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願いはなんだ


いつからか盾となるのを諦めたことに気がつき眺める背中

何が武器になるのかなんて分からない 握り拳を開いてみよう

矛と盾どちらがいいか選べたら盾にしようか武器になるから

力ある言葉が出ないのは何故か振り返りみる掌を見る

萎縮してしまうのですよりきもなく立ててもいないと言われたようで

分かってる攻撃されてるわけじゃないだけれど思う居なくなろうと

あと5ミリ視線を上げてほしくってそしたら映るアタシのことも

ごめんねと瞳を伏せたその先に広がる世界をボクは知ってる

脱毛も立派に鎧のひとつだと道ゆく乙女の指にマニキュア

ふかふかのタオルで守る日常をなにくれとはなく踏みしめてゆく




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子らが小さな時、"守ってやらねば"なんて風に思ったろうかと、先日ふと考えてしまったのが始まり。

守るとか育てるとか、そういうことを考える前に、ただただ目の前のことだけで時間が過ぎて行った。その時々に悩みは沢山あったはずだけど、とにかく!とにかく!…と、なんて言えばいいのかな。とにかく生きてただけ。

そんな感じなもんで、現在進行形で上手に切り抜けてる人たちを見ると凄いなぁってしみじみ眺めてしまう。


守ってやれるだけの強固な盾は持てなかったから、せめて自衛できる人間になってくれてるといいな。


自衛しかないよね。自分の身は自分で守る。

で、守るってなんだ?
どうすんだ?

自分を守るために、誰かを何かを貶めるのは結局自身を貶めることになってる。わかってんだけど、その先に待ってるのは自己嫌悪だけだってことも、そこに正当防衛なんて存在しないってことも。持っていても仕方のないプライドみたいなものは捨てたい。
プライドだけは高いですよねぇと笑いながら言われたことがあるしな。気をつけねばね。


分からないことは、分かるようになりたい。でも、話が通じない、話しても話しても分かってもらえない時もあるし、幾ら聞いても分からない時もある。分かる必要はあるのか?分かってもらう必要はあるのか?この人に…そもそも。頑張って草臥れて分かってもらってからの先があるのか?これからもずっと分かるために頑張り続けないとダメなんじゃない?とも思う。

分かってもらうってのも、なんかおかしいよね。
分かり合うだよな、ここは。

相入れないことと批判することは違うし、納得できなくても分かるよって言えることはある。

・・・そうじゃない人とは、もう分かり合えなくてよくない?他の道を探してもよくない?今以上に距離を縮めてもその先には何もない気がする。これを言っちゃあお終いだけど、ケースバイケースだよなぁ。



長いものには一度巻かれてみたら?

好きだった教師からのセリフ。
拒絶してるだけだと誰も話を聞いてはくれない。だから一度巻かれてみて、中からの景色も見て、拒絶や反論はそれからでも遅くないし、その方が言葉に力が出る、聞く耳を持つ人も増えるからと言われた。とりあえず一度飛び込んでみな と。

一度巻かれたら…出て来れないじゃんって当時は思ってたなぁ。


「へぇ」なんて曖昧な返事でやり過ごしていると、知らぬ間に共通の敵にされてたりする。いちいち意思表示しなきゃダメっすか?全く興味のないモノに対してまで。

世渡り下手だと、あちらこちらで認定され続けたまま今に至るので、もうどうしようもない。


弱そうに見えるモノが弱いとは限らないし、そう見えることを武器に周りを巻き込んで殴りかかってくるヤツはいる。



弱さや辛さを自ら訴えなくて済むようになるのが一番なんだけど。


戸惑ってる、困ってる、そういう対象を暖かく見守る目は持っていたい。できれば、差し出す手も持っていたい。


ただ、手は「差し出せ!」と言われるものではないはず。でも、待っているだけじゃ…という現実もある。セーフティネットなんて、そうそうあちこちに張られていない。ある程度の意思表示はいるだろうけど、その加減も難しい。

私は「他人様に迷惑をかけるな」と育てられた。今は「迷惑をかけていいんだよ」と言うらしい。一瞬、優しくて和やかに聞こえるけど、裏を返せば、声を出さなきゃ、存在をアピールしなきゃ気づかれないってことなのかも…

何でもひとりで背負わなくていいってこと、いろんなことをいろんな人と少しずつシェアしよう。その方が荷物も軽くなるから…迷惑をかけていいというより、「助けを求めて良いんだよ」だね。

誤解なく語弊なく文字を連ねるのは難しい。だからだんだん何も言えなく、書けなくなる。特定の誰か、何かを否定したり批判したいわけじゃあないんだけどな。






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