死ぬことが怖くなるなる本

作りたい本

作りたい本がある。それは死ぬことが怖くなくなる本。ヨシタケシンスケさんの『このあとどうしちゃおう』の大人版のような。死に向かっていくことも少し楽しみになるような本。それは絵本みたいなのがいいのかな。

力が抜けた

東京で編集者をしていたころ、この『このあとどうしちゃおう』を読んで、「これでは足りないのではないか?」と思っていた。「もっと、死についての真実を知るべきではないのか? 知らせるべきではないのか?」なんて思っていた。でも今、病院で多くの死を実際に見て、絵本という全てを語らない形だから伝えられるものもある、気がする。現実を目にしすぎて、「もっと真実を!」をという肩の力が抜けたのかな。今、読むと「いい本だなー」としみじみ思う。

河合隼雄さんの本

20代から30代にかけて、河合隼雄さんの本をよく読んだ。この前、久々に本屋をぶらついたら、別冊太陽の『河合隼雄』さんの特集に出会った。思わず手に取り、ページをめくると人生のあちこちで出会った言葉たちが出てきた。懐かしく、そして年を経た今、新しく目に心に飛び込んできた。

茨木のり子さんの詩

茨木のり子さんの詩に「せめて銀貨の三枚や四枚」というのがある。かけがえのない小さなものたちとの出会いを逃さぬように、いつもポケットにチャラチャラ銀貨を入れておこう、というな詩。河合隼雄さんのこの本を見た時、その詩を思い出した。そして速攻購入(キャッシュレスだけど)。

読むのが楽しみでワクワク

でもまだ読めていない。お盆休みの初日に購入して、もう数日。明日で休みは最後。この休み中、やらなくてはいけないことをいろいろ片付けてきた。やりたいこともいろいろやった。今晩あたり、アイスコーヒーをおいしく淹れて甘いものも用意して、じっくり読もうじゃないの。ああ、楽しみだ。

ヨシタケシンスケさんの本も購入

なんだかジェラシー(うまいこと、死を心にすっと入る形で表現していらっしゃる)でずっと買わなかった『このあとどうしちゃおう』も、とうとう買った(こっちは書店になかったのでアマゾンで)。この本がくるのも楽しみだ。年とって、いろいろ自分の限界も見えてきて、しょうもないジェラシーも消えて、前は手に取れなかったものが気楽に撮れるようになった。年をとるのも悪くない。

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