見出し画像

赤い公園ラストライブ

タイトル直球。赤い公園のラストライブに行った。私がファンクラブに入っているバンドは2つしかなかったのに、そのうちの1つが解散してしまうということで、一生分の泣き笑いを使い果たし、マスクの中をびちょびちょにし、肌をパリパリにしてきた。ライブの最中に思ったことを勢いのままに垂れ流す。

1曲目ランドリーなの、ちょっとだけ意外だった。あとこれ高音と変なリズムの取り方でめちゃくちゃ歌いにくいだろうに、理子ちゃんありえんスピードで歌が上手くなっていっててこれもちゃんと自分の曲にしていたので、まずここで泣いた。

5曲目の紺に花、だめ、泣いた。情緒が不安定な時に明るいメロディーを聞かせないでくれ。

6曲目のCanvasは泣いた。純情ランドセルの発売記念かなにかのインタビューのとき、米咲さんが「情景が見えるような曲にしたかった」的なコメントをしていたのだけど、ほんとに見えるよ、と思って。

1回目のMCは笑いながら少し泣いた。ひかりさん(ベース)がとても天然で、うたこす(ドラム)も割と天然で、2人で喋ってると内容がとっ散らかるのだけど、それに理子ちゃんが「尺つかいすぎ!次いきますよ、おねーさまがた!」と突っ込んでいたから。今までは米咲さんが突っ込みで理子ちゃんはそれを見てにこにこしてたんだけど、より馴染めたんだな〜と思って。親戚のババアみたいな目線で気持ち悪い。

前ボーカルのちーちゃんとのときの曲だけど、理子ちゃんロングトーン綺麗なので、9曲目のショートホープはとてもハマり曲だった。

12曲目の交信、名曲ということを再確認して泣いた。ラスサビ前あたりの「トトトツーツーツートトト」のところ、いつもライブで観客が人差し指立ててるんだけど、宗教っぽくて好きな光景だった。もう見られないんだなぁ。

13曲目のpray、1番だけピアノとボーカルの構成なのがより曲の雰囲気に合ってた。私はこの曲を聞きながら、歌詞を聞きながら、ずっと米咲さんのことを考えていた。当然だだ泣き。

2回目のMCで、改めて理子ちゃんから「赤い公園が解散する」という宣言がされた。心の準備ができているからね、そんなにダメージ喰らわないよねと思っていたがそうは問屋が卸さない。解散ライブと知って来ているのに、もしかして私だけ初めて聞いたんですか?レベルで泣いた。もうだんだん恥ずかしくなってきた。ちゃんとライブの概要知ってから来たのに…。

あとうたこすがギターを持ち、3人体制で演奏するよ!とのこと。そのタイミングでひかりさんが「なんてグループ名にしよう〜?」って言い始めて、他のメンバーも真剣に考え始めたんだけど、えっここで決めるの?やっぱりツッコミ役足りてなくてかわいいな…と思った。結局グループ名は「3娘1」になっていた。ダッッサ。かわいい。Highway Cabrioletは原曲が大好きなので、そのままのアレンジで聞きたかった気持ちも正直あるけれど、これはこれでという感じでした。

元の体制に戻り、今更・ひつじ屋さん・西東京・ナンバーシックス・闇夜に提灯をメドレー形式で。ここは!なんと!泣かなかった!全部とても好きな曲なので、それをいろんな繋ぎ方で演奏してるのを聞けてとても楽しかった。闇夜に提灯、歌詞の内容はごっちゃりした世の中でたった1人を見つけようぜ、というとてもロマンチックなものなのに、演奏と言葉選びがどんちゃんしているせいでぜんぜんロマンチックじゃなくて面白い。おもしれーバンド。

22曲目のKOIKIからメドレー終了でフルで演奏開始で、私の涙も再度稼働した。なんでこんなに赤い公園好きだったかって、その理由の1つに米咲さんの言葉選びが好きだったっていうのがある。「好き」という感情を「好き」という言葉では表現しないから。ストレートな表現が悪いわけでは全くないけれど、言葉に隠された感情が妙に色っぽくて、私はそこにすごく惹かれた。ということを思い出していた。

23曲目のNOW ON AIR、ガルデモのひさ子みたいな反応になった。Alchemy!?こんな序盤で!?ってやつ。いや23曲目だから全く序盤ではないんだけど。あと間奏の観客にやらせるクラップ、ハイテンポで裏拍だったりするから、何人か困ってる人が毎回いたなって思った。赤い公園割と無茶振りする、コールアンドレスポンスのタイミングとか難しいのよ…。

最後のMCでメンバー1人ずつ話すことになった。誰から話す?じゃんけんで決めよ!ってなって、ひかりさんとうたこすでじゃんけん。ひかりさんが勝利。で、勝った人からやるの?負けた人からやるの?ってなって、やっぱりツッコミが足りていないのでボケが渋滞して大変なことになっていた。

結局ひかりさんから話し始めることに。高校の視聴覚室から始めた音楽が今はこんなに大きく!ありがとうみんな、と言ってくれたけど、届けてくれてお礼を言いたいのは本当にこちら側だったよ。あと「米咲はとても心配性で、いつも私たちのことを心配していた、だから先に向こうに下見しに行っちゃったの〜」と。多分これ聞く人によって反応が別れただろうけど、私はダクダクに泣いた。ここまで大変なことも色々あっただろうに、ひかりさんがぽわぽわした声でそういうと、なんだか不思議と本当にそう思えたから。で、「ここにいる人も100年後にはいないよ やりたいことやろうね!」って言ってくれた。本当にそうだね。そうありたい。

うたこすは話し始めてすぐ泣いてた。もらい泣きした。「赤い公園の曲を自信を持って叩けるようになりたい」って言ってたけど、私は初めに「透明なのか黒なのか」を聞いた時から、このドラマーなにこわ〜と思っていたし、というか大多数の人がそう思っていたはずで。ドラマーのことを性別で分けて話すのアホらしいけど、けどやっぱり性別と年齢が近いというのは目標になりやすいので、私はずっとこの人に憧れていた。うたこすだから米咲さんの曲をより魅力的にできたんだよ、みんなそう思っているよ。ずっと大好きなドラマーだよ。

理子ちゃんは一生懸命言葉を紡いでいた印象。本当は東京ドームとか大きい場所でもっと演奏したかった、と言うので、私たちもその景色を見たかったよと思って1泣き。だけど「でも音楽は場所じゃなくて、生活の一部になっていくもの」なんて言うので2泣き。場所じゃない、と言うまでどういう葛藤がここまであったんだろう。私は妄想豊かなのでこの言葉だけで理子ちゃんがここまでどんな生活を送ってきたまで勝手に考え、勝手に泣いた。独りよがりだなぁ…。

アンコール前最後の曲、オレンジ。もう音楽聞きにきてんだか泣きに来てんだか分かんないくらい泣いた。みんなが演奏している姿を見たいのにぼろぼろ涙が溢れてくるので、1/3くらいは視界にタオルがあった。「最後ぐらい かっこつけたい」という歌詞があるのだけど、最初から最後まであなたたちはずっとべらぼうにかっこよかったです。

もう泣き過ぎて疲れてきたところでアンコール3曲!

楽しかった〜!そう赤い公園は絶対楽しくライブを終わらせるバンドだった。ちーちゃん脱退の時もそうだったけど、とても悲しいけど、あんなにみんながやり切ったすっきり顔してくれるから、こっちも楽しまなきゃと思えた。黄色い花のとき、銀テープがたくさん飛んできた!こういう演出あんまりなかったから、最後まで新しいものを見せてくれるんだな〜と思った。そういうところが大好き。

最後の最後の曲は凛々爛々だった。「冷たい人だなんて これっぽっちも傷つかないわ 私のコンロのつまみを あなたには渡さないだけ」が1番初めの歌詞なのだけど、もうただただ天才だね。ありがとう曲を作ってくれて。メンバーはすっごく楽しそうに演奏していて、それを見ながら、やっぱり滝のように泣いてしまった。メンバーはずっと米咲は「いなくなった」「向こうへいってしまった」という表現を使っていたけれど、私が大好きな曲を書いたくれた人はもうこの世にいなくて、それも自分で自分を消してしまって、もう新曲はでなくて、もうライブには行けなくて、ということを改めて実感してしまった。もっと見ていたかった。でも続けていきたかったっていうのはメンバーたちがきっと1番思っていることだろうから、滝のように泣きながらも、楽しむきることができました。ありがとう。

コロナ始まってからライブ行くの初めてだったんだけど、全部の感情を拍手で表現するの、めちゃくちゃ難易度高かった。パチパチ!じゃ溢れる愛を表現できなかったから、語彙力ないことはわかっているけれど、この文章を書いた。ちょっとはスッキリした!

もうライブには行けないけど、理子ちゃんが願った通り、赤い公園の曲を日常に溶け込ませて過ごしていきたい。大好きです。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?