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【セルフライナーノーツ】拝啓、

音源制作の詰め作業を繰り返してると、
だんだん自分の耳が信じられなくなってくる、というあるある。
耳は適度に休みを入れましょうマジで。

だがしかし、どうやら上手くまとまったようです。
よかったー。早くみんなに聴いてもらいたい。

それでは書いていきます。
万貴音の2ndフルアルバム「Smile Co.」の8曲目になる、
「拝啓、」。

サブスク登録してない方はこちらからサンプルを、
登録してる方は是非しっかり聴いていただけると嬉しいです。
CD買って聴いて下さってる方も、ありがとうございます。
物理的に触れられる尊さ、今すごく感じますよね。


・RCCテレビ「Eタウンスポーツ」ED曲。

初出は2018年6月、主催ライブ用の書き下ろしでした。
2018年2月に実家を出て一人暮らしをはじめて、
そこから初の万貴音主催、というタイミング。

実家を出た紆余曲折はアメブロで長期連載してたんで、
長いけど、良かったら読んでください。
noteでも別の視点でその頃の話書く可能性、あるかなあ。

それはさておき、この主催ライブをきっかけに、
この曲がRCCの方の耳に留りまして、
RCCテレビ「Eタウンスポーツ」の7月度ED曲に抜擢。
めちゃくちゃ嬉しかったなあ。

だったんですが、「平成30年7月豪雨」が発生。
万貴音としては、2度目となる「カープ国歌斉唱」
を達成した直後の出来事でした。
大変な、そして悲惨な被害のあった豪雨災害で、
自分の無力さをこれでもかと味わいました。

テレビ番組は当然、臨時で情報番組を再編成。
「拝啓、」の7月度ED曲は実現が叶いませんでした。
これはもう、仕方ない。

しかし、RCC制作班の愛を存分に受けて、
2018年8〜9月度のED曲に再採用していただきました。
メディアの偏向報道が悪目立ちすることが多いですが、
メディアも「人」です。そこには愛があるんです。


・広島の「スポーツ」はすごいぞ。

・広島東洋カープ(プロ野球)、
・サンフレッチェ広島(プロサッカー)、
・広島ドラゴンフライズ(プロバスケットボール)、
のプロスポーツを始めとして、広島はスポーツが熱い。

個人的な関わりとしては、
・カープ(国歌斉唱2回、うちの実兄も2回、選手個人曲アレンジ)
・サンフレッチェ(公式ソングアレンジ)
・ドラゴンフライズ(国歌斉唱、公式ソングアレンジ)
です。改めてすごいな。
いっそ広島のスポーツ関連全部俺にやらせてほしい。

この記事では有名どころを列挙しましたが、
その他ものすごくたくさんスポーツチームがあります。
スポーツ、直に触れれば触れるほど熱くなれるので、
ぜひ一度、試合観戦に行ってみてください。すごいよ。


・音の特徴。

QUEENの「We Will Rock You」よろしく、折り目正しく
「ドンドンパン!」のリズムが終始ループする曲。
(QUEENよりは随分牧歌的だけど。笑)

楽器編成はストリングス入りの実にアコースティックな編成。
どの楽器も「特別に何もしない」が特徴。
ループ音楽の面白い所です。何を乗せるかで変わる。

日本のポップスの「1コーラス」はほとんど、
Aメロ→Bメロ→サビ、という流れ。
Cメロまで発展することもあれど、
多くは3つのメロディパターンで構成されています。
(これ、別記事で書こうかな)

「拝啓、」はAメロ→Aメロ→サビ、
という構成です。童謡とかでよく見かける構成。

1コーラス目は男性ボーカルの自分がメイン、
2コーラス目は女性ボーカルの相方がメイン。
1コーラス目のヒラ歌は短いコード進行をループさせつつ、
2コーラス目のヒラ歌はメロディもコード進行も発展系へ。

一枚の絵の、どこに線を引くか、
どこに色を塗るのか、その色は何か。
この曲は、「少ない色で虹を見せられるか」、
だったのかもしれないな、と思います。

細かく書くとこんな感じになるんですけど、
作ってる時はあまり深く考えてなかったり。
最近の制作の中ではかなりスッとまとまった部類です。


・直筆のお手紙、の価値。

拝啓、/万貴音

「拝啓、」から始まる歌詞、ということは、
これが「お手紙」だということを伝えています。
一斉送信のメールでは、おそらくこの書き始めはないかな。
「改めて、あなたに伝えますよ」というサインがこのタイトル。

思ったことをそのまま伝えられること、
それは素晴らしいことだと思うんです。
けれど、それが苦手な人もいて、俺もその中の一人かも。
感情が裏返しになったり、皮肉交じりになったり。
好きな子をついいじってしまう、小学生男子のように。笑

この曲の言葉、煮詰めていくとたった一言で終わるんです。
それ以外はずっと迂回しているんですね。

自分の人生で、「君がいて、ほんとに良かった。」
伝えたいのは、ただそれだけです。

「結論はよ」、「今北産業(例え古っ!)」、
なんて呟いてしまう時代には沿わないかもしれないけど。
自分はこういう人間だし、同じ感覚の人は多いんじゃないか。
「ずっと思ったけど、改めて言うね」で絞り出した言葉が、
これなんです。

ライブでも「ありがとうございます」って言うじゃん。
聞き慣れた言葉かもしれないけど、
おそらくあなたが思っている以上に、それ思ってますよ。
ほんとうに、あなたの前で歌えることが、嬉しいんです。


・影響を受けた人。

万貴音「FOR THE MAGICAL MOMENT」の流れとか、
先述のQUEEN「We Will Rock You」と思いましたか?

でもほんとはこれ。中村一義さんの「ジュビリー」。
中学〜高校時代にめちゃくちゃ影響受けたアーティストさんです。

このリズムパターン、ほんとたくさんあるもんなあ。
イメージされるのは「開放感」じゃなく、「解放」。
外を巻き込み、内側を解き放つ魔法のビートじゃないか、
と思っていたりします。

あと、結果似ちゃったよなあ、という楽曲は、
藤江潤士さん(瑠璃)の「きみのとなりで」。

26:26あたりから「ジロジロ」観てください。
ね、同じリズム。つーかこの曲すげーいいんです。


アルバム「Smile Co.」の8曲目「拝啓、」の
セルフライナーノーツでした。
派手じゃないものの、最近の万貴音の看板曲です。
これからも血の通った歌を、お届けしていきます。


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