兼業農家が最強である

今、兼業農家を増やそうとしています。

ちょっと考えると、企業的農家や大規模専業農家の方が生産性が高いように思いますが、実は農業は規模と生産性の関連が多産業よりも少ない。

収益逓減の法則の言うのがあって、19世紀から今まで農業は規模を拡大すると生産性が落ちると言う説もあります。

実は、IT化で生産性が上がるのは、企業農家でなく、技術や経営が未熟な兼業農家のなのです。

でも兼業農家の優位性はそんなところにあるわけではありません。

経営弾力生が高い点にあります。つまり価格変動や天候等による生産変動による収益低下に対する継続性が高い。

農業は売り上げの計画性が立て難い。更に言うと、生産まで時間がかかるので、生産を止める事ができない。そうなると変動費が固定費化してしまう。

だから、雇用の多いところほどリスクが高くなります。家族経営であれば、収益が落ちた時に給与を減らす事もできますが、雇用していると労務費を減らす事ができない。企業経営にして正社員を増やすと解雇もできない。

今回のコロナ危機での需要の急減は、大規模農家ほど危機的な状況になっています。

でも、家族経営であっても生活費は必要ですよね。所得ゼロというわけにはいかない。生活費まで借金すると経営が破綻する場合もあります。

そこが、兼業農家なら収益ゼロでもとりあえず平気です。一年か二年我慢したら相場が戻りまた儲かるようになる。

強い農業の順番は、兼業農家>家族農家>大規模農家>企業経営という順序になります。

これほんと。

農業は継続する事が一番大事です。継続できないと農地は荒れて使えなくなります。

遊休農地は、小さく耕作しにくいところから発生します。大型機械や大型施設で生産する大規模農家や企業経営では借りることができません。

でも、早朝や土日土日でしか農作業できない兼業農家には小さな農地の方が適しています。

という事で、日本農業に必要なのは、企業ではなく、兼業農家なのです。

兼業農家は、農協の平日の栽培研修会に出る時間もない。土日講習か、ネット勉強会が必要になります。

ちょっとGoogle検索していたら、トラストの語源の信頼はまぁわかるけど、エクイティの語源は無私無欲なのに驚く。

でも意味深。

頭の中だけで模索中なんですが、遊休農地、遊休設備、後継者不足、事業承継の問題、農業だけでなく地方経済には、地方の事業資産を次世代に引き継いでいくうまい方法が少ない。

それは、利幅がどんどん減って行く中で、活用方法が膠着化しているからです。

例えば都市不動なら利幅がまだ大きいのでいろいろな活用方法という需要がイメージしやすい。

地方が発展しないのは、結局土地や資金を俺のものだと拘って抱えてしまい、使えなくしている事に原因がある。

これは、金や不動産だけでなく、技術とか人脈もそうだ。

デット(debt)からエクイティとは、死蔵から無私無欲へ切り替えると言う事になる。

debtはdeadでは無いけどね。日本では似たとこがある。

日本には、地方金融資産は、450兆円もある。これを無駄使いしないようにと定期預金にしておくと、海外で無駄使いされて結局金利は、ゼロに近い。

かと言って自分勝手に変なところに投資をするとマイナスになる。

地方や農業に投資の受け皿を作るべきだ。補助金もらうより大事な事だ。

無私無欲が結局地方を豊かにするかもしれない。

今日はそれなんのこっちゃって話でスミマセン。

え!いつもなんのこっちゃ?

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