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お小遣いを複利で運用してみて

我が家のお小遣い制度の紹介と、半年程度運用してみて見えてきた課題など。

我が家のお小遣い制度

我が家では、子供のお小遣いを以下の制度で運用している。

・開始時点でお小遣い帳に100,000円を記入する
・毎月1日、お小遣い帳の残高の1%を増やす
・100,000円を超えた分は引き出して使うことができる
・将来のお給料を増やす用途であればお小遣いとは別にその都度支給

平たく言えば1,000円/月を支給するのと同じ。使い切ればいつまで経っても支給額は1,000円/月のままだけど、月利1%の複利計算で貯め続ければ10年後には支給額は毎月3,299円/月まで増える。

小学校の低学年で1,000円/月は多い気がするし、高校生になって3,000円/月では少ない気がするので、もっとチューニングの余地はあるだろう。

なぜお小遣いを貯めなきゃいけない?

少なくとも私自身は「お小遣いを貯めろ」と言われたとしたら腑に落ちない子供だった。実際は言われなかった。

ファイナンスの観点では、10年後に使える1万円の価値は「割引現在価値」にして1万円を下回る。だから、借金すると利子を付けて返さねばならないし、大した利子も付かないとすれば寝かせば寝かせるだけ損をする。年くうごと満足を得るための金額が上がるので、若いうちに安く幸せな思いするのは悪くない。

もちろん今になっては、物価など別の要因もある事が分かる。何より子供の成長に伴って価値観が変わり「なんであの時にあんな使い方をしたんだろう」という後悔をするかもしれない。それは大人になっても同じで、予定されていない出費があれば「無駄遣いせず貯めておけばよかった」と思うだろう。

後悔も含めて学びなので、転んでも痛くない範疇で転ぶ訓練が出来ればよい。お金を使わずに貯める意味が環境に仕込まれていれば、「お金を貯めろ」と言われるよりも自ら気付いて身につくという狙いもある。

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節のタイトルに挙げた素朴な疑問の答えとして、①もしもの時に行動が制限されないように備えとして蓄えておく。②お金を持つことでお金が増えるので蓄えておく。となる。

やっぱり小銭の方が感覚が身に付く?

半年ほど運用してみて、いくつかの問題点は見えてきた。やっぱり実物の小銭の方が銭勘定の感覚は身に付くこと。今ちょうど2桁3桁の計算を学び始めて文章題で見るため、特にそう思うのかもしれない。

お小遣い帳の値さえメンテしていれば、買い物に付き添った時に親が現金を出しても意味は同じである。それでも、手元の硬貨を渡すフィジカルな体験で養われる感覚はあるだろう。

キャッシュレス時代に子供の金銭感覚をどう養うかはそこそこ普遍的な課題に思える。ひとまず貯めれば増える制度を試したいので、我が家では現金を渡しておいて月初めに残高確認して計算する運用にした。

極端に使い切ったり使わなかったり

概要は説明したものの、小学生が複利の感覚を掴むのは難しいもので、最初の何ヶ月は無駄遣いで毎月千円を使い果たした。

失敗させて自分で気付くまで待つつもりだったのが、このまま1000円/月のまま高校生を迎えて不平を言うのが目に見えてきて、「貯めておかないと将来のお小遣いが減るよ」と言ってしまった。

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すると、反対に振り切ってお小遣いには手をつけなくなった。かわりに、「これは将来の収入を増やす出費だ」方向でアプローチしてくるようになった。参考書が自己投資というのはまだ解るッ!だが、クラスメイトと交換する折り紙は投資なのか?

それから、パパとデートして(あげて)いる時の買い物は自分でのお小遣いじゃなくて、パパのお小遣いから出して欲しいと交渉されている。なんだこの小悪魔。

To Be Continued...

途中経過はこんな感じというところで、何か特筆すべきことが出てきたら書く。

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