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インフルエンザの方が1万倍も怖いはずなのに…みんな一回落ち着こう[追記あり]

この記事は2020年2月29日に、当時の情報を元に書いたものです。現時点において、コロナとインフルエンザはそもそも比較すべきものではなく、個人への影響よりも社会全体への影響という観点においてコロナの方が深刻なダメージをもたらすことは明らかです。

自分の記事はふだん大したアクセスが無いのですが、この記事だけはいまだに相当なアクセスがあり、この内容をこのまま残すと、自体の悪化に拍車をかけてしまう恐れがあるため削除しようと思ったのですが、それでは「ここに書かれていることは間違いである」という情報発信が難しくなるため、あえて残すことにしました。

繰り返しますが、2月末時点で私が考えていたことは明らかな間違いであり、コロナウィルスの方が明らかに深刻な影響を及ぼします。この記事に書いた数字自体は当時の統計に基づいたものですが、「自覚症状が無い感染者が圧倒的に多い」ということがどれほど大きなダメージを及ぼすかという点が理解される前の話です。重症化したり死亡する可能性はインフルより低い、それがこの記事の主張でしたが、それこそがコロナがインフルよりも恐ろしい病気である理由でした。

流行が本格化する前にどういう考え方があったのか、これだけ短期間でいかに状況が変わってしまったのかを知ることができるよう、この記事自体は残すことにしました。あくまで、インフルの方が怖いという、2020年2月末の考え方は大きな間違いであることを念頭に置いて、どうしてそのような間違った認識を持つことができたのかを理解するという観点で読んで頂ければと思います。

重要なので繰り返します。この記事を書いた当時、重症化する可能性が低いことこそがコロナの恐ろしさであることが分かっておらず、重症化するリスクは低いんだから大丈夫という私の主張は完全に誤りです。重症化する可能性が低い故に、感染者が自覚無く出歩き、インフルよりもはるかに早いペースで感染母数が増える結果、重症化率が低くても、重症患者の数自体が爆発的に増えます。しかも、基本的には薬を飲んで家で寝ていれば数日で治るインフルと異なり、コロナが重症化した場合は入院が必須となり、高度な医療体制が必要となります。つまり、重症化するリスク自体はインフルエンザよりも低いが、「集中治療室レベルの治療が必要となる重症患者の絶対数はコロナの方が圧倒的に多い」ということが、コロナの恐ろしさであることが今は分かっています。この記事で指摘している、個人が重症化する可能性という面での比較ではコロナはその数字が低いけれど、まさにそれが医療崩壊を引き起こすということが重要です。

いたずらに恐怖を煽るつもりはなく、コロナの方が恐ろしいとはいえ、それでも落ち着いて行動すべきという点は代わりませんが、それは決して何も気にしないで楽しく生きるべきという意味ではありません。病気の恐ろしさを正しく理解した上で、落ち着いて行動すべきという意味です。



新型コロナウイルスの風評被害で「コロナビール」販売会社が2カ月で310億円の売上減

たちの悪いジョークかと思いましたが、どうやら本当みたいです。コロナウィルス関連の話は、WHOや各国政府の舵取りに色々と問題があり、必要以上に騒ぎが大きくなり過ぎていると個人的には思っていますが、それより何より、みんな過剰反応しすぎじゃないかと。ほんと、一回落ち着きましょうよ。

確かに怖い病気ではありますが、調べれば調べるほど、インフルエンザと比べて極端に恐れるほど悪性のものとは思えません。感染力の高さや致死率の面から考えても、こんなリーマンショックや東北大震災に迫るレベルの経済的損失が発生すべき類の病気じゃぜんぜん無い。ちょっとこちらの「新型コロナウィルスが他の感染症に比べてどのくらい恐ろしいのか、グラフで比較してみた」という、お医者さんの書いた記事を読んでみてください。

色々と有益な情報があるのですが、注目すべきポイントの一つとして致死率、つまり回復しない確率ですが、こちらは約0.5%です。つまり、感染者の200人に一人が亡くなるという意味です。これだけ見るとすごい高く感じると思うのですが、コロナウィルスに関しては感染しているけれど感染者としてカウントされていない人数が、インフルよりも桁違いに多いことを思い出してください。症状が軽症の場合は検査を受けられないし、そもそも自覚症状が薄いので検査を受けようともしない人が相当数いると言われています。しかも、重症な人から先に検査対象となるので、必然的に感染者全体における重症患者の比率が高くなる。つまり、致死率の母数となる感染者数が実際よりはるかに少ない上に、死ぬ可能性の高い人から先に感染者扱いになるので、見かけ上の致死率が高くなっている可能性が極めて高いのです。9.6%もの高い致死率だったSARSが流行した時ですらここまで過剰反応は無かったのに、なぜその20分の1程度、実際にはもっと低いはずのコロナウィルスでここまで騒ぎ立てる必要があるのか。

それ以上に注目すべきは、患者数と感染力です。毎年この季節に猛威を奮っているインフルエンザの国内感染者数は、2016年から2018年までの3年間で、平均で1,000万人超です。対するコロナウィルスの感染者数は今日時点で200人いるかどうか。5万分の1です。そして、感染りやすさではインフルエンザとコロナウィルスはだいたい同じくらいの強さということですから、これは極めて単純に言うと、コロナウィルスよりもインフルエンザにかかるリスクの方が5万倍高いということです。ちなみに、インフルエンザの致死率は0.1%程度と言われているので、これはコロナウィルスの5分の1程度。これってつまり、インフルエンザで死亡する確率の方がコロナウィルスより1万倍も高いということですよ。そんな危険な病気が毎年毎年流行っているのに、別にみんなそこまで気にしないでライブ行ったりイベント行ったりしてますよね?大事なことなのでもう1度書きますが、感染して死ぬ危険性がコロナウィルスの1万倍も高いインフルエンザはそこまで気にしないのに、なんでコロナウィルスの事をそこまで怖がってトイレットペーパー買い占めたりするんですかね?

コロナウィルスは人によっては重度の肺炎を引き起こすので、確かに危険な病気ですし、最大限注意すべきなのは間違いないです。治療法が確立されているインフルエンザと違って、じっくり治るのを待つしか無いというのは、かなり大変な症状ではあります。なので、可能な限り満員電車にも乗らないようにしたり、外から帰るたびにしっかり手洗いするのは大切なことだと思います。でもそれって、対インフルエンザ対策としてそもそもやっておくべき事じゃないですか。

勘違いされる方もいそうなので、念のため明記しておきますが、私はコロナウィルスを気にする必要が無いと言っているわけでは決してありません。そうではなくて、数字の面でははるかに死亡リスクが高いインフルエンザと同じく、冷静になって接し方をちゃんと知りさえすれば、今のような無駄なパニックにならないで済みますよということです。コロナウィルスはワクチンがまだ無いじゃないかと言う人もいそうですが、成人のインフルエンザ・ワクチン接種率は30%程度ですから、ワクチンの有る無しはそんなにギャーギャー騒ぐほど大きなファクターじゃない。

大変残念ながら、日本の政府はこういう状況下であまり役に立たないどころか、思い付きで学校を休めせてしまう(しかも保障などしないし、最終決定は自治体に委ねるというズルさ)など、リーダーシップの能力は驚異的に低いので、一切期待できないのが実情です。幸い大多数の日本国民はどんな非常時でも暴動を起こしたりせずに行動でき、政府の失策の尻拭いをするかのように、様々な民間企業が学習支援や子育て支援の対策を次々と打ち出しています。

ほんと、けっこう真剣に思うのですが、いっそのことみんなで政府の事は無視して、危機感を煽るだけの下らないマスメディアもシャットアウトして、優秀な民間だけで動かしていった方が、早く状況が改善する気がしてなりません。

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