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どんな猫を迎えたいですか?

ペットと聞くと、ペットショップが脳裏に浮かびます。
ペットという言葉はもともとあまり使いたくないな〜というのが、漠然とした感覚です。
なんとなく、モノ扱いというか、下に見ているというか...私は動物を飼ったことがありませんでしたが、この感覚はありました。
そんなに悪い意味は無いと思いますが、できるなら名前で呼びたいなと。

当時、妻の実家の猫の話や、猫を飼っている人からの話を聞いたりしていて、「子猫だったらどんなに可愛いだろう。。。」と妄想したりしました。
SNSでも流れてくる猫写真や猫動画は、子猫だと、また一段と可愛く感じました。
また、他の理由としては、飼い主との打ち解ける時間がかからないとか、家のルールを教え込ませやすいとか、大きいサイズの道具は要らないとか、いろいろな理由で、自然と「飼うなら子猫がいいな」と思うようになりました。

そこで、ふと、私が妻に話したのです。

私「猫飼うなら、💩するんだよね?子猫にどうやって教え込ませんの?」
妻「ん?子猫?まぁ、最初は失敗するかもしんないけど、徐々にトイレの場所を覚えていくよ。」
私「子猫ってめちゃくちゃかわいいよね。」
妻「可愛いよ〜口元がピンクなんだよ〜」
私「うわ〜赤ちゃんって感じだね。子猫がうちにいる生活...どんな生活かなぁ。」
妻「え?子猫がいいの?」
私「へ?譲渡会とかって子猫じゃないの?」
妻「いや、子猫もいるけど、成猫もいるよ。子猫じゃなくても可愛いよ?」
私「そうなの?え、でも飼うの大変なんでしょ?」
妻「うーん?どうかな。子猫の方が大変な気がするけど。それに子猫は貰い手がすぐ見つかりやすいと思うから、ウチらが貰わなくても需要はあるんじゃないかな。」
私「なるほど。」
妻「ウチらは猫飼育の初心者だから、介護とか人慣れとか、金銭的・経験値的に難しい猫は無理だと思うけど、そうでないなら、たとえ片目でも耳が千切れていても成猫でも、本当に迎えたいと思う猫ちゃんなら、迎えてあげたいと思ってるけど、どう?」
私「......(たしかに)。」

青天の霹靂でした。
知らぬ間に、子猫を選ぼうとしている自分がいたんだなと気付かされました。
子猫は、確かに譲渡会でも人気があるようです。
私たちは「初心者でも飼えそうな、だけどあまり引き取り手が見つからない猫」をお迎えしようと決めていました。
それがなぜ、子猫オンリーに思い込んでしまっていたのか...。

保護猫カフェで、片目の子や、片足の子、全盲や難聴の子を見ました。
そういう子達も、等しく可愛くて、愛おしかったはずです。

こんな気持ちで譲渡会には臨めない。
もっと、どんな子が来ても受け止められるように、心を広くもとうと意識し始めたのが、愛猫に出会う半年くらい前、ちょうどこの頃でした。

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