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神道と鍼灸と「すずめの戸締まり」

こんばんは。秋も深まり、風には冬の気配が満ちてきましたね。
お元気でお過ごしでしょうか?
私は虫が知らせたかのように、封切り翌朝に新海監督の「すずめの戸締まり」を観にいきました。

「すずめの戸締まり」新海誠監督

私、当初、新海監督のアニメは画の美しさとして拝見していました。その認識が変わったのは「天気の子」からです。
ネタバレしてはいけないので今作についてあまり話せませんが、なるほどなあ。大きなことも小さなことも、やはり自分で開いて閉じて解決するよりないのです。
封切り翌朝には劇場でディレクションノートが配布されました。嬉しいな!
監督ご本人も、その全体が何を伝えているか確信を持てず探り探り、ひとつひとつの景色を紡いで創作を重ねていかれるのですね。

鍼灸治療

私はうつ病が長引き、今年の早春から精神科とカウンセリングに通っているのですが、なんとか乗り切ろうとしていたところ、夏前に身体中が痛み出して寝たきりになりました(笑)。笑うしかありません。色々な悲しみを、なんとか乗り切ろうと頑張っていたのに〜。
けれどこれは身体からのメッセージなのでしょうね。
信頼する友人のおすすめで、体の痛みについては鍼灸治療に通っています。

今日は、ちょうど鍼灸治療の日でした。
相変わらず原因不明の痛みが続いています。なんなんだろう。背中のバキバキ、動きにくい右腕、仙骨の痛みまで、理由がわからない。

ともかく、気づいている状態をお伝えしてお任せするのですが、全て終了した後に、「どうですか」と聞かれ「ふわふわします」と答えると「あ、まだ開いてるのかな」とおっしゃられ、「もう一度横になってください」と言って、私の頭頂部を閉じてくださったようなのです。

あれ、これは「すずめの戸締まり」と一緒だ!

心の傷と負のエネルギー

私は突然饒舌になり「先生はアニメご覧になりますか?」と新海監督の「すずめの戸締まり」について、「今と同じ感じのお話で」とネタバレしないようにおすすめしました。

新海監督が描く大きさとは比べもにならないとしても、一人ひとりの心の傷というものは、その人にとってはつっかえてしまう、封印してしまいがちな、何かです。

ネタバレしないまま、うまく伝えることはできませんが、そのような個人個人の傷、恐れが穢れとなり、マイナスのエネルギーが生じる。
それを祓おう清めよう、としているのが、神道の祓詞であり、日本人の持つ世界観なのではないか。

【祓詞 #2 "Japanese purification" making tap a cappella 】タップダンス|セルフヒーリング|ASMR|山桃

嘘のようにタイムリーですが「祓詞」をタップにしてみていました。
私はよく、近所のお祓いの場に立ち合わせていただいていたので、その空間のリズムをまずタップにしてみて、後から祓詞をのせています。

日本の文化

鍼灸も日本ならではの治療方法かと思います。
エネルギーをみる。
そういう意味では、ネイティブアメリカンや、アボリジニといった先住民族の考え方とも似ています。
私は昭和生まれの日本育ちで、なんというか、仏壇もないアメリカナイズな家庭で育ったのですが、どうしてだか自分の中にはナチュラルなエネルギーの考え方が脈々と流れています。それがいつの間にかタップにつながって、樹木と踊る行為を頼りにここまで生きてきたようです。

山桃の一枚板

この板は今年の誕生日に新潟の材木屋さんが見つけてくださったものです。
硬質で、どのような表現に向いているのか、一夏迷っておりました。
「祓詞」にはこの硬質な響きがピタリと感じられました。
私に最適な板をとことん探し出してくださった材木屋さんに、深い感謝を感じます。

「すずめの戸締まり」ぜひ観に行かれてくださいね!

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