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アジカンの後藤さんにお立ち寄りいただきました。そこから見えてきた「場」の持つ価値。

こんにちは!
小高パイオニアヴィレッジのコミュニティマネジャー野口です。
震災と原子力災害によりゼロリセットされた地域で、100の課題から100の事業作りに取り組んでいます。

会社について知りたい方はこちら↓

なぜ後藤さんが立ち寄ってくれたのか?

先日、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカルの後藤正文さんにお立ち寄りいただきました。
今回はD2021の取り組みの一環で、震災11年目の浜通りを歩き、土地を見て、人との対話を重ねることで現在地を知る趣旨の取り組みをされる過程にて、当館にも立ち寄っていただきました。

D2021 2021.3.13,14 - HIBIYA PARKD2021 - 2021.3.13,14 - HIBIYA PARK - D2021 - わたしたちは震災から10年という、2021年を迎えようとしています。 この10年、どのような日々を歩んできたのか、そして次の10年をどのように生きるべきなのか。 過去と向き合い、未来を志向するためのひとつの岐路に立っているのではないでしょうか。 D2021は、坂本龍一、Gotchが中心となって、震災(Disaster)から10年(Decade)という 節目にさまざまな「D」をテーマとして、2021年3月13日・14日、日比谷公園にて開催するイベントです。 D2021は、不条理に対する抵抗の声(Demonstration)であり、民主主義(Democracy)を 維持させるためのムーブメントです。ダンス(Dance)や対話(Dialogue)を通じて、 社会の分断(Division)を乗り越えることを目指しています。 D2021 - わたしたちは震災から10年という、2021年を迎えようとしています。 この10年、どの d20xx.com

ドキュメンタリー映像はこちら。(かなり重厚です)

代表の和田と何を語ったのか?

小高の酒蔵 haccoba、双葉食堂、谷地魚店、フルハウスなどを巡られて、小高パイオニアヴィレッジに辿り着きました。

紹介の過程で、後藤さんたちに伝えたことは二つ。

小高パイオニアヴィレッジという場は、「境界の曖昧な空間」である。
コワーキングスペース、宿泊施設、ガラス工房が機能として混ざり合っている。
ゼロリセットされた地域だからこそ、過去の延長線上にないことに挑戦できる。そのためには、、仕事、暮らし、学び、遊びに線をひかずに混ざり合わせることで、化学反応が生まれることを期待していた。
自分の出身である小高でいろいろな事業をやる理由は、避難生活から地域に戻りたくても生活環境を変えることができない人たちがいる中で、自分の使命と考えている。

対して、後藤さんからは、「場」の価値を感じ取っていただきました。

人のエネルギーも必要だけど、こういった「場」があることが大事。
行っていい、仕事していい、人と繋がれる、話せるのは全くの更地ではできない。
ただ、建物だけが合っても場が生まれるわけじゃない。人がいてこそ。

小高パイオニアヴィレッジという「場」があり、なおかつそこに佐藤さんたちのような「人」がいることの価値を感じ取っていただきました。

場が装置として、繋がり、創造や再生の起点に。

小高には、人が住めなくなった過去からは俄に想像し難い光景が生まれています。
酒蔵、アトリエ、カフェ、本屋、魚屋、定食屋、コワーキングスペース、広く捉えれば畑、田んぼなども場と捉えられるのではないでしょうか。

素敵な場が多く生まれ、あるいは再生しながら、そこに人の居場所や営みが生まれることで、集るようになってきています。

ときに受け皿となり、時に結び目となることで、別々のものが混ざりあい、新たな関係性や挑戦が生まれる。
その起点装置としての場をこれからも育み、そして生み出し続ける人がいれる街になっている。
そんな小高の震災後11年の現在地と読み取っていただければ幸いです。

「小高」「浜通り」という場の伸び代は無限大である

小高・浜通りはつくづくダイナミズムに溢れた地域です。

・今年に入ってから毎月2人ずつ移住やUターン者が生まれてきている
・新たに農地を再生させ、コットン栽培をスタートさせる
・秋に移住してきた若者が教育プログラムを新たに挑戦させる
・新たにみんなでリノベーションしたパン屋さんが生まれる
・海外の有名ファッションショーにも出店するような服屋さんが移転してくる

これが約7年前まで人の住めないまちだったかとは信じられるでしょうか。

後藤さんにその現場を肌で感じていただきながら対話を通じて、新たにわたしたちの価値、価値観を言語化して再認識する機会を頂きました。

小高ワーカーズベースのタグライン
パーパス:「自らの手で暮らしを確かなものにする」
ビジョン:「自立した地域社会を実現する」
ミッション:「100の課題から100の事業を創出する」

関わる人が、自らの人生にオーナーシップを持った人送るようにこの地域で、事業創出に取り組み続ける。
小さくても多様な事業が生まれることで、経済、雇用、暮らし、人の集う場を創り、どんな危機からも立ち上がれるしなやかな地域になっていく。

まだまだ道半ばではありますが、皆で着実に模索し、歩んでいこうと決意が新たになりました。

生きる上での根幹となる「食」「農」にまつわる事業を、フロンティアである小高で一緒に起こしませんか?

ここまでお読みいただきありがとうございました。
最後に、わたしたちからお誘いです。

事業創出会社として、私たちは南相馬市の起業型地域おこし協力隊の運営・伴走事業を行っています。(NextCommonsLab南相馬)

特に現在は「食」「農業」にまつわる事業作りに取り組む方を重点的に募集しています。(もちろんその他のジャンルも大歓迎です!)

そちらの制度を活用し、生きる上での根幹となる「食」「農」にまつわる事業を、フロンティアである小高で一緒に起こしませんか?というお誘いです。

全体的な制度概要・先輩起業家にどんな人がいるの?
と気になる人はこちらをご覧ください。

新たな市場・産業も生まれていく南相馬市の食・農のプレイヤーやポテンシャルをもっと知りたい方は以下のコラムをご覧ください。
どんな取り組みが地域にあるのか、課題がなんなのか?を知レます。

暮らしのことや現地のことを色々と考えたい、ぶっちゃけ不安…という
方はこちらのカジュアル面談をご活用ください。事務局がトータルサポートいたします!

エントリーを具体的に考え始めている方は、オンライン説明会を定期開催中です。こちらのページをご覧ください。

編集後記: まさかゴッチが来るなんて。

カラオケで何度リライトを熱唱しただろう。
兄が借りてきたCDを自分のipodに取り込み、聞いた中学時代。
あのゴッチ(後藤さんの通称)が来るだって!?
私は驚きと興奮が隠せませんでした。
実際来てパイオニアヴィレッジ内を回っているのをみてなんだか現実味がややありませんでした。
なお、もっと熱烈なファンの地域の友人が誰かから聞きつけ、きちんと初回限定版のCDにサインをもらっていました(笑)

場が先か、人が先か。
鶏卵問題なんてことも言われれますが、我々は最初に「場」があることで人が集る場所を作るところから始まりました。
場があるからこそ、それによりコトを起こす人が集い、人を結ぶ。
その中の一人が後藤さんだった。ということですね。

これからも多くの人に開かれた場であると同時に、よりこの地域での挑戦者を後押しできるようパワーアップしていこうと奮い立つひと時でした。


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