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KDPで出版してみた。


一度はやってみたかったこと。
なんなら2010年頃からやってみたかった Kindle ダイレクト・パブリッシング。
とはいえ当時は電子書籍にする方法がPDFしかなかったり、EPUBにするにもなんだかとっても難解で、『簡単!電子書籍を出版しよう!』みたいな本も何冊も読んだものの挫折。
泣く泣くそのまま、宇宙の彼方に夢を飛ばしたのでした。

あれから10年超え。
素人には超絶難解だったかつての夢も、令和の現在ではめちゃくちゃ簡単に叶ってしまいました。恐るべしときの流れです。アマゾンで発売されたときは長年の片思いが実ったみたいな感動に酔いしれてしまい、久しぶりにKFCの4ピースパック&ビールでパーリー状態。すっかりはしゃいだ次第です。

好きな物語を思うように書いて出版する。
かつては大金を積んで自費出版するしかなかったことですが、いまではパソコンさえあれば、なんならpagesの使えるiPhoneさえあれば無料でできてしまいます。
しかししかし、もちろんデメリットもあるわけで。

そう、売れるわけがないんですよ(うん、知ってたw)!

すでに名のある作家様のKDP作品であれば、ぜひとも読みたいと思う読者様もたくさんいらっしゃることでしょう(私も読みたい)!
しかしてそれが「え、だれ?」状態の作者となればスルーされるのは当然のごとき苦行。
頭ではわかっていてもせつなさがこみあがる現実がここに。

KDP出版で成功するタイプのジャンルとしては、自己啓発や学べる系等、新書方向のものが多い印象があります。現に何冊も出版してちゃんとした印税を受け取られている方もいらっしゃるようで、起業している方にはブログと同じく収入を得るひとつの方法とされているようです。とても素敵。

けれども創作、小説となるとこれがなかなか難しい。
読者人口が圧倒的に多い英語圏では成功者もバンバンいらっしゃるようですが、日本語圏内ではまだまだ未知の世界。無料で読めるサイトがたくさんある中(そして面白い作品もたくさんある中)、KDPの一次創作物にお金を払ってくださる奇特な読者様ははたしてどれほどいらっしゃるのであろうか……?

そんな上記のしょっぱい現実も、実は出版する側はちゃんとわかっていたりする。

売れる売れないはもういい。そんなんはもういいんだ。
俺はただ、俺が好きで書いた物語を「書籍」として世に出してみたい。
ただ……ただそれだけなんだぜ……!

です(私だけかw)。

私はネットでも書いておりますし今後も続けていく所存ですが、あらたな発表の場を得られた感もあって、たとえ売れなくても一歩を踏んでほんとによかったなあと思っています。
できるだけ推敲を重ねて、お値段以上ではなくてもお値段くらいな作品にはできるようにしたいと思うし、これからも定期的に出版していけたらいいなと目論んでいる2023年の年末でした。

出版社は絶対に必要ですし、出版社から出版できるに越したことはないです。
でも、こんなふうに個人が思うように出版できるかたちがあるのであれば、それを使うのもまた一興。

一冊出しただけですが学んだこともありまして、KDPでの出版ポイントは「来年の今頃までに5冊くらい売れていたらいいなあ」ぐらいの低めテンションで行うことです(なんなら3冊も難しいかもなのでw)。
そのぐらいな感じで、だけど執筆は激熱テンションでいく!!! 放て、己のリビドー!!!

承認欲求を捨て去ればなにがきても怖くない。
そう、この世は諸行無常、色即是空ですからね!
(どういう締め? ww)

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