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ブレーキ引き摺り修理

 物を作るという事はやはり難しい。それはまず具現化するための技術的な側面がある。どうやってそれを形にするか?という極々シンプルな課題だが、それさえクリアすれば事が足る創作物といえば観賞用のアート的な物だろう。そしてそこからさらに難しくなるのが使用用途が決まっている物作りだ。これは形だけでなく素材、強度、動き、使いやすさなど様々な条件を考慮して作らなければならず、一つでも条件を満たしていない項目があると、その物はただのゴミになる可能性が高い。だから難しい。

 私は所謂バイク屋を経営しているメカニックだ。そしてそれと同時にオーダーメイドの部品やオリジナルの部品(ワンオフパーツ)の製作をし、時にはバイクまるごと一台をカスタマイズする所謂カスタムショップの側面を持ち合わせている。なので部品を製作することは多く、それが正しく機能しロングライフに使える物を作るのは非常に難しい。なぜならメイカーの様に耐久試験、破壊試験などの各試験をやるのが困難だからだ。

 なのでやはりメイカーが作る物をよく観察し理解しそこからフィードバックさせた物作りを心がけているが、それに傾倒しすぎるとアート性が失われていく。バイクカスタムの世界は意匠も大いに重要なファクターであるので余計に難しくなるのである。

 今回依頼された作業はリアブレーキの修理。

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