見出し画像

着任(赴任)してからすること 1 諸帳簿・提出書類

 こんにちは、小谷ちいです!

 新しい先生になる皆さんへ。4月からの先生生活は、どんな仕事が待っているのか、何をすべきか、どんなことを話すべきかなど、不安がつきものですね。

 そこで、着任後の業務について、シリーズ化して詳しく説明します。
まずは、諸帳簿と提出書類についての説明から始めましょう。

指導要録・名簿

 児童の記録の元となる指導要録と、それに関連する名簿は非常に重要です。
 小学校での勤務では、ほぼ学級担任を任されることが一般的です。
 赴任してすぐに確認すべきなのは、「今年度の学級名簿に間違いがないか」です。
 名前の順序が誤っているまま始業式を迎えてしまうと、児童から「先生、名前が違うよ」と指摘されてしまうかもしれません(Mさんも実際に別のクラスで経験しました)。

 そのため、毎年、最初に慎重に確認することが重要です。
 数年後になっても間違い(漢字の旧字体、50音順の並び順など)が見つかることもあります。

 確認すべきポイントはいくつかあります。
 まず、学校のルールに則った出席順かどうか(基本的には50音順ですが、男女混合や男女別、誕生日順の場合もあります)。
 ふりがなの確認や、濁点の有無による出席順の確認も忘れずに行ってください(たかた と たかだ など)。
 また、固有漢字の場合は、要録と一致しているか、パソコンなどで正確に出力できるかも確認してください(辺だけでも35種類もあります!)。

 複数の学級がある場合はその学年で、単学級の場合は教務や教頭と一緒に確認することをお勧めします。

 確認が終わったら、名簿を印刷し、指導要録をクラスごとに分け、黒い表紙で挟み込んでください。
 担任印や名簿の押印、番号の決定については、学校ごとに4月1日に行う場合や、始業式が終わってから行う場合など様々です。学校のルールに従いましょう。
 経験上、後者(始業式後に押印)が良いかもしれません。
 理由としては、始業式前に児童が引っ越す可能性があるためです。
 始業式までに転出や転入がごくまれにあります。
 そのようなケースに備えて、始業式まで指導要録に印を押さない方が良いと考えます。
  名簿の確認が終われば、児童生徒の名前や性別を覚え、健康調査票や席次の決定を進めることができるようになります。

事務書類

 4月1日には事務職員や管理職からたくさんの指示があり、記入して提出する書類があります。
 これらの書類はすべてもらったその時に記入するよう心がけましょう。
 もし4月1日よりも前に学校へ行け、事務職員と話す機会があれば、必要な書類について聞いておくと良いでしょう。
 3月中に用意できるものは、準備しておくとかなり楽になります。
 4月1日に聞いて、それ以後に準備をするのは、学級の準備や会議が入り、役所も年度初めということでかなり混雑します!
 必要な書類は様々ですが、
 まずは「教員免許状」を持参し、学校に保管しておきましょう。

 自動車通勤の場合は、公務使用許可をとるために「自賠責保険の用紙」「任意保険の用紙」「家から学校までの距離」「運転免許証」などが必要です。

 アパートに住む場合(家主が自分)は、「住居届」「住民票」「賃貸借契約書」「支払額の確認できる書類」などが必要になります。

 これらは一例であり、必ず事務職員に確認しましょう!そして、できるだけその日に提出するよう心がけましょう。

教材選定

 次に、学年で使用する教材の選定です。
 複数学級の場合は主任の主導で、1年目はお任せしましょう。
 単学級の場合は、昨年度の教材を元に自分で選定することになります。
 大変なので、初任者の先生は、「初任者研修」の「教材選定」に充ててもらい、拠点校指導員の先生や教務と一緒に決めましょう。
 直採講師の先生の場合は、必ず学年部の先生や昨年その学年を受け持った先生、教務、教頭に協力を仰いで一緒に決めましょう。
 特に教務、教頭と一緒に決めると、後の「教材選定委員会」で話が通しやすいため、ベターです!

個別の教育支援計画・指導計画など

 最後に、「個別の支援が必要な児童についての書類」です。
 これは前任の先生から引き継がれます。
 多くの資料が挟んでありますが、始業式までに「一通り読む」ことをお勧めします。
 児童の顔も様子も見てない段階で読むことは、先入観を植え付けてしまうことにもなります。
 しかし、始業式前・始業式後に保護者から「懇談をしたい」と言われ、「前の担任さんから聞いていますか?」と言われたときに答えられないと、それだけで保護者にとっては「不安」「不信」に繋がるかもしれません。
 今年度の書類については、「児童の様子をよく観察した上で作成」するので、4月末までに作成したいものです。
 この動きを行うだけでも保護者に良い印象をもってもらうことができます!

 また、「書類はないが、支援が必要な児童」もいます。
 前任の先生や管理職から始業式前によく聞いておきましょう。
 なぜなら、特に支援が必要な児童生徒にとっては、始業式の日から褒めたり認めたりすることは重要です。「この先生と頑張ろう!」「今年はやるぞ!」などという気持ちをもつことができるからです!

 今回は諸帳簿や提出書類についてまとめました。

 必要なことやその他の細かな内容について質問があれば、noteのコメントやメッセージでお気軽にどうぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?