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覚悟を持つ、ということ

新型コロナウイルスの猛威が収まる気配が全くない中で、在宅勤務による激務が私の心を蝕んでいるのは言うまでもないですが、それ以上にライブとかイベントとかレースとかすべて無くなったことが本当につらい。私の生き甲斐なんだよ、本当に。困っちまったよ。ライブハウスがどんどんと諦めていく姿、つらくて見ていられない。

さてさて。色々と心配事はありますが、私の心配事の中の一つに、牧野選手の挑戦の場がどんどんと少なくなっていること。牧野選手にとって、今年は勝負の年なのに…。と悔しくて堪りません!!!!本当にね、レースをさせてあげてほしい。私にも応援させてほしい。

以前私が牧野選手を応援する理由として、牧野選手を応援するようになったきっかけは書きましたが、今年2020年シーズンのことについては書いていなかったので、私の悔しい想いを乗せて書いていこうと思います。

前にも書いたように!牧野選手の走りは常に攻めの姿勢で速く、とにかく才能があると私は思っています。(強気なところが果てしなく好き)ですが、2019年シーズンはSUPER FORMULAでは第1戦のポールポジションを最後に表彰台が見えることはなく、SUPER GTでも第7戦の菅生で2位表彰台に輝いたのみー。

もちろんこれだけでも果てしなくすごいことだと思います。私もこの時はすごく嬉しかった。
でも牧野選手のこだわりは「優勝」「1位になること」。牧野選手がこだわること、求めるものは私も全力で応援したい。だからこそ今の状況がすごくすごく悔しい。

なぜ私がここまで悔しく思うのか。それはこの記事を読んだから。

元々1月の体制発表を迎える前の時点で各カテゴリーのHondaのシートに空きが出ることはわかっていました。エースカーである#1 TEAM KUNIMITSUのジェソン・バトン、#16 TEAM MUGENの中嶋大祐、#64 Modulo Nakajima Racingのナレイン・カーティケヤンが離脱することが決まっていたため、かなりのシャッフルになることが予想されていました。それ故にSUPER GT 300クラスで走り、優勝した福住仁嶺が500クラスに上がってくることも予想されていたし、それと同じくらい牧野選手がジェンソン・バトンの後Hondaのエースカー、100号車に乗るんじゃないか、っていう予想はずーーーーっとあって。1月のオートポリスで体制発表があった時、「やっぱり乗るんだ…!」ってわかって、嬉しい反面、ちょっと寂しくなったことを覚えています。(なんだろう、急に遠くなった感じ?ちょっと雲の上感があった。)

でも100号車に乗れるなんて、誰にでもあるチャンスではないし、牧野選手の「勝ち」への本気の姿勢をHondaが汲み取ったのかな、なんて誇らしい気持ちもありました。

ここで100号車の解説を。
100号車はRAYBRIG NSX-GT。自動車部品メーカーのスタンレー電気社がRAYBRIGという名でメインスポンサーをしており、元レーシングドライバーの高橋国光さんが率いるチーム。その名もTEAM KUNIMITSU。かつては高橋国光さんと土屋圭市さんがペアを組んで走っていたこともありました。そしてこの100号車が一際注目されるようになったのは2018年シーズン。F1チャンピオンでもあるジェンソン・バトン選手がドライバーとして加入したことにより、世界中の注目を集めることになりました。ペアは今の日本のレースを牽引する山本尚貴選手。この最強ペアは参戦1年目にしてGT500クラスのシリーズチャンピオンに輝きました。これはHondaに8年振り優勝をもたらした快挙でもありました。2019年シーズンではチャンピオンの称号#1を付けて全力で走りますが、悔しくも2年連続のチャンピオンになることはできず、ジェンソン・バトン選手はSUPER GTの舞台を去ります。

かつてはチャンピオンにまで上り詰めたHondaのエースカー100号車。SUPER GT参戦1年目の時点で強い意志を持ち、「100号車に乗りたい」と表明し、そのシートを勝ち取った牧野選手の勝ちへの想いと覚悟、それに伴うプレッシャーを考えると震えるものがあります。だからこそ、今こうして走れない状況がすごく悔しいし、歯痒い。

レースやスポーツの世界以外でも同じことが言えると思いますが、成長できる環境・自分にマッチした環境に身を置く時、試されるのは「自分自身を成長させる自分の力」だと思います。その環境に身を置けば、自分も成長できる、なんて大間違いで、その環境の中でどうなれるかは自分の意思と力次第。「こんなに良い環境を与えたのに、この程度かよ」って思われてしまう可能性だってある。そこに敢えて自らの意思で飛び込んだ牧野選手は本当にかっこいい。強い覚悟を感じます。

「自らが目指す目標のために、自らの力で環境を作り出し、その環境で自らを自らの力で成長させる」

それをまさしく体現してくれるのではないかと私は思います。何年かかったとしても体現してほしい。簡単ではないことだけど、牧野選手の強い覚悟と才能と努力があれば、きっと成し遂げられる。そう信じています。

「結果を出せばその先にいろんな話がついてくると希望を持って、しっかり結果を出すつもりです。 」

この言葉が牧野選手の強さを表している。
繊細な心を持つ一面もあるからこそ、不安も怖さもたくさんあると思うけど、でもその先にある結果を追い求め、自分の実現したい夢を追い求める姿を、牧野選手の進化を、この目で早く見たいと切望するばかりです。

コロナよ、早く終息!!!!
強い牧野選手を見たい。そのために今は辛抱。



おけい

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