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Among Usやってみた

オンライン集合して話題のゲームAmoung Usやってみた話。アラフォーともなると新しい事を始めるのも億劫になりがちなところ、身の周りの人は感度が高くて、「話題のゲームやろうぜ!」というお誘いをいただいた。おかげさまで「GW何やった?」に対して、どこも行ってないけれど「Amoung Usやった」と言える。

人狼ゲームの舞台を宇宙にぶっ飛ばしたリアルタイムアクションゲーム

一言で表現すると↑そんな感じのゲーム。すなわち、クルーの中に潜むインポスター(なりすまし野郎)に殺されないよう気を付けながらマップを歩き回って、クルー全員がすべてのタスクを完了すれば勝ち。逆にインポスターになると、クルーのタスク遂行を邪魔しながら誰にも見られないように暗殺して、クルーの人数 ≤ インポスターの人数まで減らせば勝ち。どちらになるかはゲーム開始時に割り当てられる。

興味ある方は、こちらの記事に貼られている動画などイメージ掴みやすい。

人狼ゲームから発展している点として、ターン制ではなくリアルタイムで進んでいくところが新しい。ファイナルファンタジーで言うとⅢ→Ⅳへの進化くらいインパクトがあり(古い)、1ゲーム5~10分とスピーディーに進むのが良い。もし序盤で殺されても幽霊としてタスク参加したり邪魔したりと、飽きさせない工夫がなされている。あと、インポスターの人数や、キル後のクールタイムなど、良い勝負になるようにゲームバランスがチューニングできるのもよい。

環境の構築からプレイまで

無料スマホアプリはあるものの、PC版は有料だった。私は落ち着いてPCでやりたいけれど無料で遊びたいので、PC上でAndroidをエミュレートするNox Playerをインストールして環境をつくった。

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PC上に起動したAndroid上から、GooglePlayで「Among Us」をインストールする。そこそこのITリテラシーを自負しているけれど、環境構築に20分くらいかかった。

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みんなで待機室に集まって、揃ったらこんな感じのゲームをはじめる。

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現場や遺体が目撃されると緊急会議に召集される。ゲームが時間管理とチャットツールを提供しているものの、LINEやSkypeなどの別ツールで会話した方が手っ取り早い。プレイ中はミュートで、緊急会議中はミュート解除している。「どこで死体を見た」「現場の近くで誰とすれ違った」「誰と一緒にいたからシロ」などアリバイを主張したり無実の罪をなすりつけたりして、魔女裁判みたく投票して怪しい人を追放してゆく。

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チームの結束力を高めるのに役立ちそう

グループチャットで日程調整して「行けたら行くわ」方式で集まって、2時間くらいと決めてゲームをする。今この瞬間も、クルーとして殺されて暇を持て余して執筆している。

みんな素人な状態から始めて、「そんな騙しテクニックもあるのか」と学んでいって、一緒に上達してゆくのが良かった。マップや操作の慣れもあるけれど、核となるのはアナログな話術である。みんなが上達すると話し合いが混沌としてきて、けっこう人間不信になる。あくまでスポーツやディベートみたいなルールの上で騙しあっているので、試合が終わったらノーサイドになり全体の結束が高まった気がする。

プライベートの話に立ち入らずとも、身近にいる人の本性が垣間見れらるのは面白い。興味を持って新入社員も入ってくれていたのも良かった。リモートのご時世、けっこう意識的にやらないと配属された新入社員と話すことなく一か月が過ぎることもあるし、機会を設けても「休みの日は何をしているんですか?」というぎこちない会話からはじまる。Amoung Usだと「先輩が殺りましたよね?」から始まり、プライベートに立ち入らずとも本性むきだしの勝負になるのが面白い。

格闘技で身を守るようなもの

親の立場として、ふと「子供たちがAmoung Usにハマって凄腕になったら怖いなぁ」と思う。クラスの誰かの持ち物を別の人の机の中に隠して、騒ぎになったところで真犯人が「○○さんの持ち物が△△さんの机に入ってます!」と第一発見者を装って罪を着せるようなことを想像しただけで怖い。

そう思うと危険なゲームなので積極的には勧めないけれど、だからと言って子供から遠ざけるのも違うよなぁ...とは思う。「教育上よくないからゲームさせない」に対して「そう言う大人の方が現実とゲームの区別付いていないよね?」と思いながら私は育ってきた。将棋やってる人が現実世界で大将の首をはねたい訳じゃないのと同じく、Amoung Usやる人も現実世界で無実の罪を着せたい訳ではない。

違う例ながら格闘技をさせるようなものかと思う。ルールで縛られた範囲内で鍛錬するのは良いけれど、外でふるってはならないという教えが同時になされる。功利的に見れば、精神を鍛えることや、脅威から身を守ることにも役立つ。騙し合いとは無縁の環境で子供を育てたところで、どのみち世の中に出れば言葉巧みに人を騙す人のカモにされる。詐欺師の思考に身を置いて、誰がどんな情報を持っているか俯瞰して捉えることや、複数の証言から矛盾を導くことを通して、護身術になればいいなと思う。

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