商品よりも、未達の商品のほうに目がいってしまう。
これ、ありませんか?
なので、チームとか組織全体でも、ちゃんと普通にやっている人よりも、何か課題があると感じる人の方に、ものすごく視線も注意も向いちゃうんですよね。
その時に改めて考えたいなと思うのは、全体をフラットに見渡して、どこにより自分の時間やエネルギーを注いでいくか、やっぱりインパクトを評価して配分を決める必要があるなと思っています。

今回のお題のケースは、たぶん抵抗しちゃう人の協力が不可欠で、もしくは、それを放置しちゃうと、全体によくない影響が出ちゃうよねと。
こういうシチュエーションであれば、抵抗する人にどう向き合っていくかが、やっぱり最重要テーマになると思うんですよね。
なので、一時点では、全体の中で7:3で、いかに抵抗をやわらげて、協力を引き出していくかということに力を割いていくというのが必要な時もあると思います。

でも、場合によっては、まず、抵抗する人を変える事に注力するよりも、賛同する人たちで「これめちゃくちゃいいじゃん」という成功体験をチームの中で作っちゃったほうが早いなというケースもあると思うんですよね。
そうすると、問題に対処する時間は、全体の中の1にして、9はまずスピーディーに成功体験をチームの中で協力者と一緒に作っていくほうに力を割いた方がいいかもしれないと。
こういうジャッジメントが必要になるケースもあると思うんですね。
問題に対処するのか、それとも問題のない方に目を向けて、違う手を打つのか?
もちろん、問題を無視するわけではなくて、あくまでリソース配分の話ですよね。もしくは、優先順位の話。
ただ、私を含めて、人って、ついつい問題の方に目を向けちゃう傾向があるので、そういう傾向を自覚していると、フラットで適切な問題対処ができるようになるんじゃないかなと、そんなふうに思いました。

あとは、沢渡さんも私も常々思うのですけれども、”一人で頑張らない”がすごく大事だと思います。
「この人をなんとかしなきゃいけないのは、私。」みたいに抱え込まない。
周りを頼らずに、一人で孤軍奮闘して疲弊しない
これがすごく大事だと思いますので、ヘルシーに頑張りながら変えていけたらいいなと思っています。

ということで、今日は沢渡あまねさんプレゼンツのテーマを放送にさせていただきました。
テーマのプレゼンツだけではなくて、放送の中身までプレゼンツしてくれるという沢渡さん、本当にありがとうございます。
それでは、お聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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