夢のような映画を創ってみたい

人間が眠っているときに観る方の夢です。
とんでもない現実ではありえないようなものをみたり、体験したり、その日に体験したことが改変されて再現されますよね。

脳というのはとにかく整合性をとらないといけない性質になっているらしく、眠って外からの刺激を遮断した上でその日起きている間に体験したことを整理整頓するために夢を観たりするようです。

ここから発想を得て、夢のように混沌としている映像を観てもらい、
その後眠って夢に観てもらうと整合性のとれた一つの物語となるような映画を創ったら面白いんじゃないか?と考えました。

つまり、現実と夢の逆転を意図的に映画を通して行うということです。
ある意味凄く悪魔的なアプローチです。眠ることまでが映画体験になります。映画を観ているときは、意味がわからない。眠って映画のことを夢でみると「こういう物語だったのか!!」と楽しめる映画です。

こうした時間と記憶を扱った映画に、クリストファー・ノーランの「メメント」がありますが、私からするとあれは記憶が断片的な演出をするための物語であって、その中の人物が生きているような感じはしませんでした。

物語や演出のためではない、夢体験そのものに意味があり、人が生きているような映画創ってみたいですね。