美容皮膚科の院長のノリで脱毛したら、中学の修学旅行思い出した
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前回、「脱毛やっちゃいなよ」という院長のジャニーさんみたいな一言により、脱毛をすることになった私。
最初に通されたのは、個室。
「まずカウンセリングしますね〜」という言葉とともに、一回消えてく女性。
コンコン。
入ってきたのは、ファイルを持ったおねーさん。
毎回、このクリニックに来るたびに、案内してくれるおねーさんのもちもちな肌にうっとりする。もうクリスマスは終わったけれど、博多駅のイルミネーションは姿を消したけれど、ここの女性たちはクリスマスを蘇らせてくれる。
外見だけではない、内面から溢れる生命力のようなものといったところだろうか。
美に力を入れるということは、気持ちまでも変えて自分を前向きにする力があるのだろうな。
ファイルを見せながら説明してくれる女性の手の白さを見ていたら、説明を聞きのがしてしまいそうだ。
「成長期と退行期ってなんですか?」
聞こえた耳馴染みのない言葉を拾いながら、なるべく女性の手から目はそらし、質問をする。
「毛たちは、成長期、退行期の周期を循環しているんです」
毛が生える周期にはどうやら名前がついているらしい。
綺麗な女性の肌を見ながら、ここのおねーさんは脱毛を何回やっているのだろうか。
と気になったけれど、口を塞いでおく。
なんとか、右耳から左耳に抜けていきそうな声をえいっと押し止めながら、
言葉を一つ甲子園球児のように拾いとっている。耳掃除するときみたいに、もうそれはごっそり。
数分後のカウンセリングが終わると、おねーさんに奥の部屋に通される。
こちらに寝てくださいね〜と案内された私は、タオルを上半身に巻き、ベッドの上で仰向けになる。
白い天井、蛍光灯。
横でけたたましく鳴っているゴオオオオオオオオオという機械音。
機械の方を向くと、今から私の体毛を捕らえようとしている先ほどのおねーさん……!
そしてね、目を疑いました。
彼女の目についているのは真っ黒なゴーグルに……!
中学の修学旅行でユニバに行った時に、渡されたあのゴーグル!
あれ装着したら、私に向かって、スパイダーマンが迫ってくる気になるやつじゃん!
それか流行りのVR?
私の体毛は、もしかして仮想空間だけで抜ける?
不安をかき消すように、脱毛器のけたたましい騒音は鳴り止まないでいる。
ミッションインポッシブル。
「今日は脇だけですねー」
仮想空間を漂っているかもしれないそのおねーさんは、そう言いながらも脱毛器を持って、私の体毛に迫りくる。
大丈夫。
大丈夫。
「これは現実」と言い聞かせて、私は両目に被せられたタオルの繊維のもやもやとした幻想を眺めている。
いっそのこと、スパイダーマン出てきてくれないかな。
私の毛と引き換えにスパイダーマン飼い慣らしたい。
脇に冷たく当たる脱毛器。
漂う焦げ臭い匂い、冷たい風、けたたましい轟音。
パチ、パチ、光が点滅を繰り返しながら、毛を薄くしていく。
こちら毛が燃えている模様。
オプションが過ぎるだろ……!
中学の時に修学旅行実行委員長のくせに、ユニバが楽しすぎて、満面の笑みで集合場所に行ったら、約束の時間すぎてて怒鳴られた。
ユニバのスパイダーマン、あんた結構おもろかったよ。
完全に映像のアトラクションだったから、天井見た途端まっさらなコンクリート見えて、わ、現実ってちょっと思ったけど。
その後、
あんた、実行委員長やろが!
って先生がものすごい形相で怒ってきたけど。
いや、どこまでアトラクション??
って思ったけど!!
今、6年ぶりの脱毛スパイダーマンに歓喜しているよ。
「痛くないですか?」
痛みすらアトラクションの一環だろ!
おもしれえよ、脱毛!
漂う焦げ臭い匂い、冷たい風、けたたましい轟音。
脱毛ってこんな楽しいアトラクションだったのか
数十分の脱毛が終わった頃、すっきりした顔で施術室を出ていく私でした。
「どうだった〜?」
「めちゃめちゃ面白かったです」
とだけクリニック中に言い放ち、院内を謎空間にして、外に出てきたおだでした。
皆さんも、脱毛する機会あればぜひあやべクリニックに行ってみてください。ちょっとの痛みも、なんかのアトラクションかと思えば楽しいですよ。
そして何が言いたいかって、
「あ、また毛が伸びてきたな。剃らなきゃ」
の時間が減る楽さは、想像以上に心を軽くしてくれるので、医療脱毛はおすすめです。
記事制作ご協力:あやべクリニック
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